財務関連議案審議にて 「予算決算委員会報告」で愛澤豊重委員長は、第4次補正を組んだこと、今後の教団予算を検討する作業委員会を設置したこと等を報告。
「16年度第4次補正予算」では、これまで「修繕費」で処理していた会館耐震工事費を、「基本財産取得支出」、「固定資産取得支出」等に仕分けたことに伴う補正、大阪教区の15年度伝道資金負担金494万円の未納を未収金としたことに伴う補正を承認。
その他、04年度以前の未払金216万5477円の処理、宣教方策会議報告書印刷費30万円の積立て、宗教改革500周年中高生青年大会会計へ35万円の繰入れ、部落解放センターに人件費33万円の繰出し、三鷹住宅賃借契約解除で80万円の敷金返金等に伴う補正を承認。経常会計予備費は、1002万4192円減、2493万6683円、収益事業会計予備費は、317万5319円増、1219万4561円となった。
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議事録確定、総幹事選考委設置否決
6月30日、第6回として臨時常議員会が開催された。用意された議案は3つ、いずれも提案者は岡本知之常議員。第1号議案「第5回常議員会議事録確定に関する件」。第2号議案「第5回常議員会において為された総幹事選考に関する議長提案と、その審議並びに議決の無効を確認する件」。第3号議案「総幹事選考委員会設置に関する件」であった。
議案上程前、議事冒頭で石橋秀雄議長は、第5回常議員会における総幹事選考委員会設置(33号議案)の取り扱いについて詫び、議長提案を出した思いを、教規55条②を土台として改めて表明した。その後、第1号議案が上程されたが、議論は直前の議長の表明についての賛否や意見、ならびに、今回の臨時の常議員会開催に関する是非等の意見を交わすところから開始された。
主な意見として、第5回常議員会の議事の中で、正式に33号議案を含む議事日程が承……
6月28日〜29日の日程で、第5回宣教委員会が開催された。はじめに常設専門委員会、自主活動団体からの報告を受けた。「障がい」を考える小委員会より、10月3〜4日に行われる「『障がい』を考える全国交流会」の案内発送がなされたことが報告された。
協議事項として初めに2015年度宣教委員会の決算及び2016年度予算案の承認を行った。
次に釜土達雄委員より「小学校就学前の教育・保育の制度について」という主題で、幼稚園・保育園を巡る状況についての説明がなされた。教団における宣教委員会として、今後専門性を持った相談窓口の開設や園長・理事長向けの研修の機会の必要性などが確認される。また保育者の訓練の充実や幼児教育を専門に担う教育宣教師(仮称)の養成が教団としてできないだろうかという意見もあった。次回委員会において、さらにこの課題を深めることとした。
また継続審議となっている「牧……
2016年 平和聖日
日本基督教団 総会議長 石橋秀雄
在日大韓基督教会総会長 金 性済
「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」
(マタイによる福音書25章40節)
ヘイトスピーチのない平和と共生の社会を
日本社会ではこれまでも、朝鮮学校に通う女子生徒の制服が切り裂かれるなど、在日コリアンをはじめとするマイノリティに対する差別と暴力が繰り返されてきました。今日では、差別・排外主義的な主張を標榜する団体により人種的憎悪や民族差別を煽動するヘイトスピーチが公然と繰り広げられ、言葉によって恐怖と苦痛を与え続けています。このようなヘイトスピーチを規制する法律が今年5月に成立しましたが、禁止はせず罰則もなく、規制対象は「本邦外出身者に対する不当な差別的言動」に限定され、アイヌや沖縄・被差別部落などのマイノリティ……
第4回年金局理事会が6月16日~17日、教団会議室で開催され、理事、監事、東京教区支区代表、支える運動推進委員長ら総勢27名が出席した。
「2015年度年金局事業報告ならびに決算書」および「2017年度財務計画」が審議され、承認された。約750名の隠退教師と遺族に遅滞なく年金が給付され、その総額は4億5700万円であった。給付額が掛金額より1億2600万円多く、これを謝恩日献金、隠退教師を支える運動・100円献金、資産運用益等で補っている。収支差額は3000万円のプラスで、これを積立金に繰り入れて、2015年度末の積立金は41億4400万円となった。謝恩日献金1億1千万円を目標額に掲げて9年経ているが、教団年金、謝恩日献金が全ての教会・伝道所、信徒に理解、認識されるように努めることを確認した。
