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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4774号】消息

2013年6月1日
中村德枝氏(隠退教師) 12年12年27日逝去、86歳。東京都に生まれる。'67年日本聖書神学校を卒業。同年小石川白山教会に赴任、溝ノ口教会、鈴鹿教会、豊橋東田教会、聖和教会を経て、成東伝道所を'93年まで牧会し、'96年に隠退した。遺族は姉・岡田福子さん。 矢島信一氏(無任所教師) 13年3年25日逝去、80歳。広島県に生まれる。'59年同志社大学大学院を修了。甲南教会に赴任、芦別教会、北海道クリスチャンセンター、北星学園女子中学・高等学校校長・聖書科講師を務め、手稲はこぶね教会、月寒教会を経て、札幌北部教会代務を03年まで務めた。遺族は妻・矢島満子さん。

【4774号】委員会コラム 宣教委員会

宣教総合活動の取り組み 張田 眞 東日本大震災により今なお困難の中にある方々のうえに主の慰めを祈ります。また、懸命に救援・復興のために労しておられる方に感謝いたします。被災地にある諸教会、また、その宣教の働きのために祈り、委員会としてなすべきことに取り組みたいと願います。 当委員会は伝道、教育、社会の常設専門委員会、障がいを考える小委員会、自主活動団体の全国教会婦人会連合、全国教会幼稚園連絡会、日本キリスト教保育所同盟から報告を受けて、「宣教の総合活動」に取り組みます。今総会期は4つの課題が中心となります。1.教師とその家族が必要に応じてカウンセリングを受けることができる「相談室」設置に向けて取り組むこと。2.保育・教育のいっそうの充実を目指して関係諸団体との交流促進。3.作業が進んでいる「改訂宣教基礎理論」を前提に、「宣教方策」に関する議論を始めること。4.中長期的な展望ですが、……

【4774号】教区活動連帯金検討委員会 「伝道資金規則」により法的位置を明確化

第2回教区活動連帯金検討委員会は、4月16日、教団遺愛会議室において開かれた。 協議は、委員会に課せられた任務と責任について再度確認した上で、本委員会の基本方針を軸に多方面にわたる議論が交わされた。 結論から言えば、教区活動連帯金破綻の要因を検証し、基本的に継続審議となっている議案の中身を整備するための法規上の課題を明確にし、負担金とする「伝道資金規則」の検討に入った。 破綻に至る歴史を遡れば、1968年、第15回教団総会、機構改正に伴う「教団と教区の活動分野改正に関する基本原則」により、活動分野の区分が行われ、同時に平衡交付金が設置された。これは、教区の規模や地域的事情から起こる財政的格差に対して、教区間互助を基底とするものであり、第27回総会における教区活動連帯金設置の源となるものであった。 2009年、教区活動連帯金配分協議会が行き詰まり、27総会の精神に戻るべきとして打開策……

【4774号】救援対策本部会議 救援対策3拠点、活動を報告

4月1日、教団会議室にて、38総会期教団救援対策本部第4回(通算第21回)会議を開催した。 先ず、3月31日現在の国内募金総額が5億3141万3444円、海外からの献金が2億4336万4809円となっていることが報告された。 続いて、教団が設置している各救援対策活動の拠点において活動している方たちからの報告を受けた。 エマオ仙台および笹屋敷での活動について佐藤真史教団派遣専従者は、祈りと寄り添いスローワークボランティア(地域の方たちの要望に基いた活動と交流を大切にする)を継続していること、地域からの信頼を得ていること、現在は家屋清掃や田畑の細かいがれきの処理などのワークをしていることを報告したほか、ボランティアの心身の休養といった課題があることを報告した。 エマオ石巻での活動について飯野久美子教団派遣専従者補佐は、漁業支援ボランティア(ワカメの芯抜き、カキ床作りなど)を行っているこ……

【4774号】-伝道推進室主催/幼・保一体化に向けての「子ども子育て新システム」緊急研修会-

認定こども園運営・教育・保育について講演 4月2日、教団会議室に日本全国から64名の教会幼稚園、保育所、認定子ども園関係者が集まった。年度当初の最も忙しい時期にもかかわらず、これだけの人数が集まったことは、ことがらへの関心の高さを物語っているであろう。 日本における教会幼児施設はある時期、教会の宣教と財政とを支えていたが、近年少子化の影響もあり、多くの幼児施設が困難を抱えている。 また、神学校から送り出される教職は、必ずしも幼児教育や保育、施設運営について学んでいるわけではなく、これらの課題に追いついていかない現状もある。 そういうなかでの新システムが動き出そうとしている。否応なく、この問題に直面せざるを得ない。 教団がこの課題に取り組んだのは、昨年7月に続き2回目である。前回は伝道方策検討委員会が常設専門委員会の協力を得ての開催であったが、今回は発足間もない伝道推進室の主催……

