「イエスは、近寄って来て言われた。『わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。』」 (マタイによる福音書28章18~20節)
1.祈祷運動 -共に祈ろう-
主の伝道命令に従い、罪の悔い改めと救いの感謝の祈りをささげるために、「日本伝道の推進を祈る日」(毎月第3主日)を設けて共に祈りを合わせる。特に2017年は宗教改革500周年記念の年として、10月31日の宗教改革記念日に向けて日本伝道の推進を祈る。それ以後は、毎月第3主日を「日本伝道の推進を祈る日」として、教団所属各教会・伝道所等において祈りを合わせる。
2.信徒運動 -共に伝えよう-
礼拝において聖霊の力を受……
昨年7月、相模原の障がい者施設で殺傷事件が起き19人もの入所者が亡くなるという痛ましい出来事が起きた。それから1年以上経つ今もまだ、その事の衝撃と悲しみとが癒されないままにある。
社会福祉事業の草分け的存在である聖隷福祉事業団を9月に社会委員会として訪れた。長谷川保というクリスチャンの信仰と熱意によってさまざまな分野の福祉事業が広げられた、まさにその原点を見る思いがした。そして福祉に関わる人々の働きが喜びに満たされ、祝福されるべきものであることを改めて思う。
その福祉の現場で、現実にはこうした事件が起こることを私どもはどう捉えていくべきだろうか。
現代のさまざまな福祉施設は、長谷川保が事業を始めた当初から考えると、飛躍的に整えられており、入所者やそこに関わる人々にとって快適な設備、環境となっている。けれども、介護や看護の現場において最も大事なことは人と人との心のふ……
第3回宣教委員会が10月10・11両日、開催された。宣教委員会では、総会期に一度、教団会議室を出て各地で行われている。今回は、古澤啓太委員が牧する神戸東部教会を会場としての開催であった。
開会礼拝において古澤委員は神戸のキリスト教の歴史に触れつつエゼキエル書37章15節以下の御言葉を取り次いだ。
その後、いつものように常設専門委員会、自主活動団体報告を受けた後に、主として3つの事項について協議した。
「宣教方策会議」に関して前回、前々回と継続して協議を進め、更には、前回委員会で選ばれた担当者会議の報告を踏まえて以下のように結論を出した。主題として「日本伝道をどう考えていくか~宣教基本方策をもとに」を掲げ、分団協議は宣教基本方策の8項目をワールドカフェ形式で行うこととした。なお日程・会場は、2018年3月5~6日、富士見町教会である。
「牧会者とその家族のた……
40総会期宣教師人事・支援委員会は、6月16日に第1回、10月2日に第2回委員会を教団会議室にて開催した。
第1回委員会で、委員長に荒川朋子氏(アジア学院)、書記に小海光教師(ウェスレー財団)、宣教師支援委員長に清弘剛生教師(頌栄)が選任された。
宣教師人事に関して報告・承認された事項は以下の通りである。林美音教師(台湾基督長老教会)は埼玉中国語礼拝伝道所 、林美恩教師(合同メソジスト教会)は神戸聖愛教会に就任し、 洪伊杓教師は3月30日付で京都教区・丹後宮津教会を辞任。前総会期よりの継続審議事項であった鍾毅勳教師(台湾長老教会)の東京教区・千葉台湾教会の就任については、李孟哲教師(要請陪席・台湾協約委員長)より意見を聞いた後、任期を2017年7月1日から2021年3月31日までとし、ビザ申請は1年ごととした上で可決。なお、台湾基督長老教会総幹事と教団総会議長との間で覚書……
宣教研究所委員会は6月19日に第2回委員会、10月2日に第3回委員会を開催した。第1回委員会に於いて確認した4つの分野別委員会、すなわち①青年伝道、②教会と付属施設、③同時代研究、④他教派との連携について、各々、その進捗状況を確認した。
①「青年伝道」に関しては、教団が先に実施した「リフォユース500中高生大会」の映像資料を編集し、5分程度の映像媒体を数種類作成し、各教区・教会での伝道に役立ててもらえるよう、現在編集作業を進行中であること、また青年伝道に関する研究を神学教師委員を中心として推進することを確認し、その作業にも着手している。
②「教会と付属施設」に関しては、教会と関連を有する様々な施設に関して、その社会的存在形態を分析・分類すると共に、教会との有機的関係をいかに維持していくかについて、その要点を析出・提示することを以って、付属施設を有する教会の運営に資するよう……
