今夏7月22日、日本キリスト教会館1階の11号室が救援対策本部室としてオープンしました。ここでは主に教会復興と合わせて人道支援を中心とした「海外献金プロジェクト」を展開する部署として機能しています。
進行中のプロジェクトは仙台の「東北教区 被災者支援センター(通称:エマオ)」、8月より始動した「エマオ石巻」をはじめとする生活復興支援、遠野にある「自殺防止センター」のグリーフ・ケア、放射能の影響下にある子どもたちの命を守るプロジェクト「エアコン設置プロジェクト」「短期保養プログラム」、またキリスト教系学校の奨学金プロジェクト、会津放射能情報センターや炊き出し支援などの教会を中心とした市民活動への支援や超教派との支援コラボレーション企画、キリスト教関係諸施設への支援など多岐にわたります。
各企画を整え事務作業を行う事は、東京に居てもできます。しかしプロジェクトをつなぐこと、すなわち被災……
海老原保三氏(隠退教師)
11年9月19日逝去、85歳。千葉県に生まれる。'57年東京神学大学大学院修了、同年山都教会に赴任、'62年より'93年まで保原教会を牧会し、'96年に隠退した。遺族は妻・海老原三津枝さん。
6月8・9日に第2回予算決算委員会が開催された。
内藤留幸総幹事より震災救援対策に関する報告、また、献金状況などについて報告を受けた。続いて、 計良祐時財務幹事より、2010年度経常会計第一次補正予算及び決算に関して報告を受け、確認した。常任委員会報告に関連して、下記のように経緯が報告された。
2月に最初の委員会が開催された後、東日本大震災が起こり、対応に関して委員長より電話等による連絡を受け、各委員の意見を受けた後、常任委員会に対応を任せた。特に、被災3教区から申し出のあった負担金の減免に関して検討し、申し出のあった全額を、今期は経常会計での吸収を計ることとしたこと、また「東日本大震災救援対策委員会会計」へ積立金からの一時繰入支出を決定した等について常任委員会報告を受け、承認した。
その後、9月26・27日に第3回の委員会が開催された。被災された3教区の被害はさらに拡大し、負担金の……
9月27日午後、教区活動連帯金配分協議会が教団会議室で開催された。前日からの全国財務委員長会議に引き続いての会合であったが、沖縄教区、および協議会からの「脱退」を表明している東海教区は欠席した。
2010年度教区活動連帯金配分検討委員長の木下宣世東京教区議長の祈祷をもって開会し、同氏が今回の協議会の議長をつとめた。
直前の全国財務委員長会議において、常議員会の下に設置された教区活動連帯金検討委員会で検討中の案について岡本知之委員長から報告されたが、これについて引き続き時間をとって協議した。「報告された将来の教団のビジョンについて、各教区でも議論がなされるのか」「教団が連帯金を集めて教区に再配分するとあるが、教団がいったん集約する意味は」「この委員会からの提案はどのようなプロセスで決定されることになるか」「この制度のもとで教区の独自性・固有性がどのように担保されるか考慮してほしい」などの……
第37総会期第1回全国財務委員長会議が、9月26日~27日に、教団会議室で開催された。
第1日目の冒頭、伊藤瑞男予算決算委員長は、全般的な教団財務状況を報告、特に東日本大震災への対応について説明した。
例年だと、各教区報告がなされるが、今回は事前配布の報告書で代替され、集中的に、被災3教区報告に
時間が充てられ、その痛みを共有した。
次いで、内藤留幸総幹事と計良祐時財務幹事から、10年度の決算報告、被災地への教団救援対策の報告がなされ、11年度予算の被災教区負担金減免額(約863万円)に関し、前年度の繰越金の範囲内で、補正予算として対応できることが付け加えられた。
これに関しては、伊藤予算決算委員長も言及し、更に「12年度予算の負担金は全体として0.5%減の方向であり、被災教区負担金減免分は他教区で分担する。今後余震等のため、被災教会が増加した場合は予備費で対応する」ことが述べら……
