3月5日、東京聖書学校の2009年度卒業式に教団代表として出席しました。卒業生は4名でした。初めの礼拝において説教者がやがて伝道に赴く卒業生に醇々と伝道者の心構えを語っていました。「自分の置かれた境遇に満足することを覚えること、貧しく暮すすべも、豊かに暮すすべも知り、いかなる場合にも対処する秘訣を授けて下さる方のお陰で、わたしにはすべてが可能ですと言ったパウロのように生きよう」。
この言葉に肯く卒業生たちは実にすがすがしく見えました。
卒業式に列席した感想の一つを端的に記すと...
日本基督教団の信仰の豊かさを覚えたことです。
教団の教憲前文には日本基督教団成立の歴史的・信仰的経過が簡潔に記されています。
「わが国における三十余派の福音主義教会およびその他の伝統をもつ教会は、それぞれ分立して存在していたが、1941年6月24日くすしき摂理のもとに御霊のたもう一致によって、おのおのその歴史的特質を尊重しつつ聖なる公同教会の交わりに入るに至った。かくして成立したのが日本基督教団である」
この東京聖書学校は四重の福音を掲げたホーリネス信仰に立ち、教団認可神学校としての教師養成の一翼をしっかりと担っている事実を、わたしは卒業式に出席してまのあたりに見る思いでした。
4月より任地に赴く卒業生たちの前途に祝福あれ!
(教団総幹事 内藤留幸)