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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4779・80号】メッセージ わたしの中のキリスト

2013年8月17日
ガラテヤの信徒への手紙2章20節 生きること、食べること 8月16日には、五山の送り火が終わりました。下旬には地蔵盆があります。日本では、夏は生と死とが交差する時期です。この時に生と死について考えてみましょう。 生きるということは食べることです。人はパンのみでは生きていませんが、パンなしでも生きられません。その意味では、生きているということは他のいのちを奪うことです。そのことを描写した詩があります。 「くらし」 石垣りん 食わずには生きてゆけない。 メシを 野菜を 肉を 空気を 光を 水を 親を きょうだいを 師を 金もこころも 食わずには生きてこれなかつた。 ふくれた腹をかかえ 口をぬぐえば 台所に散らばつている にんじんのしつぽ 鳥の骨 父のはらわた 四十の日暮れ 私の目にはじめてあふれる獣の涙。 『石垣りん詩集 表札など』 ……

【4778号】ヘルンフート兄弟団を訪問して

2013年8月3日
5月7日から15日にかけて加藤誠世界宣教担当幹事と共に、ドイツとスイスの関係教会を訪問した。その際に、今までにない異色の教会訪問があったことを報告したい。 我々は8日の朝ヘルンフート兄弟団を訪れた。ヘルンフートは、ドレスデン空港から車で1時間半かかる旧東独の町で、チェコとポーランドとの国境に近い所だ。ケルン・ボン日本語キリスト教会の斉藤篤宣教師が車を運転してくださった。 なぜ、ヘルンフートに行くことになったかというと、偏に、同兄弟団が我が教団の東日本大震災救援募金に、大泉べテル教会とその関連施設であるベテスダ奉仕女母の家を通して600万円の献金をしてくださったことによる。 母の家は、ヘルンフート兄弟団(モラヴィア兄弟団ともいう敬虔主義教会)が発行する「日々の聖句(ローズンゲン)」の日本語版を50年以上にわたって出版してきたからである(その端緒をつくったのは故深津文雄牧師であった)。 ……

【4778号】人ひととき 小海 光さん 米国の教会で牧会14年

在留邦人教会で働く日本人教師は、世界各地でかなりの数に上るが、現地育ちではなく、日本から渡った教職で、現地の教会に仕える人となると、きわめて限られて来る。 小海光さんは、東京神学大学を卒業、准允を受けて1986年渡米し、ボストン大学大学院神学部で学んだ。合同メソジスト教会(UMC)の牧師となって、ボストン近郊、ニューハンプシャー、ニューヨークなどの5教会で牧会した。 神学部時代の韓国人の同窓生と結婚して2人の娘をもうけ、「家族とは英語で話していたから」話すことは苦にしなかったが、当初、「説教は1週間がかりで苦労した」。月曜日から準備にかかり、土曜には鏡の前で発声練習を繰り返した。「最初の3年間は午前2時前に寝たことはなかった」そうだ。 小海さんは、牧師の娘として生まれ、兄は小海基牧師(荻窪)。教会のことは肌で感じて育ったが、アメリカ人教会での牧会14年でわかったことは、「どの国の人も……

【4778号】宣教師支援委員会 受け入れ宣教師 支援のため

第38総会期第1回宣教師支援委員会が6月14日、教団小会議室で行われた。 委員長・荒川朋子、書記・辻順子、委員・上田容功、シュー土戸ポール、ボルスター相良スーザンによって組織された。 最初に加藤誠幹事よりこの委員会が海外からの受け入れ宣教師の支援を目的とすること、血の通った支援活動を目指して行きたいとの説明があり、全員でその趣旨を確認した。 この委員会の担う役割として新任宣教師オリエンテーションがあるが、現在は加藤幹事が個別に訪問、また宣教師訪問も同幹事が行っていることが報告された。6月14日時点でのオリエンテーションや訪問の状況、宣教師の近況、宣教師や招聘した現場が担う課題が共有された。また、その中で教団の教会に宣教師が招聘され、就任式が行われる場合に、委員が出席する、祝電を送るなど、覚えていることを伝える試みを行うことが新たに決められた。また、宣教師が病床にあるときのお見舞いなど……

【4778号】主の召しに応えて 伝道のともしび

伝道、降りて行く働き 日立教会牧師 島田 進 能登半島・輪島教会で7年間、新潟県中越・見附教会で22年間、そして茨城・日立教会に10年間と伝道者・牧会者に献身して今年39年目を迎えた。 そして奇遇なことには、私が奉仕した教会は皆(前二つの教会は転任後であったが)、大地震と遭遇して被災し、全国の教会・伝道所のお祈りと熱い支援に支えられて復興を遂げた。 現在も仕えている日立教会は、関東教区や茨城地区の最北端に位置する地方教会である。教会からさいたま市の教区事務所へ行くために、常磐線の上り電車を、車の時は常磐道の上り線を、利用する。教団本部がある首都圏、大阪などの大都市圏へ出かける時も上り線を利用する。 私の目は自ずと上向きとなり価値観も上昇志向であった。しかし2年前の、あの3・11東日本大震災に遭遇して、私は、視点や視線が変えられたように思う。 地震の震源地が宮城県沖で大津波の甚大……

