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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4866・67号】人ひととき 柿崎 孝久さん 神さまが育て  用いてくださる

2017年8月5日
 堺の地で創立112年を迎えた堺川尻教会を、初期から支えてきたいくつもの家族がある。代を重ねて教会に連なり続けている者は少なくなっているが、それでも教会と共に生きてきた家族の歴史をもつ人々がいる。柿崎孝久さんもその一人だ。  妻の恵美さんと毎週礼拝を守る柿崎さんは、父方、母方どちらからみても4代目キリスト者であり、祖父の代から堺川尻教会の長老として仕えてきた。幼い頃の記憶は、戦争で焼失した会堂のかわりに祖父母が自宅を開放して守り続けた礼拝の風景だ。祖父母や母の熱心な信仰生活の中で柿崎さんは育った。「だから日曜日の礼拝は当たり前、自分にできることで教会に仕えるのは当たり前という感覚です」と柿崎さんは言う。高校生で信仰告白して教会員となるとすぐに、ガリ版で週報を作ることが役目となり、それは大学卒業後就職のために堺を離れるまで毎週続いた。  しかし一人でがむしゃらに仕えてきた思いはな……

【4866・67号】御言葉を示す栞

 いつも用いている聖書に、私はたくさんの栞を挟んでいる。長く使えるので革製のものが多い。自分で買ったものではなく、記念に頂いたものがほとんどである。結婚記念、就任記念、献堂記念など嬉しい思い出もあるが、召天や召天一周年記念など寂しさの込み上げるものもある。説教や聖書研究などの際、必要な御言葉を示す度に栞を使う。そして常に挟んでいる栞の数は、20枚を超える。聖書の厚みが一倍半くらいになっている。中には数十年も使っている栞もあるが、まったく古びていない。栞そのものに記された御言葉もくっきりと鮮やかである。時々、探している御言葉が栞そのものに書いてあったりして苦笑することもある。  大切な人や教会の名前を見ながら聖書に栞を挟む。その名前と今示される御言葉を重ねて、しばらく祈ることもある。神の守りと祝福、そして慰めを深く思い、それぞれの歩みが神の国へと向かうことを感謝する。御言葉を聴き続ける……

【4865号】2017年度教区総会報告 17教区総会終了

2017年7月22日
「ハラスメント防止規則」再度差し戻し 神奈川教区  第138回神奈川教区総会は、6月24日清水ヶ丘教会で正議員236名中170名出席で開催。  議事日程承認の際、日本基督教団信仰告白をすべての議事に先立って告白したいという動議が提出された。賛成反対の意見が飛び交う中、三宅宣幸教区総会議長は、常置委員会で本件が継続中の審議であることを示した後、本日の総会で告白するかどうかを議場に問うたところ、166名中66名の賛成によって動議は否決。議案資料にある執行順序通りに行われた。  本総会において最も時間が割かれたのは、ハラスメント問題であった。教務報告を承認する段階において、常置委員会における発言内容の問題性が指摘されることに始まり、第136回総会において、常置委員会付託とされたパワー・ハラスメントに関する訴えに対しての常置委員会の対応が問題とされた件では、常置委員会で組織された「……

【4865号】日本基督教団 宗教改革500周年記念礼拝

礼拝をささげ18年3月まで続く記念事業を開始  6月22日(木)、富士見町教会を会場に、日本基督教団宗教改革500周年記念礼拝がささげられた。礼拝の司式者として、宗教改革500周年記念事業実行委員会委員長の岡村恒牧師(大阪教会)、説教者として、東京神学大学学長の大住雄一教師が立てられた。 礼拝には513名の出席者が与えられ、富士見町教会の礼拝堂に入ることが叶わなかった出席者もあるほどであった。  ヨハネによる福音書6章34節~40節をメインテキストにしてなされた説教は、「私たちはどうすれば神に義とされるでしょうか」と始められた。「宗教改革はカトリック教会の縛りを脱しようとしたゆえに、人間性の解放を目指したものだ、との理解があるが、それは誤解である。宗教改革は、どうすれば人間は永遠の命を得ることができるのか、どうすれば神の前で義とされるのか、それを問うたのであり、神の前での悔い改め……

【4865号】2017年度 新任教師 オリエンテーション

 2017年度新任教師オリエンテーションは、昨年と同じ会場であるハートピア熱海において6月12日より14日までの3日間に亘って開催された。  新任教師の参加者は40名、6つの神学校とCコース、他教派からの転入教師という顔ぶれであった。各教区の教会に仕えている教師たちであり、年齢も様々であった。その他、教団三役及び講師、神学校教師、教師委員、担当幹事、職員が26名、合計66名が集って3日間の有意義なプログラムを共有することができた。  1日目の講演では、石橋秀雄教団議長により「48年の牧会は信徒に育てられた。牧師は信徒によって牧師となっていく。礼拝は奇跡であり、礼拝を楽しみ、礼拝を通して力強い伝道がなされていく。全教団的に伝道に取り組んでいく」ことなどが話された。  また、2日目の講演では、東野尚志牧師(聖学院教会)は「自分が召しを受けていることをいつも考えていないといけな……