4年半を費やして今年3月末に上梓された冊子『教団年金のあゆみ』が出席者に配布さ……
第5回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が、6月24日、教団小会議室で開催された。今回は、前回の委員会以後の関連集会への参加や派遣の報告が主なものであった。
1月28~29日に開催された外キ協全国協議会は、30回という大きな節目を迎え、初心を確認してこれからも忍耐強く活動を継続していく一致が確認された集会であった。2月1日に開催された東京教区平和祈祷会について、教区議長の奨励、カトリックの平和メッセージ紹介があったことが報告された。更に、小橋孝一委員長が出席した「教団宣教方策会議」「在日韓国YMCA110年記念会」「NCC宣教会議準備会」「在日大韓基督教会との宣教協力委員会」「全国社会委員長会議」の報告があった。
今後の活動として、8月19~20日に神戸で開催されるキリスト教学校人権教育セミナー(主題「いのちと向きあう」)に宮本義弘委員を派遣、9月16日に高麗博物館と図書館アリ……
石原信良氏(隠退教師)
16年7月5日逝去、84歳。東京都生まれ。58年東京神学大学大学院卒業。同年より東京信愛、都城城南、佐賀、大島教会を経て98年隠退。
遺族は娘・隅田明子さん。
頌栄保育学院は、1889年10月に頌栄保姆伝習所を、11月に頌栄幼稚園を開設し、以来伝習所が頌栄保育専攻学校、頌栄短期大学と名称を変更し、頌栄幼稚園と共に今日に至っている。現存する保育者養成機関としては日本最古である。
頌栄創立者A.L.ハウは、1852年1月12日、マサチューセッツ州ブルックラインにて出生した。父・チャールスは典型的なフロンティアで、やがてイリノイ州クリフトンの広大な土地を開拓し農園を経営した。母・メリーは強固な信仰と豊かな芸術的天分をもち、演奏家としても力を発揮していた。夫妻は、ベタニア・ユニオン教会に属し、父は日曜学校長、母はオルガニストを務め、日曜日午後には自宅を開放して礼拝を守り、パーティを開いて開拓者コミュニティの中心的家庭であった。
ハウは、イリノイ州クリフトンの公立学校およびニューハンプシャーの私立学校において初・中等教育を終えた後、186……
「His image is my image」「神のイメージ(似像)が私のイメージ」という言葉に常に励まされ、落ち込んだとき、挫折したときにはいつもここに立ち戻り、歩んできた。そう語る藤野さんは、昨年9月に自費出版で2冊目の著書を纏めた。その名も「出でゆくは青き海原」。讃美歌439番の歌詞から付けられた名前である。
藤野さんは北陸学院高等学校において36年間教師として働き、現在も非常勤講師として教鞭を執っている。「出でゆくは青き海原」は自身の信仰の証しとして、生徒たちに語った礼拝メッセージ集である。卒業式ではいつもこの讃美歌が歌われた。はるかなる望みを胸に、港を目指して船旅を進んでほしい、という愛と祈りが込められている。
若き頃は生きる意味を問い、「偽りの罪意識」(P・トゥルニエ)に悩まされたこともあった。20歳の頃、ペンテコステ礼拝で不思議な風のような聖霊に導かれ、金沢……
昨年11月、在日大韓基督教会は、日本及び世界のキリスト教会に呼びかけて、「ヘイトスピーチをのりこえ、共生の天幕をひろげよう」(創世記26・23〜25) を主題に、東京・水道橋の在日本韓国YMCAで第3回「マイノリティ問題と宣教」国際会議を教団も共催して開催した。ここへは宣教協約がある教団から多数参加し、WCCを始め日本各教派・アジア・アフリカ・欧州・北米からの出席者と協議した。会議は、日本政府に対して、14年国連自由権規約委員会及び人種差別撤廃委員会の勧告に従い、「人種差別撤廃基本法」「外国人住民基本法」と同等の効力をもってヘイトスピーチ等差別行為を違法化する国内法の整備を急ぐべきとの強い意志が支配した。
教団は、14年6月から16年3月まで、日本キリスト教会館の耐震・補修工事で一時ヘイトスピーチ・デモの国内最大拠点、新宿区大久保通り一丁目に仮事務所を設けた。この間、在特会デモが……