二〇〇七年秋季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱と受験願書の提出期限
受験要綱と教団指定の願書用紙は一六〇円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 二〇〇七年六月七日(木)(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください。)
②教団締切 二〇〇七年七月五日(木)(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です。)
*受験料は正教師一万三千円、補教師一万円。
二、正教師「説教」「釈義」の課題テキスト
①旧約 申命記 三十章十一節~十四節
②新約 マルコによる福音書 八章三一節~九章一節
三、正教師の「神学論文」の課題
『今日における宣教の課題』。「特に~をめぐって」という副題をつけ、ご……
ちょっと肩か肘を貸して下さい
いっしょに歩いて行きましょう
▲盲伝のご紹介
日本盲人キリスト教伝道協議会、略して「盲伝」は教会の宣教に奉仕する団体です。一九五一年に盲人信徒と晴眼者信徒が手をたずさえ、キリスト教各派が協力して生まれた超教派の総合的な伝道団体で、会費と献金のみで活動している独立した団体です。盲人と福音、教会と盲人をつなぐためあらゆるサービスを行なっています。
小さい団体ですが、全国的に、時にアジアにも出かけていって幅広い活動をしています。維持会員は全国に四五〇人(そのうち盲人三〇〇名)、また、各地に盲人キリスト信徒会が結成されていて、二五団体が加盟しています。
では、具体的な活動を紹介しましょう。
▲点字とテープに よる伝道と交流
*点字月刊雑誌『信仰』を発行 福音を伝える月刊点字雑誌『信仰』が、盲人信徒の手で創刊されたのが一九一五年、今から九二年前でし……
▼偶然降りた駅から少し離れた花屋の店頭で、小さな黄色いつぼみをたくさん付けた花に目が止まった。細く長く伸びた茎も可憐だ。どこか高山植物を連想させる葉もまた良い。これまで目にしたことのない珍しい花なのだが、五鉢なら安いと言うのでまとめ買いした。ところで、花の名を知らない。勿論栽培法も。尋ねると「昨日まで憶えていたんだけどね。うーん、思い出せない。今度また来て」と、頼りない。▼適当な日当たりも水はけも分からない。仕方がないので、居間から見て一番栄える場所に下ろしてみた。一週間後、茎も伸び、花も増え、実に元気。特に、風にゆらゆらと揺れる様子がいとおしい。買い足そうと再び花屋を訪ねたが、今度は、その花を置いていたことさえ思い出せないらしい。お手上げ。▼一年草か球根かさえ不明。レントの間咲いたから、レント草と仮名を付けた。来年もまた咲いてくれるかしら。▼図鑑で調べる。写真に撮ってインターネットで流す……
マタイによる福音書28章1~10節
走ろう、復活に向かって
嶋田順好
・不安の源泉
『死ぬ瞬間』の著者であり、死に逝く末期癌の人々と対話をし続けたエリザベス・キューブラー・ロスは「科学が進めば進むほど、死の現実を恐れ、否認する傾向が強くなるように見える」と指摘しています。
なぜでしょうか。確かに、自然科学の力によって、現代では格段に寿命は伸びました。しかし、どんなに進んだ科学技術をもってしても、死そのものの克服は不可能です。
だから、現代人は、解決不能の問題を、あえて無視し、片隅に追いやろうとするのです。そこにこそ、現代人の大いなる不安と恐れの源泉があるのではないでしょうか。
しかも、その不安と恐れは、単に生物としての死がもたらすものではなく、より根源的には、命の創り主なる神から切り離されている罪がもたらす不安と恐れと言えるのです。
・神の御業への畏れ
……
今頃多くの教会で三月定期総会が開催されていることだろう。各個の教会の業がさらに祝福の実を結ぶよう祈ってやまない。
どの総会でも新年度の伝道計画、伝道体制、役員選挙、そして会計予算の審議がなされることだと思う。これは全体教会としての教団総会でも、教区総会でも同じことだ。
ただ全体教会の総会の場合「伝道計画」について共に考え、祈り、ビジョンを語り合う時が少ないのではないかと感ずる。
教団並びに教区にとっての大きな課題である、教勢不振、次世代たる青年、青少年さらには教会学校生徒の減少、さらには若年献身者不足、これらは教団の現状と将来にとって愁眉の緊急課題であると思うのだが、これらについて語り合う時が見られないというのはどういうことか。
今列挙した問題は教団に属する者であるなら等閑できぬものであるはずだ。この課題を前にしてはそれこそ右も左もない。立場をこえて伝道協力していくべきものであって……
ありのままに生きる
名前の「愃」は、五四年度版讃美歌八二番の歌詞「ひろしともひろし」から名付けられた。幼稚園の時に養女となるが、養父母の下で何不自由なく成長し、高校三年生の時に疑い迷うことなく城之橋教会で堅信礼に与った。高校卒業後、武蔵野音楽大学に入学する際に学生寮に入り損ねたが、旧知の飯能教会初代牧師藤原政太郎氏の計らいで飯能教会に下宿することになった。そこで現在の夫宇市(ういち)氏との出会いがあり、主の御心がそこにあった。大学卒業後は、河合楽器音楽教室にピアノ教師として入社、二四歳で結婚し、以後飯能教会員として仕える。
教会では、奏楽者として礼拝委員会、奏楽者の会を牧師と共に組織し、心に響く讃美を、と他の奏楽者や聖歌隊を指導して教会音楽の向上に努めている。更に婦人会長を務め、講壇の生け花を一手に引き受けている。また、毎週金曜日夜、外部に向けた「うたいましょうさんびか」の会を主催……
第四三回東海教区農伝協議会が二月二六日から二七日にかけて、伊豆長岡で開かれた。主題は「海の恵みは森の恵み~自然の恵みを求めて~」。講師は畠山重篤氏。彼は気仙沼(宮城)で父の代からカキの養殖を手がける漁民。バプテスト気仙沼教会員である。
◎講演要旨
高度経済成長期に気仙沼湾に異変が起きた。のり、帆立、カキの減産が著しくなったのだ。畠山さんは、南仏視察旅行とある大学教授との出会いから不漁の原因を知った。自然の荒廃がその原因であった。森が荒れ、田畑は農薬漬けとなって小さな生物たちは死滅した。そして海には赤潮などが発生して養殖漁業は大打撃を蒙った。またカキの餌になるプランクトンは川上の広葉樹の落葉が育てていることを知ったのである。
彼は「カキの森を慕う会」を組織し、「森は海の恋人」を合言葉に、気仙沼湾に注ぐ大川上流の山に大漁旗を翻して植樹運動を始めた。運動は小学生や中学生にまで広がった。
……
み言に立てられ、み言を語る
京都西田町教会伝道師 信岡 茂浩
京都西田町教会は東山の大文字麓近くに位置している。此処を初めて訪れたのは十年ほど前のこと。徒歩三五分の距離だった。遙か大韓民国からこの教会の礼拝説教が放送されていた。
私は特別養護老人ホームのパート宿直員をしていた。夜勤のケア・ワーカーとは比較にならないが、十五時間と四五分の週三回は短くはない。無事に明けた夜も五時を過ぎると朝刊を待つ人が玄関に来る。
昼間は、ぼんやり、してしまう。そんなわけで、学校のパート職がない日は隣接の日本バプテスト病院で「お昼の礼拝」に出た。或る日、FEBCの番組表を手渡して熱心に勧める人がいた。闘病生活を送るその青年は篠田清さんといった。
主日がラストスパートになる終始転倒で無休の日々を重ねてきた。平日は商品積載作業の常勤バイトに往復三五キロを自転車で通い、土曜に特養の宿直に入り、翌朝……
教団新報4621号2面、「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会の報告中、(4)の記事を、次のように訂正致します。
誤 (4)十日町教会=山本愛泉保育園の工事は完了。牧師館の再建工事については、契約額の減額交渉の関係で今夏着工を断念し、計画の再検討を行っている。
正 (4)十日町教会=山本愛泉保育園の工事は完了。牧師館の再建工事については、今夏の着工に向けて進んでいる。(訂正箇所下線)
千葉 巌氏(無任所教師)
一月三一日、逝去。八二歳。東京都に生まれる。一九九八年准允受領後、日野原記念上尾栄光教会に赴任し、二〇〇六年まで牧会した。遺族は妻のトモヱさん。