「キリスト教教育主事認定試験の経緯を明らかにする件」は、3月10日に行われた第48回キリスト教教育主事認定試験の結果を不服として認定の無効を求めるものである。「認定試験として過去225人が受験しているが、『不合格』の通知を受けた人は一人も存在しない」、「『認定』試験でありながら、教規に反して『検定』試験化されてしまった疑義がある」とする。
常議員会第1日目、議事日程承認にてまず本議案の体裁が議論となった。常議員会開催前に大阪教区常置委員会より送付された議案には、議題と提案理由の記載のみで何を審議するかが分からず議案として不備である、とされた。議論を経て、向井希夫常議員によって議案が整えられて提案されることとなった。結果、「認定試験の経緯を明らかにするために、常議員会のもとに小委員会を設置する」という提案となった。
提案理由は依然、「もし今回の認定試験の経緯に……
二日目午前のセッションで、議長提案による常任常議員会の件が上程された。 山北議長は「何度か常議員会で提案してきている。しかし、状況の把握の差異、中央集権的との批判、地方分権を戻すのかという懸念があって実現しなかった。しかし、昨日来の状況を鑑み、四役一任によって教務を遂行することに限界がきている。今回のことはそのことの証左である。7ヶ月も常議員会がないまま、教務遂行が幹事に委ねられていることの弊害が露呈した。教規通りの設置を行うことが必要」と述べた。
これについて「教規にはっきり書いてあることを実行していないことは問題。教団史の中で、常任常議員会の存在こそが、教団の崩壊と分裂を防いだ。教団の混乱は未だ収拾していない」「執行機関が自らが決して執行することの矛盾と苦悩を議長は訴えている」「事務的に処理できる事柄を常任常議員会が担うことで、常議員会の本来の機能を回復させる……
▼雨上がりの午後、東の空に虹が現れた。完全な円弧をなし、しかも外輪と内輪と、二重になっている。とてつもなく大きい。暫くただ見とれていた。▼虹の反対側には、これも東京の空ではかつて見たことがないほどに、夕焼けが綺麗だった。虹と夕日を一緒に見たのは初めて。感動もしたが、不安にもなった。凶事の前触れではないだろうか。▼隣家との境に立つ柵を修理するシェーカー教徒の父に、12才の主人公が疑問を持つと、父が答える。「むこうだって、おたがいの土地の境には柵を立てたほうがいいと思っている。...柵はいがみあうためのものじゃなくて、仲良くやっていくためのものだ」...『豚の死なない日』ロバート・ニュートン・ペック、白水社。▼隣人との交際にこそ、けじめが、ルールが必要だ。我と彼との明確な境目を持つことこそが、真に相手を重んじることだ。▼虹は、真反対にある二つのものを結ぶ、天国と地上をさえも……
「教団新報」、今号4680・81号を合併号とし、4682号は9月12日に発行致します。
総幹事 内藤留幸
一日目の夕、幹事任用の件が上程されたが、嘱託幹事の内、一人の任用が否決され、さらにこの常議員会の決定を不服として、愛澤豊重総務幹事が辞意を表明するという極めて厳しい事態となった。
すでに総幹事報告までの議事の中でも触れられていたが、嘱託幹事の内一人(上田博子幹事)だけが任期満了で退任したことに関して事情を問う発言があり、内藤留幸総幹事は、それについては表に出せない事情もあるが本人と話し合った上での退任であったと説明した。その他、今回は幹事が揃って再任という形にならなかったことについての疑義や、幹事の任用は個別的に慎重に諮るべきとする提案があった一方で、総幹事の推薦を信頼して一括して承認すべきという意見や、年度が替わって三ヶ月以上も過ぎたこの時期に任用の可否を問うことの問題も指摘され、それとの関連で、教規に定められている常任常議員会の設置を求める意見も出された。
……
書記報告・総幹事報告で長時間の審議
原田謙常議員辞任、木下宣世氏を補充
第36総会期第2回常議員会が、7月6~7日、定例のごとく教団会議室で開催された。開会の祈りの後、蜘蛛膜下出血を病み療養中の原田謙常議員から、夫人の代筆による辞任届が提出されている旨、原田常議員の病状・近況を含めた報告が、山北宣久議長よりなされた。辞任届は承認され、次点者の木下宣世氏を補充することを議決した。
