インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4916号】福音の インフルエンサー

2019年12月7日
 SNSによって情報を発信し、その影響力の大きい人物を「インフルエンサー」と呼んでいる。最近、新人採用において、SNSのフォロワーが一定数を越えているといった条件を満たしているインフルエンサーのための「インフルエンサー採用枠」を取り入れた企業が増えているとのニュースがあった。  さて、キリスト教史における「福音のインフルエンサー」と言えば、まずパウロではないだろうか。彼は、「この男は疫病のような人間」(使徒24・5)と恐れられるほど福音宣教の感染力…ではなく影響力を持っていたということである。  そのような働きは、16世紀の宗教改革者たちにおいてもそうであったし、明治期に来日した宣教師たちの信仰に立脚した教育、医療、福祉等々の各分野における先駆的な働きにおいてもそうであったと思う。  以前、ある牧師が、「我々牧師は、パウロのように外に出かけて行って福音を宣べ伝え、出会った……

【4915号】母国語で福音を聞く恵み 在外宣教師活動報告

2019年11月23日
移住地で受け継がれた信仰 ピラポ自由メソジスト教会  パラグアイ  2019年5月に、パラグアイのピラポ移住地のピラポ自由メソジスト教会に赴任しました。2015年に知花スガ子宣教師が神様の導きによってこの教会の信徒と劇的な出会いをし、40年間ほぼ無牧だった教会に常駐の牧師として遣わされました。知花牧師は4年の間に土地を購入して新会堂を建築しました。その後任として着任し、6月23日にパラグアイ各地とブラジルからの参列者35人を与えられて、喜びの献堂式を執り行いました。  ピラポ移住地は、1960年8月2日から入植が始まり、別の移住地から移ってきたJICA職員でキリスト教徒の酒井夫妻が教会を建てて礼拝を始めました。自由メソジスト教団からエンカルナシオン教会に派遣された塚本登牧師が、ピラポ教会で毎月礼拝を献げるようになりました。塚本牧師は長くパラグアイにいて多くの日本人移住者に授洗し、……

【4915号】荒野の声

 高御座に立つ「天皇陛下」に、民意によって選ばれた行政府の長が「万歳」三唱。多くの人が「すばらしい文化」と誉めそやす。その意味を問い、消極的な意見を述べようものなら、無知蒙昧なやからと嘲笑される。▼ある国の衣服が大好きな王に、いかさま機織り師たちが、自分の位にふさわしくない者や馬鹿者には見えない布で造ったという実際には無い服を着せる。大臣や役人、そして王自身も見えないことを公に出来ず、感服したふりをする。服をお披露目するべく町を行進すると、民も素晴らしさを称賛する。子どもだけが、その姿の滑稽さに気付き、裸であることを指摘した。▼多くの人に親しまれて来たハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『裸の王様』は、人間によって造られる権威の本質を描いているのではないか。▼荒野の旅を終えて定住生活を始めた民は、王を立てることを求めた。人間の国を立てようとする時、その権威を体現する王が必要になるのかも……

【4915号】▼伝道資金小委員会▲ 「伝道交付金」申請額の91・5%

 第2回伝道資金小委員会が10月3日、教団会議室にて開催された。  2018年度伝道資金会計(特別会計)について担当幹事より資料に基づき説明を受けた。次期繰越収支差額1506万1445円が2019年度に繰り越されることが報告された。  2019年度伝道資金運用状況について、担当幹事より資料に基づき説明を受けた。負担金は9教区より1972万5656円が納入されている。伝道交付金(2019年度4364万9600円)は、14教区に2182万4800円が交付されている。伝道方策交付金(2019年度1090万9626円)は、10教区に545万4814円が交付されていることが報告された。  2020年度に伝道資金の申請があった15教区の申請書の内容について、伝道資金規則、2020年度伝道資金運用指針に基づき審議した。「伝道交付金」の各教区からの申請額が負担金総額(4360万7200円……

【4915号】▼韓国・台湾・スイス合同協約委員会▲ 青年プログラム開催を目指して

 第2回韓国・台湾・スイス合同協約委員会が10月4日、教団会議室で開催された。開会祈祷の後、新たに委員に加わった郭寛城教師(池袋台湾教会)が自己紹介した。  続いて、報告事項として、大韓イエス教長老会(PCK)の総会に秋山徹総幹事が出席したこと、合同協約委員会が関係している宣教師の近況や人事などについて報告があった。また、台湾基督長老教会から教団への青年インターンとして胡宜芳さんが派遣され、学生キリスト教友愛会(SCF)を拠点として今年9月から1年間活動する予定であることが報告された。  青年プログラム派遣としては、アイ・ラブ台湾ミッション(6・7月、台湾各地にて、教団から青年2名参加)、テゼ黙想ツアー(8・9月、スイス・フランスにて、教団から青年5名・台湾基督長老教会から青年17名参加)、宣教協力学校協議会主催の夏期青年台湾スタディツアー(8月、台湾宜蘭県寒溪教会にて、協議会……