【4778号】消息

山城康雄氏(隠退教師) 13年5月15日逝去、75歳。沖縄県に生まれる。'88年東京聖書学校を卒業、同年恵泉教会に赴任、'91年より01年まで大月新生教会を牧会し、12年隠退した。遺族は妻・山城信子さん。 山本尚忠氏(隠退教師) 13年5月6日逝去、85歳。東京都に生まれる。'53年日本基督教神学専門学校を卒業。同年名古屋北教会に赴任、仙台広瀬河畔教会を経て、05年まで芝教会を牧会し、隠退した。遺族は弟・山本登さん。

【4778号】信仰職制委員会

教務教師就任式につき答申 第38総会期第1回信仰職制委員会が、6月14日、委員7名全員の出席により、教団会議室で行われた。 前総会期から継続の委員4名に加えて3名は新任であったため、まず自己紹介がなされ、続いて組織会を行った。互選により委員長に小堀康彦牧師(富山鹿島町教会)、書記に東野尚志牧師(聖学院教会)を選出した。委員長より、信仰職制委員会に関する規定および職務について説明がなされた。 前総会期最後の委員会の議事録により今期の委員会への申し送り事項について確認し、諮問を受けて答申を出す務めと並行して、教憲の学びを継続することと按手礼を含む式文の扱いについて検討して行くこととを、今期の課題として受けとめた。 続いて、2010年12月発行の『答申集』以降に出された答申を「補遺」として確認した上で、今回、東海教区常置委員会から出された諮問をめぐって協議を行い、委員会としての答申を……

【4778号】2013年 平和メッセージ

2013年 平和聖日 日本基督教団 総会議長 石橋秀雄 在日大韓基督教会総会長 金武士 「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、 しかも豊かに受けるためである。」 (ヨハネによる福音書10章10節) 2011年3月11日の東日本大震災により、神の造られた自然の前に、人間の積み上げてきたものがいかに無力であるかということを、あらためてわたしたちは知らされました。それと同時に、未曾有の大災害の中で、ひとりひとりの命がいかに貴いかということ、そしてその命を救い、つなぎ止めるために、わたしたちひとりひとりがいかに行動すべきかということを学ばされました。にもかかわらず、日本政府や経済界による昨今の急激な「原発推進政策」は、放射能によって汚染された故郷に未だ帰ることが出来ずにいる福島の人々を置いて、「人の命よりも経済が優先」とばかりに、原発を建て、動かし、売る循環へと、この国を回帰……

【4778号】救援対策本部会議

東北教区放射能問題支援対策室設置の支援につき審議 6月28日に38総会期教団救援対策本部第6回(通算第23回)、7月2日に第7回(通算第24回)会議を、教団会議室にて開催した。 まず、6月28日現在の国内募金総額が5億6803万8913円、海外からの献金が2億5501万3475円と報告された。 続いて救援対策室から、沖縄キリスト教学院による「沖縄・東北交流プログラム」、および、半田教会夏期学校への招待プログラムの実施準備、台湾からのボランティア受け入れ準備、仙台でのボランティアに関わる車両事故などへの対応等について報告がなされた。 被災教区報告として、奥羽教区からは、被災教会の再建復興状況、教区総会での震災に関する審議等が報告された。 東北教区からは教区総会における東日本大震災に関する審議内容(仮設住宅がある限り支援を続ける、放射能問題支援対策室を設置するなど)、被災教会の再……

【4778号】第2回常議員会

伝道推進室基本方針を承認 伝道推進室報告において、小林克哉伝道委員長が8頁に亘る、詳細な資料に沿って報告した。 この推進室は、第37総会期第6回常議員会(12年7月9日)で可決されたことに基づき、伝道の具体的な取り組みをして行くものとして設置され、これまでに7回の委員会、5回の実務委員会を開催している。 組織や実務については、推進室が伝道委員会の下に置かれ、推進室の委員1名は伝道委員とし、伝道委員長は必要に応じて推進室委員会に出席すること、必要に応じて協力委員をおくこと、会計は全て教団会計の中で処理され監査の対象となること等が報告された。 活動の土台となる「基本方針」では、日本基督教団が聖なる公同の教会に連なる福音主義合同教会であり、簡易信条と公会主義の伝統を継承し、主のご委託に応えて、日本伝道の幻に仕えることを確認している。その上で、推進室が、信仰告白と教憲教規に基づく信仰の……
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