議案1「陪席者」に関する件で、議論があった。石橋秀雄常議員は、教団総会の聖餐式時、菅沢邦明氏が、「別途パンと葡萄酒を配り聖餐を軽視する行為を行った」ことを理由に陪席は認められないとし、個別の陪席者承認を求めた。一括採決すべきという意見もあり、結果、28人中16人が、個別の承認案に賛成し、菅沢氏については陪席承認は11人に止まり、陪席は否決された。
議事日程承認の……
第36総会期第2回年金局理事会が開催された。
6月18日(木)~19日(金)開催された年金局理事会で、2008年度年金局事業報告ならびに決算に関する件、2009年度年金局財務計画額補正に関する件、および2010年度年金局財務計画額に関する件を審議し、承認した。この2案は第36総会期第2回常議員会に議案として提出することとなった。
2010年度の謝恩日献金の計画額は2007年度、2008年度、2009年度同様1億1千万円を計上した。
2008年度の謝恩日献金の実績が目標値の41%にとどまったことについて各教区の状況の報告がなされた。その上で2009年度の謝恩日献金の実現については「各教区はそれぞれの事情に応じた相応しい方法で努力することとし、その時の献金目標値は、教区の負担金の賦課率による」ことを再確認し、目標値に近づけるための方策を協議した。そして各教……
日本盲人伝道協議会の主事として期待される
金澤真実さんの歩みは、人を包み込む穏やかな話ぶりからは想像できないほどのパワーあふれるものである。まず高校生のとき、仙川教会で高校生会聖研の学びを通して導かれ受洗。神学校への献身も考えたが、結局は忠実な信徒として教会を支えるキリスト者になる召命を強く覚えたということである。
大学卒業後、東神大の図書館を経て、YWCAに勤務、ここで一教会・一教団の枠を越えた広い視野を与えられ、途上国でぜひ働きたいという思いが与えられた。そして、青年海外協力隊に参加、1990年から約2年間バングラデシュにおいて活動し、このときベンガル語の訓練も受けた。金澤さんによれば、これも神様の導きであった。
帰国後、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンに勤務、阪神淡路大震災の援助活動に従事する中で、関西在住の盲伝の理事の方と出会う……
6月1日・2日の両日、東京代々木の国立オリンピック記念青少年センターを会場に標記の会が開かれた。教団教誨事業協力会の主催で、沖縄、北海の2教区(教団教誨師不在)以外の全教区から30名が参集した。「日本基督教団教誨師会設立に向けて」を主題として論議を深めた。
開会礼拝に続き、参加者の自己紹介も兼ね「教区報告」が行われた。地域毎に施設数、教誨師数、教区状況等の格差はあるが、教誨活動が教区や地区の伝道委員会等の中に位置づけられ、支援予算が計上されており、年毎に支援体制が強化されている状況が報告された。
教団も伝道委員会が、毎年助成金と「宗派負担金」を支弁していることや「全国教誨師連盟(全連)創立50周年大会」特別分担金を負ったこと、さらに伝道委員会担当委員と担当幹事が代表者会等に陪席し、物心両面から当協力会活動を支えていることが感謝をもって報告された。
また……
上田光正(美竹教会牧師)
「わたしには深い悲しみがあり、わたしの心には絶え間ない痛みがあります」(ローマ9章2節)
わたしが献身を決意したのは、ほとんど一瞬のことであった。高校時代から、自分が何になるべきかを思い悩んでいた。しかし、幾ら考えても答は得られず、悶々としていた。教会に行き始めたのは、大学に入った1960年の春。その年のクリスマスに受洗した。
医学部に席を置いたのは、家業を嗣ぎたかったからではない。単に、6年間も時間があり、その間に天職が何であるかが分かるかも知れない、と考えたからである。教養学部を終え、医学部の入学式を終えた日の夜、召命を受けた。何の迷いもなく、むしろ、自分がこの世に生を受けた理由が明らかとなったことを喜んだ。自分の将来と言っても、人生の転換期になったときに、初めてリアルに示されるもののようである。翌朝東神大に行き、仮入学の許可を得……