インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4844号】2016年度新任教師 オリエンテーション

2016年7月23日

 6月13日~15日まで、新任教師オリエンテーションがハートピア熱海にて開催された。新任教師オリエンテーションは、教規43条②により、教師委員会が司る教師研修として行われている。今年は主題「伝道を共に担う教団の教師」のもと、3日間のプログラムであった。4月より教会やキリスト教学校で仕えはじめて3ヶ月ほど経過して、様々なことを経験してきた新任教師にとって、教団の教師として立てられた同労者と過ごす貴重な3日間であると考えてプログラムを設定している。今回の参加者は新任教師37名、教団・神学校関係者24名、総計61名であった。

 1日目は開会礼拝(説教=菅原力委員長)からはじまり、特別講師として塩谷直也教師(青山学院大学法学部教授・宗教主任)を迎え、「立ち尽くす神学」説教は言い訳するほど長くなり」の主題のもとに講演があった。ホワイトボードに絵を描きながらのユニークなスタイルで、内容は自身の経験をふまえながら、教会や学校に仕え始めた新任教師が仕えていく方向性を示すものだった。その他にも多くの示唆が与えられる講演であった。夕食の後には、交わりの時をもって、1日目を閉じた。

 2日目は朝の礼拝(説教=関川瑞恵委員)からはじまり、午前は次の3つのセッションであった。

 ①石橋秀雄教団議長「贖罪信仰を語る説教者として」。贖罪信仰の重要性について、聖書から贖罪信仰を確認し、そして教団信仰告白によって伝道する教会、主の御体である教会を立てることを確認した。そして山北宣久前教団議長の議長総括「荒野の40年」を取り上げながら、具体例として関東教区での伝道する教会を立てる働きを挙げて語った。

 ②小西望東北教区議長「与えられた課題と召し-震災を歩む東北から」。映像を流しながら、震災当時の状況を振り返った。そして資料によって、被災教会の状況、教区総会にて被災者支援センターと放射能問題対策支援対策室を2019年3月まで延長を決定したことなどを報告した。

 ③事務局から「教団の機構について」。長崎哲夫教団総幹事から教団の震災対応と震災に際して多くの協力をいただいた海外教会との関わりについて、道家紀一総務幹事から教団機構の組織と働き、事務手続き、具体的に教師に関係がある事務手続き、教会規則と宗教法人規則の相違と役割についての解説があった。

 午後は教団三局などの「教団の取り組み」出版局(竹澤知代志局長)、年金局(櫻井淳子業務室長)、宣教研究所(松井睦委員長)、部落解放センター(小林明主事)について担当者からの説明があった。午前と午後の長いセッションを終えて、自由時間には温泉や熱海の町の散策などリフレッシュの時をもち、夜には7分団に分かれて語り合いの時をもった。この分団は付属施設のある教師や主任担任教師の分団もあり、それぞれの課題を分かち合った。

 3日目も朝の礼拝(説教=福島純雄委員)からはじまり、毎年好評の「牧会講話」の時をもった。今年の講師は内藤留幸教師(隠退教師)。自身の召命から高知教会、善通寺教会、蕃山町教会、金沢教会、野方町教会、高井戸教会での牧会伝道の一端を語った。教会規則の制定や教理の学びの重要性、教会幼児施設の位置付けを整えることなどが印象に残った。

 最後は参加者から一言の感想を語る「全体のまとめ」、閉会礼拝(説教=大友英樹委員)をもって、3日間のプログラムを閉じた。

 今回は新しい会場を利用することになったが、熱海駅からバスで10分ほどの場所にあり、目の前の海には伊豆大島が見える会場で、研修とリフレッシュのためにはよい会場であったと思う。会場側の配慮と協力により、充実したプログラムになった。教師委員会では次回も同じ会場での開催を予定している。

 なおオリエンテーションの期間中には、教師委員会を開催し、委員会に託されている事項の審議を行ったことも付記しておく。
(大友英樹報)

 

教師委員会報告
 6月13~14日、「新任教師オリエンテーション」の1日目と2日目、短い時間であったが第6回教師委員会を開催した。まず新任教師オリエンテーションについて参加者やプログラムなど最終的な確認を行い、議事日程および前回議事録承認、諸報告を受けた。

 諸報告では①4月に実施された岩手地区の被災地教師問安報告、②2015年度会計報告、③教師継続教育夏期研修会(伝道推進室、教師委員会後援、8月9~11日、日本聖書神学校)の準備委員会の報告と、後援として20万円の支援を承認した(次年度以降についてはその都度判断する)。夏期研修会には人事の懇談会もあるので、教師委員も可能な限り参加することを確認した。④韓国3教会(大韓イエス教長老会、韓国基督教長老会、基督教大韓監理会)と日本2教会(在日大韓基督教会、日本基督教団)との教会協議会について報告を受け、今後の推移を見守ることを承認した。

 主な議事としては、次の事項を審議した。

 ①2017年度新任教師オリエンテーションに関する件。今回新しい会場を使用したが、次回も続けて予約することとし、日程は2017年6月12日~14日に決定した。

 ②第40回教団総会報告書作成に関する件。事務局の準備した報告書を確認し、菅原力委員長が「評価と展望」を執筆することを決定した。

 ③その他、教規第43条で教師委員会に与えられている権能について審議した。(大友英樹報)

教団新報
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan