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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4854号】荒野の声

2017年1月28日
 年末、一人の姉妹の葬儀があった。彼女は12月初めに病床で洗礼を受けた。キリスト者として、教会員としての生活は1ヶ月にもならない。友人が仕える教会でも、年明け洗礼を受けて月の半ばに召された兄弟がいたと聞いた。病床での立派な洗礼誓約だった、と言う。どの教会においてもこのような兄弟姉妹との交わりの経験が多かれ少なかれあろう。▼教会との接点が幾つかありながら、これまで洗礼には至らなかった。人生の最後、これに至った喜びは大きかった。彼女は自分が属する教会の礼拝堂に生前来ることもなかったけれども、静かな、しかし強い印象を家族だけでなく、教会員たちにも残していった。まだ会ったことのない姉妹の葬儀に教会員の出席も少なくなかった。▼/生涯の日を正しく数えるように教えてください。/知恵ある心を得ることができますように。/人間の浅はかな知恵では生涯を見極めることができない。神に教えていただくほかない。同じ詩編……

【4854号】第40総会期第1回常議員会

福音伝道推進契機の年に-宗教改革500周年  第40総会期第1回常議員会は、12月12・13両日、教団会議室で、30人全員が出席して開催された。  石橋秀雄教団議長による開会礼拝で、石橋議長は、説教の中で、「第40回総会は、教団の危機的状況を共有する総会だった。機構改正、財政改革が、今総会期の大きな課題として与えられた」と述べた。  道家紀一総幹事事務取扱が行った総幹事報告に対し、梅崎浩二九州教区議長は、「40回総会で石橋議長が九州教区への謝罪文を約束してくれたが、先の新報掲載文は謝罪になっていない。⑴提案理由の掲載、⑵教憲変更手続の確定、⑶2種教職制についての協議、について明らかにしてもらいたい」と意見した。  これに対し、⑴について、道家総幹事事務取扱が、「新報紙上で再度訂正文を掲載する」と約し、⑵、⑶について石橋議長は、「検討する」と答えた。  東日本大震災……

【4854号】北関東伝道キャラバン ♦伝道推進室主催

伝道-私たちは何を信じ、何を伝えるのか  2016年11月19日〜21日にかけて「北関東伝道キャラバン」が開催された。今回のキャラバンは、特に東日本大震災の被災から全面的な会堂再建を遂げた栃木県と群馬県の教会を覚える中で行われた。伝道推進室の7名の教職、また東京神学大学の神学生7名がそれぞれ派遣された。  初日、キャラバン隊は第1陣と第2陣に分かれて東神大を出発した。第1陣は、まず宇都宮東伝道所でのトラクト配布を行った。第2陣の合流後、宇都宮教会において開会祈祷が行われた。その後、場所を宇都宮上町教会に移し、伝道推進室と栃木地区教師との懇談会が開催された。栃木地区の教会の現状が率直に分かち合われる時となった。  翌日は、前記以外の5教会(上三川、塩谷一粒、伊勢崎、群馬町伝道所、原市)にも教職、神学生が派遣され、それぞれ主の日の礼拝がささげられた。夕方からは、深井智朗教授(東洋……

【4854号】▼救援対策本部会議▲16年度下半期決算見通しを確認

 11月29日、40総会期教団救援対策本部第1回(通算第51回)会議を、教団会議室にて開催した。  まず、10月31日現在で、国内募金が10億2705万1046円、海外からの献金が4億811万2041円となっていることが報告された。  続いて、救援対策室および担当幹事より、会堂・牧師館等貸付金返済状況(前月末と変わらず)、エマオ仙台・石巻会計監査実施(服部能幸教団監査委員による)、被災地支援演奏会および被災教会貸付金返済支援チャリティコンサート実施・計画、台湾基督長老教会(PCT)派遣ボランティアワーカーとエマオ仙台・石巻スタッフとのリトリート開催(台北・崇光女中ほかにて。石橋秀雄本部長が一部参加)等の報告のほか、教団救援対策本部会計報告がなされた。  被災教区報告として、奥羽教区からは江刺教会新会堂献堂式開催、教区内被災教会支援会計等が報告された。東北教区からは東北教区……

【4854号】消息

赤坂 浩氏(無任所教師)  16年7月27日逝去、91歳。54年日本基督教神学専門学校卒業、55年より鹿沼、千葉教会を牧会。   浅野悦昭氏(隠退教師)  16年10月14日逝去、86歳。東京都生まれ。61年東京神学大学卒業。同年より東久留米教会を牧会し96年隠退。  遺族は義妹・浅野久仁子さん。   吉川文子氏(隠退教師)  16年10月19日逝去、84歳。満州奉天生まれ。68年日本聖書神学校卒業。同年より松山番町、聖ヶ丘、花巻教会を経て97年隠退。  遺族は妹・樋口紀子さん。   井上 勲氏(隠退教師)  16年10月20日逝去、87歳。53年青山学院大学大学院卒業、同年より武生、吾嬬、岡山信愛教会を経て06年隠退。   宗藤尚三氏(隠退教師)  16年10月30日逝去、89歳。広島県……

