各教区総会を問安し、各地の教会・伝道所、教区運営・教区形成の状況を知ることができて感謝であった。各教区において宣教・財政等の計画を立て、宣教の働きを推進していることを知らされ、大いに励まされた。
一方で、いわゆる「地方教区」および「小規模教会」の困難さをあらためて強く感じた。北海教区の「第3次長期宣教計画(2004~13)総括」の文章の中に、「これまで『一教会に一人の牧師』という目標をもって展開されてきた活動は変更を迫られます」との一文があり、その背景にあることを若干知っている者としては、ついにそこまで来たか…との思いで読んだ。「地方教区」、「小規模教会」の現状はかなりきびしい。
その困難な状況の中で、各教区では教師の謝儀援助や互助を懸命に維持しようとしている。その関連で、教区活動連帯金制度見直しによる「伝道資金」設置案に対するきびしい意見も聞いた。
日本の各地で、存続させること自体が困難になりつつある教会・伝道所がある。「小規模教会」の灯りを消すことなく、それらが今後も活動を継続して行く(サバイバル)ために、諸教会、教区、そして教団において、共に祈り合い、支え合う態勢を何とか造り出したいと切に願う。
そのためにまず何よりも、すべての教会において信仰復興(リバイバル)の祈りが増し加えられ、主にある希望と喜びをもって伝道に励むものでありたい。(教団総会書記 雲然俊美)