【4865号】▼教区議長会議▲教団伝道推進基本方針について協議

 6月5日、教団会議室にて、今総会期第1回目の教区議長会議を開催した。出席者は、教団三役のほか教区議長16名(沖縄教区議長は欠席)で、教団伝道対策検討委員3名、予算決算委員長、教団幹事5名が陪席した。  この教区議長会議の開催は、今総会期第1回常議員会における教団伝道対策検討委員会設置議案の提案理由の中にも記されていたことであり、各教区における伝道の現状と取り組みを、まずはお互いに聞き合い、教団における伝道の進展の具体的な取り組みについて検討することを目的として開催されたものである。  最初に、今年度はほとんどの教区が改選期であったため、各教区議長が自己紹介をすると共に、各教区における伝道の取り組みや課題等について短く述べた。  その後、雲然俊美書記が、これまで2回開催された教団伝道対策検討委員会における検討内容について報告したほか、教団伝道推進基本方針の制定について説明……

【4865号】教団伝道対策検討委員会

 4月6日に第2回教団伝道対策検討委員会を、また、6月5日に第3回委員会を、教団会議室にて開催した。  第2回委員会においては、第1回委員会(1月30日開催)における石橋秀雄議長による教団の伝道推進のための発題と、それに対する意見等を踏まえた提案が石橋議長よりなされた。  提案の内容は、「祈祷運動-祈ろう-」(日本伝道推進の日を設けて祈ること等)、「信徒運動-伝えよう-」(伝道する信徒の養成等)、「献金運動-献げよう-」(献身の志が高められるように献金運動を展開する等)を柱として、教団における伝道の推進のために具体的な取り組みを進めるというものであった。  これに対して、「祈祷運動」についてはどのように展開しようとしているのか、宣教委員会や伝道委員会あるいは伝道推進室との関わりはどうなるのか、伝道する信徒の養成と共に伝道する牧師の養成が必要である、「献金運動」に関して一番……

【4865号】▼予算決算委員会▲負担金減少、16年度決算を承認

 40総会期第2回予算決算委員会が、6月8日、全委員が出席し、教団会議室で行われた。  最初に、道家紀一総幹事事務取扱より幹事報告があり、主に2016年度出版局決算の概要と会館地下倉庫の耐震補修が必要なこと等が報告された。  この後、2016年度第2次補正予算に関する件を取り扱った。この2次補正の主要な点は、収益事業会計のうち、当初はゼロであった会館室料が、耐震工事終了後の、各団体の再入居等により大幅な増収になったので、799万5千円の補正を行うというものである。協議の結果、この第2次補正予算を決定した。  次に、2016年度決算を取り扱い、この中で負担金収入が2013年度を100とすると、97・5に減少していることや、教団全体の活動を支える支出を縮小することが限界点に達していることが指摘された。そして、教団の財務体質が、年度内に特別な支出が発生した場合に差損に至る体質に……

【4865号】▼伝道資金小委員会▲18年度運用指針・スケジュールを協議

 各教区総会も終わり、40総会期第1回伝道資金小委員会が6月9日教団会議室にて開催された。佐々木美知夫委員長、髙橋潤書記、米倉美佐男宣教委員長、小宮山剛伝道委員長、小西望東北教区議長、岸俊彦東京教区議長、黒田若雄四国教区議長で委員会を組織した。  2014年10月第39回教団総会にて決議された「伝道資金規則」によって、全教団的教区間互助が開始され3年目を迎えた。2017年度伝道資金は14教区から申請があったが沖縄教区、九州教区、大阪教区からは届いていない。現在まで、各教区が全体を配慮しつつ申請を行っているため、ほぼ各教区の申請通り実行されてきている。  2016年度の伝道資金運用報告を承認し、2017年度伝道資金運用状況について確認した。課題としては、本委員会は常議員会の下に設置された特設委員会として実務を担う委員会であり、前総会期より「制度全体の評価と展望を議長または総幹事が……

【4865号】▼社会委員会▲福島、宮城にて委員会、研修を実施

 第2回社会委員会が、6月12~13日に開催された。1日目と2日目午前、若松栄町教会にて協議が持たれた。  主として、全国社会委員長会議について協議。2018年2月26~27日に実施、会場は東京を予定。内容は、石橋秀雄議長より提出される「組織的犯罪処罰法改正に抗議し、同法の廃止を求める声明」に即しながら、その課題の共有等、学びの時を持つ。講師は後日決定する。また日本キリスト教社会事業同盟からの、本委員会への派遣委員について。原田史郎委員は任期満了につき、次回より伊藤信彦委員に交代することを承認した。長きに亘る働きに感謝したい。  1日目夕方、会津放射能情報センターにて、片岡輝美代表より、福島第一原子力発電所事故から6年、これまでの取り組み、現状、今後の課題について、話を聞いた。安倍総理による「原発事故はアンダーコントロールである」という発言が何を意味するのか。改めて痛みと悲しみ……
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