雨天、曇天の多かった10月、珍しく晴天に恵まれた9日、「宗教改革500周年記念・福音伝道大会」が東京教区主催、東京信徒会共催によって青山学院大学ガウチャー記念礼拝堂で開催された。東京のみならず首都圏の諸教会にて宗教改革を改めて覚える行事として企画された。3部のプログラムで構成された半日の大会だった。
1部「記念礼拝」では、出版局理事長・山北宣久氏が「キリストもビックリ、みんなもびっくり—愛への立ち返り」との題で御言葉を取り次いだ。前もって開催案内で知らされた説教題だけでも既にアピールしたが、キリストと、中風の人、4人の友人の出会いに示される驚きと愛に立ち返ることが、宗教改革を過去のものとせず現在進行形のこととして捉えることの根源にあると知らされた。
2部「記念演奏会」は、バッハ・コレギウム・ジャパンによって行われ、鈴木優人氏がオルガン演奏によって、4名のメンバー声楽ソリス……
善野碩之助氏(隠退教師)
17年9月23日逝去、101歳。栃木県生まれ。50年日本基督教神学専門学校卒業。同年より上原、佐世保、まぶね教会を牧会し、84年隠退。
遺族は妻・善野道子さん。
西田 晃氏(無任所教師)
17年10月1日逝去、87歳。香川県生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。56年島之内、能勢口教会を牧会後、北星学園に務め、遠州教会を経て浜松衛生短期大学に務め、島之内、伊丹教会を経て99年に隠退。09年に復帰して12年まで高槻南平台教会を牧会。
遺族は息・西田真さん。
小林絢子氏(隠退教師)
17年10月10日逝去、83歳。大阪府生まれ。59年同志社大学大学院卒業。同年より札幌、新得、藤枝教会を牧会、98年に隠退。
遺族は息・太田哲也さん。
二宮忠弘氏(無任所教師)
1……
私が仕えて4年近くなる弘前学院聖愛中学高等学校は、1886年にアメリカの婦人宣教師たちによって設立された。キリスト者の教員数は多くないが、毎朝礼拝がささげられ、聖書の授業がおこなわれ、教会暦にしたがって諸行事が祝われている。
朝の礼拝では、生徒たちは讃美歌を歌い、短いながら説教を聞き、共に祈りをささげる。この礼拝が、ほとんどの生徒たちが初めて礼拝や聖書に触れる機会となる。生徒のキリスト者も多くないが、学校が福音のメッセージを聞き、神さまがどのような方であるかを初めて知る機会を提供する場となっている。生徒たちの多くは卒業後も聖書を手放すことはなく、聖書は、キリスト教について肯定的な思いや、学校生活に懐かしさをつないでくれる大切なものとなっている。朝の礼拝にて、日々、福音の種がまかれ、将来いつの日にか、イエス様を救い主として受け入れる方がいることを祈る。
学校における私の職務……
9月26日、在日韓国朝鮮人連帯特設委員会は「川崎市ふれあい館」(神奈川)で委員会とフィールドワークを行った。
はじめに社会福祉法人「青丘社」の理事長であり、在日大韓基督教会川崎教会名誉長老である裵重度氏より、なぜ川崎市に多くの韓国朝鮮人が住むようになったか、また戦前から戦後そして現在に至るまで在日外国人の苦労と苦難の歴史を学んだ。
「日本人と韓国朝鮮人を主とする在日外国人が、市民として子どもからお年寄りまで相互にふれあいをすすめることを目的とした」ふれあい館を在日大韓基督教会川崎教会の故李仁夏牧師を中心にして誕生させた。ふれあい館自体は川崎市が建設し、社会福祉法人「青丘社」が運営を委託された。これは全国でも珍しい稀なケースであった。
建設に至るまで一部の地元住民の反対運動もあったが、地道な弛まぬ地元と行政への働きかけによって1988年に完成し、現在まで継続的に運営……
舞台に立った時、マイクを持つ手も声も僅かに震えていた。「熊本の地震で被災した方々のために、私たちにも何かできることがないか。そう思って開いたコンサートです」。一礼してピアノに向かった途端、力強く輝かしい音が会場一杯に響いた。熊本・大分地震の被災学生を支援するために、キリスト者の同級生とピアノ連弾デュオを結成し、今夏に3回のチャリティコンサートを開いた。曲間に証しを語り、聴衆と共に歌った。
四街道教会の一室にて「言葉で話すより弾く方が慣れていて、やっぱり音楽が自分の伝達手段だと思いました」と方波見さん。3歳からピアノを始め、大学での学びを通して教会音楽の素晴らしさを実感し、教会では奏楽奉仕を献げている。亡き曾祖父は牧師であり、祖母も母も奏楽者を務める。幼児洗礼を受けてCSで育ち、教会を自分の居場所と感じていた。しかし、信仰告白に至る道は平坦ではなかった。クリスチャン家庭育ちゆえに知……