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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4865号】委員会コラム 教師検定委員会 教師を立てる、教会を建てる 服部 修

2017年7月22日
 日本基督教団が教師を立てることは、教団の教会を建てることと同じ意味を持っていると理解して委員会はその任に当たります。それゆえに教師試験は、入学試験や資格試験とは異なり教師としての召命が問われます。従って、試験は32総会期の議決をふまえ、日本基督教団信仰告白に基づいて行われます。今期もこの議決をふまえております。ここが曖昧になってしまいますと、教師の考える教会にはなりますが、教団の教会であることが薄れてしまいます。教師を生み出すことは、教団の生命線の一つでもあるのです。  具体的な試験は、提出試験、筆記試験そして面接試験が行われます。近年は面接試験を大事にするようにしております。それは既述のように、召命を問う、ということが試験の一番のポイントだからです。同様の理由で、検定委員会は他教派からの教師転入の審査も行っております。このことも教団の教師を生み出す大切な務めの一つです。  ……

【4865号】消息

島津虔一氏(隠退教師)  17年5月13日逝去、86歳。静岡県生まれ。57年東京神学大学大学院卒業。同年より芸西、初芝、佐倉、富里教会を牧会し07年隠退。  遺族は妻・島津和子さん。 藤田 基氏(隠退教師)  17年5月16日逝去、86歳。愛媛県生まれ。53年関西学院大学卒業。54年より松山番町、三津、高浜教会を牧会し、松山東雲学園に務め、三津教会を牧会し04年隠退。  遺族は妻・藤田千文さん。 大津健一氏(隠退教師)  17年6月22日逝去、73歳。大阪府生まれ。69年同志社大学大学院卒業。73年より倉敷、天城教会を牧会し、日本クリスチャンアカデミー、西陣市民センター、上賀茂教会を経てアジアキリスト教協議会、日本キリスト教協議会、日本クリスチャンアカデミー関東活動センター、アジア学院に務め、15年隠退。  遺族は妻・大津恵子さん。……

【4865号】伝道のともしび 地域の方々と共に 邑原 宗男

 江刺教会は、岩手県奥州市江刺区にあります。広い岩手県南の内陸にあります。伝道の歴史は大正時代にさかのぼります。当時、日本浸礼教会盛町講義所として盛岡からの出張伝道でした。大正4年(1914年)足達信三郎牧師がタッピング宣教師の監督の下に「岩谷堂バプテスト教会」として創立しています。足達牧師の結婚後、岩谷堂での最初の幼稚園を創設し、地域に仕える働きをしていました。しかし、米国バプテスト伝道会社は、伝道不振を理由に援助を打ち切りました。自活のため、鋳物工場から南部鉄瓶を仕入れ、東京への行商する日々の中、お連れ合いが担われた岩谷堂幼稚園は地域に必要なものとなりました。牧師が過労で逝去後、町の運営へと移管し今日に至っています。戦時中、諸事情によりこの教会は、解散させられています。  1947年岩谷堂にいた信徒たちは水沢教会に助けを求めて集会を再開しました。まだ教区などの承認を得る前に「岩谷……

【4865号】メソジスト関係学校国際連盟メキシコ大会

 「アイアムスク」なる言葉が頻繁に飛び交う場が、メキシコの古都プエブラの、マデロ大学に出現した。それは2017年5月27日〜31日、メソジスト関係学校国際連盟(略称IAMSCU)世界大会であった。大会テーマは、隣国大統領の公約を意識し「壁を崩す-平和と癒しと人間性回復への道のり」。学校での取り組みや教育信念の発表を、200名を超える出席者一同が耳を傾けるという伝統的行事で、休憩時間や食事での交流から参加者同士の関係作りが発展していく。  IAMSCU設立は1991年。2年後に青山学院で開催された理事会で3年毎の世界大会開催を決議。3年前の前回は広島女学院で開催し、今回は8度目。集まったのは若い世代の教育活動に熱心な、高校校長、大学学長や宗教主任、神学校校長らである。多くは博士号取得者で、信仰深く献身的、また人間味溢れる参加者であった。  ジョン・ウェスレーは、野外説教等を通して……

【4865号】人ひととき 松本 三男さん バングラデシュの子どもたちへの愛

 松本三男さんは、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイによる福音書7章12節)を心に刻んで歩んできた。小学生の頃、夜行列車の一人旅で、高崎から同席した宣教師より一冊の聖書を手渡されたことが御言葉との出会いである。  約20年前、決断を与えられ、世界最貧国のひとつ、バングラデシュの子どもたちのための支援を開始。黒板に始まり、奨学金、文房具、日用雑貨を贈り、学校を建てた。現地訪問の際には農業指導、子どもの家庭訪問をし、食前には必ずお祈りをする。  人口の9割がイスラム教の国で、キリスト者であることを宣言することは勇気がいることである。隣人を愛する愛がなければ、行うことはできない。  始まりは、一人の留学生との出会いであった。貧しい子どもたちのために、教育の施設を建設したい。その夢と祈りが、実現する。最初は数名の有志による計画であった。忍耐……

