第3回部落解放センター運営委員会を1月23・24日、教団会議室にて開催した。運営委員長・各教区運営委員16名の出席と東京5支区やNCC代表者ら13名の陪席があった。
センター活動報告、活動委員会の報告に続いて、昨年10月に大宮教会(関東教区)で開催された「第14回部落解放全国会議in関東教区」の振り返り報告をした。144名の参加者を得て、狭山事件と性差別問題学習という大切な主題を学ぶ時となった。反省としては、講演の時間が多く消化不良だった点や、諸団体との調整が充分でなく、三日目のキリスト者前段集会が2箇所に分かれての実施となった点が挙げられ、今後の課題とした。
次に2019年度経常・特別会計中間報告と同中間監査報告を承認した。その後「部落解放奨学金規定」について協議した。これは人材育成を願ってセンターに献げられた資金を有効活用し、適切に運用していくためのものである。担当者……
「第34回外キ協全国協議会」が1月30・31日に在日大韓基督教会名古屋教会において開催された。主題は、「20世紀歴史課題と21世紀移民社会の宣教課題を考える」で60名余の参加があった。
協議会では、基調報告が佐藤信行氏によって行われ、「『移民社会』に向かう日本の惨憺たる現実」、「政府提唱『多文化共生』政策の労働力搾取・管理・排除」、「国連自由権規約委員会の特別注文」、「日本の歴史責任」、「『歴史に向き合う移民社会』の実現に向けて」と題して報告があり、現在外国人住民300万人と言われるが、日本社会の労働力不足と外国人技能実習生が労働力として利用される中で生活環境の改善、賃金搾取、差別などの改善が求められていることが報告された。
続いて、以下の方々から発題や特別報告があった。「ベトナム人支援活動」シスターマリア・ラン氏、「朝鮮学校支援」原科浩氏、裵明玉氏、「福島移住女性支援ネ……
第57回西日本五教区合同宣教研究協議会は1月27・28日、高知教会を会場に行われた。参加者は4教区より9名であった(沖縄教区からの出席者はなかった)。今回は「西日本五教区合同宣教研究協議会のこれから」を主題として四国教区宣教研究委員会が担当して開催された。
本会は1964年より教区の研究機関及び、それに準ずる機関による情報交換の場として回を重ねてきた。当初4教区(中国、西中国、九州、四国)であったが、2000年より、沖縄教区が正式にメンバーとして参加し、5教区による会となった。しかし、回数を重ねていく中で、その目的や位置づけが曖昧になり、各教区においても取り扱いが異なってきた。それゆえに今後も継続するためには、もう一度、この会の目的と参加者の資格などを定め、また酒席を構えるなどの懇親を目的としたプログラムを排するべきではないかという意見が四国教区宣教研究委員会より出されていた。そ……
年頭修養会は今回で69回目を迎えた、北海教区の一大イベントである。今年は1月13・14日、函館の花びしホテルで、テーマは「始める一歩が道を拓く−初代秘書の見た三浦綾子さんの歩み」と題して、講師に宮嶋裕子氏を迎え、参加者は約270名(内こどもは約20名)だった。
北海教区には7つの地区があり、毎年各地区が担当し、その地区ならではの地域性や独自性を発揮した内容の年頭修養会が開催される。10年以上前は400名を越える参加者があったが、現在は平均して300名前後を推移している。
年頭修養会はその名の通り、年頭つまり1月初旬に一泊二日で開催される。雪で閉ざされる北海道、何も凍てつく道を走って集まらなくても、夏に開催すれば?という意見があったり、あるいは紅葉の時期にドライブがてら集まるのも良し、と考えてしまうのだが、直接間接的に農業・漁業に携わる方々が多い故、農閑期や漁に出ることが少……
胸に迫るものの中で
2013年10月から東北教区放射能問題支援対策室いずみの活動が始まりました。その活動の一つとして北日本3教区(北海・奥羽・東北)の主催する親子保養プログラムが毎年行われています。今年の3月に第14回目が実施されます。多くの人々の祈りと支えがあり、続けられてきました。感謝の思いでいっぱいです。
今回は沖縄で3月26日から四泊五日の日程で行うことになりました。1月上旬には募集した人数の倍以上の応募が寄せられ、申し込みの締め切り日を待たずに締め切ることになったのです。参加者は抽選によって決めました。