【4915号】▼社会委員会▲ 台風被災の復旧・復興を祈りつつ

 第3回社会委員会(10月21・22日)は、一日目に白河教会(福島県)で開会礼拝と委員会を行い、二日目に伊藤信彦委員が園長を務める社会福祉法人堀川愛生園(児童養護施設・棚倉町)視察を予定していたが、台風19号直後の開催となったため、白河教会では開会礼拝のみとし、急遽、堀川愛生園に至る周辺地域の被災状況視察が組み込まれた。  小さな河川が多数氾濫した今般の特徴により、広範囲にわたりいたるところで被害が認められ、各地の復旧・復興が一日でも早く進むようにと祈りを合わせた。そのために当委員会が窓口の「台風19号豪雨緊急救援募金」が充分に用いられるように願うものである。  その後、堀川愛生園で委員会を開催。宣教委員会報告、日本キリスト教社会事業同盟・日本キリスト教保育所同盟に関する報告、会計報告などを各担当者から受け、8月の死刑執行に対して内閣総理大臣と法務大臣宛に提出した抗議要望文を確……

【4915号】♦︎カルト問題全国連絡会♦ 現状とカウンセリングの必要性を共有

 10月24・25日と、 仙台の茂庭荘で2019年度カルト問題全国連絡会がもたれた。 今回は韓国基督教長老会のイ・ジェチョン総幹事、ホン・ヨハン国内宣教部長、通訳の長尾有起氏(教団宣教師)を迎え、山口広弁護士と鈴木エイト氏(「やや日刊カルト新聞」主筆)を講師に、30余名の参加を得て開催された。  一日目はまず、山口弁護士の「統一協会の現状」と題した講演と鈴木氏の「カルトの状況」と題した講演がなされた。  山口氏は、自身の東大紛争時代の経験を交え、統一協会との関わりに言及しながら、現在に至るカルト被害への弁護活動、また法的働きでは解決されない心の問題を扱うカウンセラーの必要性を語った。  続く鈴木氏も、自身とカルトとの関わりに触れながら、「やや日刊カルト新聞」の働きやカルトの現状について、特に日本の政治との関わりを交えながら、あまりふれることの出来ない情報を提供してくれた。……

【4915号】▼「障がい」を考える小委員会▲ 全国交流会のプログラムを確認

 10月21・22日、第2回委員会を開催。一日目は能登川教会にて協議の時を持ち、二日目は、滋賀県東近江市佐野町の障がい者支援施設「止揚学園」を訪ねた。  協議では、常議員会、宣教委員会の報告を受け、「障がい」を考える全国交流会についてプログラムも含めて確認した。講師は津田望氏(社会福祉法人のゆり会理事長)を決め、主題は「発達障害について」。プログラムについて詳細を詰めた。日時は2020年10月5・6日。場所は戸山サンライズ。案内は2020年4月頃、各教区事務所に発送する。  二日目の止揚学園では、職員の案内で、「おがたホール」、「働く家」、「納骨堂」等を見学。その後、園長の福井生氏と職員から話を聞き、食堂で、障がい者の方々、職員、ボランティアの中高生たちと昼食を共にした。食後、自己紹介、歌の披露などがあり、最後にフォークダンスを一緒に踊った。  止揚学園は、1962年に開……

【4915号】▼信仰職制委員会▲ 按手を巡る答申、加筆修正

 第3回信仰職制委員会が、10月17・18日に全委員の出席と秋山徹総幹事、担当幹事の陪席のもと教団会議室にて開催された。  前回議事録承認の後、既に持ち回り審議にて承認されていた前回取り扱いの諮問「関東教区常置委員会、および関東教区総会議長・東野尚志より」に対する答申内容の一部修正について記録に留めた。  修正箇所は次の通り。  (誤)「当該教師は、正教師検定試験を受験し合格して、教団の正教師としてすでに承認されているので…」  (正)「当該教師は、正教師検定試験を受験し合格して、教団の正教師検定合格者としてすでに承認されているので…」  (下線部が挿入箇所)  なお、この諮問への答申については、第5回常議員会にて報告の承認が保留されていたため、委員会として前回に引き続いて協議を行ない、さらなる加筆修正した答申を確認した。  また、秋山総幹事からの……

【4915号】委員会コラム 社会委員会 度重なる災害の中で 森下 耕

 社会委員会は、6月に第2回委員会を岡山の「まびくら」で、第3回委員会を福島の堀川愛生園(棚倉町、児童養護施設)で開催した。  特に第3回を予定していた10月21・22日の日程は奇しくも台風19号による被災の直後となり、私ども委員は白河〜棚倉周辺での河川氾濫による被災の爪痕を目の当たりにすることとなった。  「まびくら」における研修はやはり被災から約1年が経過していく中で被災された方々への心のケアが中長期支援となっていることを深く教えられている。  度重なる災害において取り組む課題は多いが、それを共有し、各教区との連携をどのように構築していくか、初動、災害への備蓄、募金やケア、その他の課題をともに分かち合ってゆきたいと委員会では話し合っている。  今期このあとは、来年2月に別府で開催(熊本・大分地震、九州豪雨被災関連)、9月に沖縄で開催(基地問題)を予定している。 ……
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan