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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4680・81号】第36総会期 第2回常議員会

2009年8月9日

 

書記報告・総幹事報告で長時間の審議

原田謙常議員辞任、木下宣世氏を補充

 

36総会期第2回常議員会が、767日、定例のごとく教団会議室で開催された。開会の祈りの後、蜘蛛膜下出血を病み療養中の原田謙常議員から、夫人の代筆による辞任届が提出されている旨、原田常議員の病状・近況を含めた報告が、山北宣久議長よりなされた。辞任届は承認され、次点者の木下宣世氏を補充することを議決した。

議案1「陪席者」に関する件で、議論があった。石橋秀雄常議員は、教団総会の聖餐式時、菅沢邦明氏が、「別途パンと葡萄酒を配り聖餐を軽視する行為を行った」ことを理由に陪席は認められないとし、個別の陪席者承認を求めた。一括採決すべきという意見もあり、結果、28人中16人が、個別の承認案に賛成し、菅沢氏については陪席承認は11人に止まり、陪席は否決された。

議事日程承認の議事で、向井希夫常議員(大阪教区議長)提案の、議案30号については、北紀吉常議員より、「議案に本文がない。議案の体裁をなしていない」との指摘があり、議論となった。愛澤豊重総務幹事も不備を指摘した。そこで、「議案については、形式を事務局で整えてほしい」との意見があり、一方で「過去に、事務局で整理した際に、越権行為だと批判された。事務局に責任転嫁するな」との意見もあって、紛糾した。

愛澤幹事は、「事務手続きの準備段階で申し出てほしい」と述べた。

山北議長が、議案の成否についても、議案審議で行うこととし、「今は議事の内容審議には入らず議事日程を承認して欲しい」と求め、承認された。

書記報告について、和田献一常議員から、「教団諸委員会各委員の選考について、経緯の説明、手続きについて明らかにしてほしい」と意見が述べられた。山北議長は、その手順等について説明した。

長山信夫常議員は、「上田博子幹事辞任の件が載っていない」と、疑念を述べた。内藤留幸総幹事は、これに答えて、本人納得のことであると上田幹事辞任の経緯を述べ、今後の教団世界宣教体制について、基本的な考え方を説明した。

その他、「教団問安使報告を取り上げてほしい」などの意見が述べられた後、極めて異例な程に多項目、長時間の質疑が行われた書記報告は、挙手多数により承認された。

総幹事報告でも、多くの項目について、多様な質疑がなされ、また、書記報告での質疑と重複した。

「教区活動連帯金」について、江本義一常議員から「教区活動連帯金は崩壊している」との、刺激的な発言がなされ、議論は一気に加熱した。「教区活動連帯金は重要である。この制度は、教団総会の議決に基づくものであり、保留、参加拒否があってはならない」という意見が述べられる一方、高橋潤常議員(中部教区議長)は、「教団内の位置付けが曖昧であり、常議員会で協議しないままに継続することに無理がある。教団総会の議決と現在の制度では内容が違う」と反論を述べた。長崎哲夫東京教区議長は、紛争の混乱の中で、従来の平衡資金が教区活動連帯金となった経緯や理由について詳細を説明し、「教区間相互連帯ができなくなった」と、東京教区が保留せざるを得ない理由を述べた。

宮﨑達雄東中国教区議長は、「『崩壊した』という発言は、教団崩壊という印象を受ける」と危惧を述べた。

この後、「自然災害取組はどうなっているか」との質問をきっかけに、過去常議員会で繰り返されて来た、所謂「兵庫教区二次募金」の処理の議論となった。林邦夫兵庫教区議長は、「総幹事に訪問して貰い返還・取り扱いについて協議したい」と述べ、内藤総幹事は、「二次募金を教団に戻してくれるのなら、何時でも訪問したい」と答えた。この間、「決議事項であり協議の余地はない」と言う意見も述べられた。

その他、「問安使報告」「台湾基督長老教会宣教協議会」、「北村慈郎常議員への勧告についての報告」「東海教区諮問に対する答申」等で質疑が続き、当初の時間配分に支障を来すほどに超過したため、質疑も足早になった。

高橋潤常議員が、戒規提訴の資格問題について信仰職制委員長に質問した。

岡本知之信仰職制委員長は、「答申を確定したが、まだ発送していない。常議員会で要望があれば配布する」と述べ、当該の松井睦教師委員長が、「答申が確定しているのなら、常議員会で要望があれば伺いたい」と答えたため、岡本委員長は、次のように述べた。「教団教師委員会からの諮問『「戒規申立人について」に対する答申に関して』、教憲教規に照らせば、誰でもできる。しかしそれでは混乱するので規定が必要である」。

「戒規乱用が懸念される」という反論に対しては、「戒規は裁判手続きとは違う。相手との対話である」と説明した。

総幹事報告は承認された。

(新報編集部報)

 

 

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