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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4673・74号】教区コラム 神奈川教区

2009年4月25日
教団財政の見直しを 岩﨑 隆 長引く構造的不況、これに追討ちをかけた金融危機。いま日本社会は破滅的である。非正規労働者と呼ばれる人たちの命の危機が現実の問題にもなっていて炊き出しで空腹を満たす人たちもいる。また自死者の数が年間3万人を超える年も続いている。どこを向いても暗くて悲しい話ばかりだ。 日本の教会も、この不況の影響をまともに受けている。また教会員の高齢化が進んで教会財政は逼迫し窮乏している。教会員の収入減が起これば教会や教区は、その連鎖の中に閉じ込められる。 神奈川教区も御多分に洩れずの状態である。例えば数年前から教区内の教職互助の募金目標は達成できずに、その存続さえもが危ぶまれている。その教職年金を支える献金依頼に応じられない教会の現実もある。このような状況の中で数年前から教区内の各委員会活動の予算は減額している。 一方、教師謝儀が減らされたり減らされそうな教師もい……

【4673・74号】ウェスレー合同メソジスト教会、シカモア組合教会 宣教師派遣式

*ウェスレー合同メソジスト教会 西之園路子宣教師派遣式 カリフォルニア サンノゼ 3月15日、西之園路子宣教師派遣式が佐々木美知夫教団副議長司式、小出望静岡草深教会牧師説教で同教会において執り行われた。 西之園宣教師は米国カルフォルニア州サンノゼのウェスレー合同メソジスト教会日語部に松下道成宣教師の後任として派遣される。同氏は東京神学大学を卒業し、清水教会、蒲原教会での牧会経験を約20年積んだ。 同教会は昨年創立113年を迎えた、北米日系人教会のなかでも長い歴史のある教会であり、第2次世界大戦の厳しい体験をも経て今日を迎えている。サンフランシスコから南へ車で約1時間、シリコンバレーを抜けたところにサンノゼは位置している。同教会には英語部と日語部があり、英語部礼拝には360人ほど、日語部礼拝には40人ほどが集う。英語部と日語部の宣教協力体制は磐石であり、世界各地の日系人教……

【4673・74号】主の教会に仕える教師を送り出す

新委員会組織、倉橋康夫委員長  教師検定委員会 第36総会期の第1回教師検定委員会が、3月26日(木)~27日(金)、教団会議室において、委員7名全員が出席して行われた。2009年春季教師検定試験は、準備の都合上、前総会期の委員会が担当したので、今回が新委員による最初の委員会となった。 最初に各委員が自己紹介を行い、今期は3名の委員が交代して新しい委員を迎えたため、まず、教規と教師検定規則等に基づき、当委員会の任務について確認した。その上で、委員の互選により、委員長には都合三期目となる倉橋康夫委員、書記には二期目となる東野尚志委員が選出された。 委員会関係の諸報告を確認し、前委員会からの申し送り事項についての確認と検討を行った。 神学校での学びを経ずに受験する人たちのため、神学の基礎的な科目については受験者の所属教会牧師に指導していただくように要請すること、またそのような受験者……

【4673・74号】「さらに西へ」を標語に 西東京教区挙げての開拓伝道

昨年5月25日~26日、阿佐ヶ谷教会を会場に開催された、第19回西東京教区総会において、「教区開拓伝道実行委員会設置ならびに委員選任に関する件」が、審議された。注文や付加的な要望はあったが、全員が原案に賛成する意見を述べ、かくして、立川駅にほど近いレンタルスペースで、主日夕礼拝を持ち、「さらに西へ」(開拓伝道準備委員会活動報告書の表題)の伝道を推進し、教区全体で取り組む方針が可決された。 教区のホームページには、今、次のように掲載されている。 …「西東京」に属する牧師・信徒たちは今の日本の状況を心と魂の危機と感じ、3 年ほどの準備の後、昨年9月から立川駅南口の一角で「立川夕礼拝」を立ち上げることと致しました。日曜の夕べ、讃美と祈りの中で、この地域の牧師たちが聖書の告げるメッセージをお届けします。… 以来、既に半年以上、毎週欠かさず、日曜夕礼拝が捧げられている。司式・説教・奏楽等の奉仕……

【4673・74号】宣教師会議開催 年に一度、家族を伴って一堂に会する機会

「多くの肢体、ひとつの体」 機構改革に伴う不安を払拭 教団の宣教を共に担うために、全国のミッションスクールや教区に派遣されている宣教師たちが年に一度家族を伴って一堂に会す宣教師会議。自主企画でプログラムを準備し、お互いの情報交換や母国語で心おきなく交わる中で心身共にリフレッシュできるこの会議は長年、宣教協力協議会(CoC)の下で開かれてきました。 今年はプロテスタント宣教150年記念の年、多くの先達の宣教師たちが日本人のために注いだ愛の労苦に対して感謝の念ひとしおのこの頃です。 今年は3月26日(木)~28日(土)に箱根のスコーレプラザ・ホテルを会場に「多くの肢体、ひとつの体」のテーマで約60名が参加して開催されました。 かつては300〜400人ほどが集まったそうですが、近年世界の教会の変化と共に日本へ派遣される宣教師数が激減し、2005年1月に日北米宣教協力会(JNAC……

【4673・74号】荒野の声

▼山形県の酒田教会は、1898年6月15日が創立記念日。年齢早見表を見たら、1908年が最古で、既に表からはみ出していた。今年110歳を迎えることになる。何か110年の記念行事を挙行するのだろうか、二昔前に一度訪ねただけの教会なのに、妙に気になって、多年の無沙汰を顧みず、突然電話した。▼酒田教会・佐々木茂牧師は、かつて88周年の記念誌を発行した。酒田と言えば庄内米、八八は勿論米に因んだもの。100というキリがよい数字よりも、88の方が、酒田では特別の意味を持つと言うこと。一方で、100周年にも、110周年にも、記念誌を発行した。▼数字が意味を持つのではない。しかし、意味を持たせることが出来る。149年も151年も特別の数字だ。もしその年に、懸命の伝道がなされるならば。▼教団年鑑で各教会の創立記念日を調べ始めたら、眠れなくなった。礼拝出席一桁の教会が、140年の伝道史を持っている例もある。

【4673・74号】お知らせ

「教団新報」、今号4673 ・74号を合併号とし、4675号は5月30日に発行致します。 本号は、特別号として発行、各教区総会にお届けします。乞うご購読。 総幹事 内藤留幸

【4673・74号】歴史を導く神を信じて

小林貞夫 伝道150年記念行事 準備委員会委員長 いま、世界は同時不況に入ってしまった。第二次世界大恐慌だという人もある。全米第一の企業が倒産かと聞かされれば、事実として世界恐慌なのだろう。日本も例外ではない。 この時、教会に何が出来るか、何をしなければならないかが問われている。 第一次世界大恐慌は1929年に山場があった。年表には「失業者続出」と書き込まれている。会社・企業の倒産は相次ぎ、地方の出先銀行の倉庫は、敗戦の頃まで立っていた。人々の恨みをかいながら。 その頃、教会は全国的な伝道を展開したのである。 各教派が協力して「全国強化総動員運動」を二年間にわたって実施した。さらに賀川豊彦が主唱する「神の国運動」も連動し、各地で信仰が盛り上がった。二年間の受洗者は3万人だったと報告されている。 日下部教会は農村教会の一つだったが、この全国的な運動に参加し励んだ。1931年の……

【4673・74号】キリストこそ我が救い 日本伝道150年を迎えて

日本伝道150周年を迎えて 藤掛順一  (伝道150年記念行事準備委員会書記) 教会は何によってこそ一致するのか 2009年は、プロテスタント日本伝道150年の記念の年です。「教団新報」4671号の記事にあるように、教団においてもいくつかの記念集会と出版が計画されています。今私たちが「日本伝道150年」を記念することの意味を考えたいと思います。 しかし本年を「伝道150年」とすることへの疑義も提起されています。1846年に沖縄にベッテルハイムが渡来し、聖書の琉球語への翻訳などを通して伝道活動をした、その年をこそ日本伝道開始の年とするべきではないか、という主張です。ベッテルハイムはイギリス海軍琉球伝道協会から派遣された医療宣教師で、イギリス国教会(聖公会)の信徒でした。私たちは日本伝道の歴史におけるこの人の働きを忘れてはならないでしょう。しかし日本基督教団はその「成立の沿革」に……

【4672号】人ひととき 吉田武人さん

2009年4月11日
与えられた仕事によって 吉田さんは幼少の頃、クリスチャンの母親に連れられて教会へ通った。青年時代は車で母親の送迎をしていただけであったが、ある時、牧師から教会学校のバスの運転手を頼まれ、教会に関わるようになった。その頃教会は大きな問題を抱えており、それが解決したら吉田さんは役割から逃れようと思っていた。しかし牧師 交代を機に受洗へと導かれた。 ちょうどその年、吉田さんは保育士を目指していた現在の妻と出会い、結婚した。新しく招聘された牧師は吉田さんと同い年で、腹話術をし、教会幼稚園も教会活動全体も活気が出て来た。吉田さんは牧師夫人に頼まれ、牧師館台所整備などをきっかけに、「腹をくくらなくては」と教会に関わるようになった。やがて気がつくと 、役員会書記、教会学校校長など、多くの働きを担うように導かれていた。 吉田さんの子どもたちも教会学校へ通うようになった。妻も受洗へと導かれた。それ……
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