▼一人の老婆がトルティーリャを焼いていた。一枚をひっくり返すと奇跡が起きた。そこにはイエス・キリストの顔。それ以来、村は聖地となった…トマス・H・クック『夜 訪ねて来た女』、文春文庫、より。▼最も頻繁に利用する火葬場で、収骨時、「これがノドボトケ様です」、担当の職員が、何だか形が奇妙な小さなお骨を箸で拾い上げ、高く掲げて説明する。「少し形が崩れていますが、こうして合わせて見ますと、仏様が座禅しておられる姿に見えます」。参列の人々が、身を乗り出す。或る人は溜息をつき、手を合わせる者さえいる。しばしば見られる光景だ。▼葬儀で、故人の遺徳と重ねて聖書の証を語り、大方の人の共感を得、少しは感動を引き起こした…と思ったが、「ノドボトケ様」で、ぶち壊しになる。毎度のことだ。▼トルティーリャに浮かんだ顔が、本当にイエス様に似ているかどうか、そも、誰もイエス様の顔を知らないではないか。ほとけ様の座禅姿か、……
2011年10月4日(火)~5日(水)、日本キリスト教会館A会議室にて、第37総会期「障がい」を考える小委員会第2回委員会が開かれた。
前日から開催されていた宣教委員会において、W・ジャンセン氏(東京神学大学教授)、石丸昌彦氏(精神科医)を迎えて「牧会者のメンタルケアの課題」について講演があり、本委員は陪席をした。
神学生に対してどのようなケアが行われているか、牧会者に対してどのようなストレスがかかってくるのか、その問題を共有することができた。
特に、牧会者の仕事は、目に見えない「感情労働」が多く、そのストレスから燃え尽き易くなる。さらに、それが感情障害やうつ病などの発症へとつながることも多い。このための対策は、教団としても早急に考えて行かなければならないと考える。この問題は、「障がい」を考える委員会において5年にわたって取り組んできた課題でもあるので、宣教委員会のもとに「牧会者と家……
第37総会期第3回伝道委員会が9月26日(月)~27日(火)、蕃山町教会にて開催された。
26日(月)夜は、教団伝道委員会主催の伝道講演会を諸教会にご案内して開催した。
北紀吉教団伝道方策検討委員長により「魂の叫びをききたもう神-一教会の伝道を通して-」との題で講演がなされた。
伝道について具体的示唆を得る講演で参加者が熱心に聴き入った。出席は15教会、32名。
「『農』に関する協議会」については、2012年2月28日(火)~29日(水)、日本基督教団松山城東教会と道後友輪荘を会場にして行うこととした。主題は「農村地方において伝道の幻に仕える」。講師は塩入隆氏(長野本郷教会信徒)で、講演は「賀川豊彦における農村伝道」。四国教区内より農関係者による発題を受ける。
「教区伝道委員長会議」については、2012年6月25日(月)~26日(火)、日本基督教団西千葉教会を会場にして行うことと……
第37回総会期第3回宣教委員会は10月3日(月)~4日(火)、早稲田奉仕園セミナーハウスにて開催された。加藤幹夫委員司式による開会礼拝で開始。
教師委員会、教師検定委員会、信仰職制委員会の委員長と書記をメンバー構成とする、教団教師養成制度の検討開始が報告された。 台風12号被災地である和歌山地区を覚え、総幹事名で大阪教区へ教団から50万円の見舞金が届けられた。
統一原理問題全国連絡会から、統一協会の会員が「まじめで熱心なボランティア」として受け入れられていることへの警告、「統一原理問題」に関する大韓イエス教長老会(統合)との、より緊密な情報交換をはかるための提案については、張田眞委員長、大三島義孝幹事が窓口となることが報告された。
伝道方策検討委員会から、教団の現状データに基づく分析と、教団内において具体的に伝道に取り組んでいる団体についての、調査を進めていることが報告された。
そ……
アンティオキア教会は、サウロとバルナバを福音宣教者として出発させた。宣教師を遣わす業は、キリスト教会の本来の働きに与ることである。その源泉は、「彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた」と記されているように、礼拝における主の臨在であり、その体験の中に聖霊が働くことにある。
「さあ、バルナバとサウロをわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために」。人の決意が業を生み出すのではない。しかも、遣わされる本人ではなく、礼拝共同体、即ち教会自らがその言葉を聞くのである。遣わす者も遣わされる者も、共に御言葉に聞き、聖霊の働きに感謝して与ることが大切である。
後にパウロと呼ばれるサウロも、バルナバも、アンティオキア教会にとっては、欠くことのできない御言葉の教師たちであった。彼らを送り出すことは痛手であると言ってよい。しかし、聖霊は、あえて、教会の最も有……