振り返りますと、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて2012年3月に第1回の親子保養ブログラムが北海道で行われました。放射能のことは私の住む福島市でも話題になることはあまりありません。しかし、このように親子保養プログラムが企画されるとすぐ……
2019年は前年に引き続き自然災害が多発し、特に台風は9月から10月にかけて連続して同じ地域を襲い、さらに豪雨が後追いするかのように襲い、被害が大きくなった。
会堂共済組合では、事故報告の連絡が入り次第、罹災届の用紙を送付した。前回は大阪教区の被害が最大だったが、今回は東京教区が最大である。修理見積の提出をし、保険金の支払いを受け修理を行った後に、さらに被害に遭ったという教会もあった。
2020年1月31日現在52組合員に総額5012万円の支払いを実行した。教区別の被災・支払い実績は下記の通り。
まだ加入されていないところはぜひ問い合わせてもらいたい。現在の保険料との比較を勧めたい。教会・学校の財政の役に立ちたいと願っている。
(辻井秀雄報/会堂共済組合常務理事)
台風10号・15号・17号・19号および豪雨災害
(2020年1月31……
阿部雄次氏(玉島教会主任担任教師)
20年1月21日逝去、73歳。東京都生まれ。00年日本聖書神学校卒業。同年より大町、松前、平塚、玉島教会を牧会。
遺族は妻・阿部光子さん。
相浦和生氏(隠退教師)
20年2月3日逝去、79歳。兵庫県生まれ。65年関西学院大学大学院卒業。同年より広島流川、山崎、神戸平安、名古屋中央、神戸栄光、主恩教会を牧会し、11年隠退。
遺族は妻・相浦恵子さん。
婦人宣教師たちの足跡
大川 義
(学校法人共愛学園 学園長)
現在共愛学園(小屋原キャンパス)には、一棟の洋館が残されている。群馬県指定重要文化財「旧アメリカン・ボード宣教師館」である。学園の資料館として活用され、学園の歴史と宣教師たちの足跡を現在に伝える語り部としての役割を果たしている。
共愛の創立とアメリカン・ボード
共愛学園は前橋英学校を前身として前橋英和女学校の名称で1888(明治21)年に開校した。設立の動きは、前橋英学校女教師で神戸女学院出身の不破清、村山雪、東京原女学校出身の笹尾縫らの強い呼びかけにより始まり、深澤利重、高津仲次郎、不破唯次郎ら教会有志、新島襄の助力、地元諸教会の支え、アメリカン・ボード宣教師の協力があり創立された。
この年、アメリカン・ボードは前橋に活動拠点(後に前橋ステーション)を設置、最初の宣教師ミス・シェッド……
昨年9月、台湾基督長老教会と教団の交流を通し、信徒伝道者として来日した。4年前に台湾ユースミッションに参加して、来日を考え始めた。日本アニメが大好き。アニメを通して日本語に親しみ、大学でも日本語を専攻した。卒業後に来日の道が開け、教団学生・青年センター「学生キリスト教友愛会(SCF)」のスタッフとなって半年が過ぎようとしている。
流暢な日本語には、ごく自然かつ頻繁に若者言葉が混じる。SCFスタッフとして担う務めを「私は、誰かがSCFに来た時、そこに必ずいる人」と明確に述べた。
SCFへの訪問者の半数は、未受洗者だという。人とのふれあいと、受け入れられる安心を求めて、青年たちが集う。ふらりと立ち寄った時に、必ず迎えてくれるのが胡さんの笑顔だ。訪れた青年を受け入れ、話に耳を傾け、共通の話題で一緒に盛り上がる −居場所を求める青年たちに寄り添って、胡さんは自らも楽しみつつ、気負……
1月半ば、秋田楢山教会(村尾政治伝道師、村尾いづみ伝道師)の会員であった方の葬儀に参列した。その方は仙台の教会で洗礼を受け、戦後結婚のために秋田市に転居され、秋田楢山教会で奏楽奉仕をされた。また、ご自宅でピアノ教室をもたれ、多くの生徒を指導された。
ところが結婚して20年にもならない時、愛するご夫君が病気で亡くなられるという試練に遭ったのである。その時、その方の信仰は揺らぎ、教会に行くのをやめたいと故土合竹次郎牧師に話したところ、土合牧師は、「神様は貴方がこの苦しみに耐えられる人だと思って試練を与えて下さったのです。そうして奏楽奉仕という恵みを頂いているのですからそれを皆の役にたてるようになって頂けないでしょうか」と話されたとのことである(『広報ならやま』教会創立130周年記念誌より)。
この牧師の言葉に魂を揺さぶられ、これまでたくさん頂いた神の恵みと、多くの方々からのご……