宣教師の人事権について確認、協議
4月30日、第1回宣教師人事委員会が開かれた。
第38総会期最初の委員会であり、木下宣世教師を委員長に選任した。委員5名の内には宣教協力学校協議会運営委員である嶋田順好教師を含む。
さらにウェイン・ジャンセン宣教師に常時陪席を要請している。これは受入れ宣教師のうち、学校で働く宣教師が多い状況を踏まえてのことである。
最初に担当の加藤誠幹事より、宣教師の人事権が教団内で唯一世界宣教委員会にあること、その下にある宣教師人事委員会の責任も重大であることが指摘された。
この後、事務局職員も交え、日本より海外へ派遣されている在外教師の消息も含め宣教師全般の状況と課題が報告された。委員会では宣教師が任地で順調に働きをまっとうすることが出来るように、ていねいな分かち合いがもたれている。
報告のなかでは日本キリスト教連合会主催の講演「狙われる日本の教会「カルト最新情報」が注意を引いた。過疎化と高齢化が進み、自力で後任を迎えることの困難な教会に、教団と正規のつながりが確立されていない団体を通して教師が送られるケースが増えつつある。世界宣教委員会を介さずに、個人や任意団体のつてでやってくるこれらの外国人教師の問題は教団全体に大きな影響を及ぼす。一刻も早く、正規ルートによる人事という方向づけが教団として整えられるように願うものである。
協議事項として、北米、韓国、及びドイツから派遣されてきた宣教師の任期満了退任、任期継続・延長・海外渡航などの人事に関する案件を取り扱い、閉会した。
(横山良樹報)