第39総会期全国社会委員長会議が、6月13日~14日に日本基督教団会議室で開催された。テーマは「3・11・東日本大震災から5年」だった。
開会礼拝を芳澤信社会委員長が担当し、使徒言行録8章26~40節の御言葉を通して、大震災5年の中で起こった神の業を見ていくことを語った。
発題Ⅰを教団救援対策本部・飯島信担当幹事、エマオ仙台担当・佐藤真史幹事補佐が行った。
飯島氏は救援対策本部の活動について、17年3月で本部活動が終了するが、救援活動の全記録を刊行する準備に入っていること、国際青年会議(17年3月28日~31日)のため準備を青年が担当していることを報告した。
佐藤氏は震災後の今と現状の具体的事例を報告した。地域の復興格差、目に見える部分の復興と被災者個々人の状況の差を語り、今後の課題として被災地からの問いにキリスト者として向き合うことを語った。
発題Ⅱを東北教区放射能問題支援対策室いずみ・保科隆室長が行った。いずみは放射能問題対策室として設置3年を迎えた。活動の一つに甲状腺検査がある。課題は甲状腺検査に子供を送り出す保護者への寄り添い、検査医師の確保である。
翌日、各教区報告があり、それぞれの教区の取り組み、課題を共有した。
全体会では発題と教区報告を受け、特にいずみの継続について話し合った。教団への支援継続希望の意見を受け、社会委員会で常議員会への提案を検討することとなった。
閉会祈祷では、東日本大震災と共に、熊本地震を覚えて祈りを捧げ閉会した。(加藤孔二報)
社会委員会報告
第5回社会委員会を6月14日~15日、教団会議室で開催した。
開会にあたり、押川幸男委員が開会礼拝をし、使徒言行録4章23~31節にて御言葉を取次いだ。
前回議事録確定後、諸報告があった。熊本地震救援募金依頼、エクアドル地震救援募金依頼を発送した。現在、熊本地震救援募金953万8326円が集まった。個人から多く募金されている。熊本地震の影響により日本キリスト教保育所同盟に加入している保育園も被害を受けていることが報告された。
協議事項は、15年度決算承認、全国社会委員長会議を受け意見交換した。その結果、常議員会に放射能問題支援対策室いずみへの支援継続希望があることを報告し、いずみの甲状腺検査のため、その他の救援資金より50万円支出することを協議した。熊本地震被災地への顔の見える支援と状況の把握のため、委員2名を派遣し問安する。次回の委員会の内容、社会委員会通信第49号発行担当者について協議した。その他、社会委員会の使命に関わる事柄について協議、意見交換した。(加藤孔二報)