【4774号】2013年度教区総会報告 九州、四国、北海

新議長に梅崎浩二氏 三役一新 九州教区 第63回九州教区総会は、5月1日から3日間、福岡中部教会で正議員235人中、開会時170人が出席して開催された。 深澤奨議長は、13項目、30分余に及ぶ長文の議長報告の中で、「第38回教団総会で九州教区が提案した沖縄関連議案は、審議未了・廃案となり、独裁的運営が目立った。こうした中で、九州教区は、その立ち位置を沖縄側に近づけ、徹底して連帯する道を模索する時に来ている」と強調した。 また、緊縮財政に言及し、「互助教会は、12年度、12教会・伝道所、1818万円だが、今後、互助費は増大するものと思われる」と財政削減に一層の理解を求めた。 議長が重点施策として上げた沖縄教区との連帯では、1日目夕食後、沖縄教区から平良修氏(元合同問題特設委委員長)を講師に招いて議員研修会を行った他、「沖縄教区との『協働・研修の場』の設置を目指す」議案……

【4774号】荒野の声

各地で教区総会が始まった。今年もできる限り多くの教区総会取材を、と新報では取り組んでいる。地域固有の課題を抱えての伝道と教会形成について報告、計画が為されるであろう。これらを良く伝えられるよう心がけたい▼昨秋の教団総会を経て教区の意見があるであろう。また国政の交代で地域の課題が変化していることもあろう。震災被災教区では、教会の復興、再建、地域のそれにも進展があるであろう。原発、基地、人権といった諸問題を取り上げざるを得ない教区もある。一方で、伝道の危機が報告され、他方、これまで真剣に伝道に取り組んできた自負が語られる▼社会情勢の変化による種々の課題を論ずるにも、また伝道そのものを論ずるにも、これらが究極的な目標とされてはならないはずである。社会的課題も、伝道も、歴史の流れによって過ぎ去る。究極的目標は、今、隣りにある同胞に救いが伝わることであり、これらの人々の救いである。そして、この救いに……

【4774号】2013年度教区総会報告 日本伝道、教区伝道を論点として 大阪、京都

教団問安使との活発な質疑 大阪教区 5月3日~4日にかけて、大阪女学院ヘールチャペルを会場に、第58回大阪教区定期総会が開催された。 開会時の正議員数は、議員数292名中193名であった。 准允、按手、聖餐式を含む開会礼拝が行われ、新しく教師が立てられたことの喜びを議場は共有し、本格的な議事がスタートした。 法定議案は順調に可決され、その他さまざまな議案が審議されたが、なかでも教団問安使との質疑応答が活発になされた。問安使は石橋秀雄教団議長であったが、議長報告それぞれについて、また、議長報告で触れられていない事柄にも質問が及んだ。 「1962年に憲法擁護声明を出している日本基督教団として、現自民党政権下での憲法改正問題について、どう考えているか」という問いに対し、「憲法96条の改定から、憲法を改正し国民を縛ろうとする動きに関しては非常に危機感を持っている。そのことへの対……

【4772・73号】台湾基督長老教会総会に出席して

2013年5月4日
4月8日~12日に台北市で開催された台湾基督長老教会(PCT)総会に、高橋和人東北教区議長、加藤誠世界宣教幹事と共に出席した。開会式の後、私が教団代表として挨拶をし、PCTが教団の東日本大震災支援に多大な献金をしてくださったことに感謝を述べた。選挙があり、新議長に、許栄豊牧師が選ばれ、新総幹事に林芳仲牧師が選任された。 この総会の主題は、「わが国家台湾を愛し、キリストの福音を宣べ伝える」であった。奇しくもわが教団の「伝道に燃える教団」という主題と共通していて、嬉しかった。 PCTは海外の教会との交わりを大切にしている。それは、海外諸教会からのゲストが多いことからもわかる。総会2日目に、PCTとミャンマー長老教会、及び東洋ローア・キリスト伝道教会との宣教協約調印式が行われた。東洋ローア・キリスト伝道教会は40の聾唖者教会を傘下に持つ日本の教会であることを、私は初めて知り、その代表の方々と……

【4772・73号】人ひととき 青木 一芳さん キリストの香りを放つ器として

1971年の千葉YMCA(以下千葉Y)設立に参加し、2009年に千葉Y総主事代行に任命された。 広島の大学で助手として働いていた時代に、上司である教授の紹介で教会の門をくぐったのがキリスト教との初めての出会いであった。2年後に受洗、それ以来、所属教会が変わっても、教会生活が日常生活という生活は変わっていない。 広島から東京の大学に転勤。そこで学生紛争を経験する。当時の学生の様子を教員の立場から見つつ、果たして学生がこのままの状況でよいのだろうかと案じていたころ、千葉Y設立に参加する道が示され、大学で教員として働く傍ら、千葉Yでの活動に参加することになる。2007年に大学を定年退職した後も、千葉Yでの奉仕を辞めることはなかった。 今年で42年を迎える千葉Yであるが、これまでの歩みは決して順風満帆と言えるものではなかった。特に、同様のプログラムを展開する大手企業には簡単に太刀打ちできるも……
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