【4854号】《第40回教団総会》 主な総会議事結果

【承認】 7.教団総会常任委員選任に関する件[会計監査]服部能幸(招)、辻康、宮下重康 8.宗教法人「日本基督教団」責任役員選任に関する件[責任役員]石橋秀雄、佐々木美知夫、雲然俊美、藤掛順一、高橋潤、 佐久間文雄、奥山盾夫[会計監査]服部能幸、辻康 10.出版局長選任に関する件 新藤敦 17.2016年秋季教師検定試験合格者承認に関する件 18.2014年度教団歳入歳出決算承認に関する件 19.2015年度教団歳入歳出決算承認に関する件 22.2014年度部落解放センター決算承認に関する件 23.2015年度部落解放センター決算承認に関する件 25.2014年度出版局決算承認に関する件 26.2015年度出版局決算承認に関する件 27.2014年度年金局決算承認に関する件 28.2015年度年金局決算承認に関する件 29.2016年度年金局財務計画案承認に関する……

【4852 ・53号】クリスマス メッセージ さあ、ベツレヘムへ行こう! 森島 豊

2016年12月17日
そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために……

【4852 ・53号】▼宣教委員会▲幼児教育・保育の宣教課題について発題

 10月3〜4日に開かれた「『障がい』を考える全国交流会」に引き続き、4日午後〜5日、第39総会期最後となる第6回宣教委員会が教団会議室にて開催された。  宣教委員会のもとにある伝道、教育、社会の各委員会、全国教会婦人会連合、全国教会幼稚園連絡会などの自主活動団体の報告を受けた後、協議事項を取り扱った。  はじめに釜土達雄委員より「小学就学前の教育・保育と宣教の課題」と題して発題がなされた。そこで課題として、「幼稚園に関わる牧師の育成の必要性。日本伝道の初期に教育宣教師が担ってきた働きを受け止め直し、同様の役割を担う者たちを関係学校と共に育成すること。またその育成を教団のなかで位置づけること。幼稚園に関わる者たちが孤立しないように教団として相談窓口の設置が求められること」などがあげられた。また幼児教育・保育を伝道の手段とするのではなく、教育・保育そのものが目的とされるべきであり……

【4852 ・53号】▼伝道資金小委員会▲17年度、14教区が申請

 第6回委員会は10月14日教団会議室にて開催された。主な内容は以下の通りである。  ⑴15年度伝道資金報告取扱いに関する件 各教区からの伝道資金および伝道方策交付金の報告を確認した。実施に至らない計画の援助は全額返金とし実施されたが、1万円以上の誤差があった場合については返金することとした。伝道資金該当者が未受洗者陪餐を行っていることが明らかになった場合は教区議長に委員長が運用指針の遵守を求めることとした。提出する報告書には教会名を明記し、教区総会報告に準ずる内容で報告を願うこととした。  ⑵16年度伝道資金運用状況確認に関する件 負担金5660万円中30・3%相当の1719万4千円が納入されていること、交付金2575万4千円が送金済みであることを確認した。  ⑶17年度伝道資金運用の確認に関する件 伝道交付金総計4525万6千円、教区伝道方策交付金1131万4千円、総……

【4852 ・53号】▼「障がい」を考える小委員会▲国連障害者権利条約について講演

 10月3~4日、第5回「障がい」を考える全国交流会が、新宿・戸山サンライズにおいて開催された。今回の交流会は、「国連障害者権利条約と障害者法制をめぐって」を主題とし、講師に、アジア太平洋障害者センター(APCD)所長、二ノ宮アキイエ氏を迎えた。15教区39名が出席した。  1日目の講演では、15年前、タイ・バンコクで障がい者を中心に組織されたアジア初の国際機関APCDの紹介と、APCDにおける国連障害者権利条約(CRPD)の実践を聞いた。障がい者に障がいのない人のように訓練することを求めるリハビリテーション思想は、社会に障がい者を含むすべての人を受け入れる配慮を求めるインクルーシブの発想へと移行している。障がい当事者が中心的役割を担うAPCDの取り組みが、インクルーシブ社会の形成に寄与している様子が紹介された。  これを受け、夕べの分団では、講演内容の分かち合い、講師への質疑……
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