教師委員会の役割は教規によれば、⑴教師養成機関に関する事項、⑵教師の育成、研修及び留学などに関する事項、⑶教師の人事交流に関する事項、⑷教師の戒規に関する事項、と記されている。それぞれ大きなテーマであるが、今ここで二について考えてみたい。
教師の育成、研修、これは教師を養成する神学校だけの課題ではない。むしろそれぞれの働きの場に遣わされてからの長い歩みの中でのテーマであり、教団という全体教会の課題でもある。
継続教育とか、生涯教育と言われる分野である。すでにこの分野においては教区、地区等における教師研修、各神学校の継続教育・研修会などの積み重ねがある。また教師相互の勉強会などもさまざまに行われている。これらの働きが教師の育成を支えてきたことは言うまでもない。
一方、教団は過去において継続教育にさまざまに取り組んできたが、現在教師委員会が行っているのは、新任教師のオリエンテーションだけである。
伝道推進室は准允後5年以内の教師を対象にした夏期研修会を行っている。今後こうした研修をどう広げ、深めていくかが大きな課題である。教団の継続教育に対する要望は、教師養成制度検討委員会からも出されている。
さまざまな状況の中で、多岐にわたる課題を抱えている教師の継続教育、研修をどう展望していくかが、教師委員会の一つの大きな課題であろう。(教師委員長)