【4741号】2・11メッセージ

昨年の10月に在日大韓基督教会の総会にお招きを受けた。その時、同教会憲法規則集をいただいた。
同教会憲法第4条がわたしの心を刺した。
憲法第4条「信徒が自己の信仰を捨てるか変更するように強要を受ける場合、信仰を捨てて転向したふりをして自己を欺瞞する行為は、神の前ですることはできない。信仰は絶対の境地を持っており、そのような虚偽の生活をするより、むしろ良心に従って殉教するのが当然である」。この憲法4条について「日帝時代の信仰の闘いから出来たものだ」との説明を受けた。
心が痛む。日本基督教団の負の歴史を見つめざるを得ない。
「信仰を捨てるか、変更するように強要され」、それを拒否したものが弾圧され、殉教した信仰者の断固たる信仰の告白の土台の上に教会が立てられている。
フィリポ・カイサリア地方で主は「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と問われ、ペトロは「あなたは、メシアです」と告白している。しかし、ペトロはこの告白をもって闘えなかった。あの大祭司の庭で主を三度否定した。このペトロは教会の歴史の中で信仰告白をもって闘い得なかった教会の姿を指し示す。
「ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」(使徒言行録4章12節)
ペトロは信仰告白の挫折と主の赦しと憐れみの中で、この断固たる信仰告白をするものへと変えられていく。圧倒的主の御業によって救われたものが、断固たる信仰告白をなし、もし「自己の信仰を捨てるか変更するように強要を受ける場合、…良心に従って殉教するのが当然である」との信仰の確信に生きる者となることを「信教の自由を守る日」にあたって考えさせられている。
(日本基督教団総会議長 石橋秀雄)

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