【4775号】牧師職の重さ

4月以来、漸く教会を離れて総幹事職に専念している。
顧みれば、牧者として半世紀、長く重いものがあった。今、その職務から解かれてつまり一教会の牧師ではなくなって、正直な所何にも譬え様のない、際限無き軽さの中の日々にある。
「牧師」は、少年時代の向う見ずの憧れであった。外的なある種の強制とか逆にそれが周囲の人々の祝福等とは縁遠い、全く無欲且つ自由な選択によりこの身が被った仕事であった。
だが、一旦この世界に嵌まれば、蜘蛛の糸に絡まれた羽虫とは言わぬし、しかも教会を蜘蛛の巣城とも決して言わぬが、身動きとれぬその不自由さを自由として生きるしかない宿命を負う者となる。
大したことを言うのではない。携帯電話の一つも持ち合わせていなかった開拓伝道時代、今年40才になる息子が未だ学校に上がらぬある朝、たまには一家3人横浜の港辺りを歩こうと教会を空けた。
夕方、帰宅するや戸口に、「先生、祖母が昼に亡くなりました。直ぐ当方へ云々」との張り紙。あの日、帰りが遅れたら、亡骸は何処かの寺に移されていた。
そう、牧師は何よりも信徒の命と共にあり、その関わりに召された者であった。その命すら世間体に置かれてしまうすれすれの最前線に立つ伝道者に戸惑いがある。
これは、牧師のトラウマ。以来、何処かへ出かける度に、同種の事態に見舞われた。サーカスの綱渡り紛いの教会への拘わりだった。
(教団総幹事 長崎哲夫)

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