【4865号】嬉しい悲鳴-ケーキが足りない-教会員1名の教会が沸いた

 6月5日教団教区総会議長会を開催した。各教区の議長が、自己紹介を兼ねて教区の報告をしてくださった。東中国教区・大塚忍議長はその報告の中で、教会員1名の総社教会で2名の受洗者と1名の転入会があり、この出来事を教区の喜びとして報告くださった。  早速、総社教会代務者の嵐護牧師に電話して、その様子をお聞きした。総社教会の礼拝は日曜日の午後行われているということであった。総社教会の洗礼式と転入会式に予想を超える参加者があった。岡山県中部地区(8教会)の教会から27名が出席し、コーヒーとケーキが足りないと喜びの悲鳴を上げるほどだったとのこと。27名のうち教師は3名、24名が信徒たちだ。総社教会に受洗者が与えられると聞いて、中部地区の教会の信徒たちが駆け付けた。  洗礼者が与えられた喜びは総社教会だけの喜びではない、中部地区8教会の大きな喜びであり、教区の喜びとなった。  そして、……

【4864号】2017年度教区総会報告3 5月末集中して総会開催

2017年7月1日
教区の方向めぐる学習協議会開催 沖縄教区  第77回沖縄教区総会は、5月28日から2日間、沖縄キリスト教センターで、開会時、正議員43名中、34名が出席して、開会された。  平良修議長は、中間報告と題した議長報告で、「他県出身牧師が、担任教師の過半数を占める沖縄教区の現実で、昨年、沖縄出身の新三役が誕生した意味や意志は、何なのか。ここに沖縄教区の存在に関わる問題がある。伝道所信徒議員に議決権を与える教区規則改正は、教団議長の同意を得られず、1議案毎に2度採決するとの内規を設けたが、今総会から、伝道所信徒議員席を従来の准議員席でなく正議員席に設けた。『教団との間に距離を置く』という教区方針は、教区内の分裂すら招いたので、本年3月、教区方針についての第1回学習協議会を開催した。近年の沖縄の集会では珍しい130人の出席があった」と報告した。  教務報告で、那覇相愛伝道所が総会直前……

【4864号】荒野の声

 エレベータを巡り最近交わした印象深い会話を二つ。▼一つは、足の痛みを抱え主日の礼拝、平日の集会に教会へ来る教会員との言葉である。彼女は教会から歩ける距離のマンション上層階に住んでいる。東日本大震災のときはエレベータが止まり、上り下りに苦労したが、それから6年、足の痛みもなお増して今では階段での上り下りは無理であろう。エレベータのあることはありがたいと言う。家族に、教会員に寄り添ってもらいながら教会に来て2階の礼拝堂にもエレベータで上り下りする。▼今一つは、他の教会員と礼拝堂から1階に下りるエレベータに同乗したときのこと。彼女が語るに、いつかこのエレベータで棺に納まって下りるのね、と。とっさに返す言葉をみつけられなかったが、普段から関心事をユーモアと若干の皮肉を込めて話してくれる人ではある。エレベータでこのように思いながら主の御許に赴く日のことを数えているのか、と思わされた。▼けれども、二……

【4864号】2017年度教区総会報告3

立川伝道、土地・建物の取得を報告 西東京教区  5月28日~29日にかけて、阿佐ヶ谷教会を会場に、第36回西東京教区定期総会が開催された。開会時の議員数は、204名中161名であった。 開会礼拝において一同で日本基督教団信仰告白を告白し、一同が聖餐に与り、信仰の一致を確認した。  議事日程が承認された後、按手礼式に関する件・准允に関する件が上程され、議場の承認後、早速按手・准允が執行された。一番初めの議事で教師を立てることを行い、教師誕生の喜びを分かち合うところから本格的な議事が始められた。  議長報告において真壁巌議長は、2016年度の重点課題として、「教区による立川開拓伝道のさらなる歩み」、「教区青年活動の充実」、「他教区との交流」、「東日本大震災被災教区への継続的支援」という4つの課題を挙げ、それぞれについて報告した。  これら議長報告に対する質疑として、「立……

【4864号】委員会コラム 信仰職制委員会 答申の積み重ねによって

 前期委員会で行った『式文(試用版Ⅰ・Ⅱ)』に関するアンケート結果の報告を踏まえて、今期も『式文』改訂の取り組みを続けるが、その前段階として礼拝指針の作成が必要との認識を受け継いでいる。性急な式文改訂を危惧する声を聞くことがあるが、改訂にはまだ相当の時間を要すると考えている。  信仰職制委員会の任務については、教規第44条に、次の事項をつかさどるとされている。⑴本教団の信仰告白に関する事項、⑵教憲および教規の解釈に関する事項、⑶礼拝、礼典および諸儀式に関する事項、⑷信仰および職制ならびに教会的機能に関する事項、以上の4項。  しかし、通常の委員会で扱われている事項の多くは、⑵の教憲および教規の解釈に関する事項で、これは、各方面からの諮問や問い合わせ・照会に対する答申や回答というかたちで行っている。これまでの信仰職制委員会の答申をまとめたものが、『教憲教規の解釈に関する答申集』(……
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