9月2日、救援対策本部第15回(通算第49回)会議を教団会議室にて開催した。まず、7月31日現在、国内募金が10億2668万4500円、海外からの献金が4億487万6231円となっていることが報告された。
次に、救援対策室・担当幹事より、台湾基督長老教会(PCT)からの献金受領、会堂・牧師館等貸付金返済状況(未完済は16教会・2幼稚園。返済残額総計2億8200万3031円)、被災教会支援コンサート開催(教団会議室にて)、PCTワーカー歓迎夕食会開催、「第26回こひつじキャンプin妙高高原」開催等の報告、および、救援対策本部会計の報告がなされた。
被災教区報告として、奥羽教区からは、江刺教会礼拝堂建築工事進捗状況報告と東日本大震災教区内被災教会支援会計報告がなされた。東北教区からは、教団への東北教区「被災者支援センター・エマオ」「放射能問題支援対策室・いずみ」活動支援依頼、……
教団統一原理問題全国連絡会(代表世話人・米倉美佐男宣教委員長)は、9月1日、ホテル椿館(松山・道後)を会場に日韓教会連合統一協会問題対策セミナーを開催した。教団外では大韓イエス教長老会(PCK)より11名、日本バプテスト連盟、カトリック中央協議会、在日大韓基督教会、カトリック高松教区より参加があった。全51名。
米倉委員長およびチェ・ソンガンPCK異端似以非委員長による開会挨拶の後、卓志雄氏(日本聖公会司祭、日本聖公会宣教主査)が「日本と韓国におけるカルト対処の方法論を考える」と題し講演した。講師は、多くの「キリスト教系」カルト団体が韓国発祥であることを挙げ、韓国教会が健全でないことの裏書と評し、これら問題への対策に責任を持つべきだと主張した。また、韓国教会が取ってきた方策として該当団体を神学的に異端と断罪し一線を画してきたのに対し、日本側は被害者の家族に関わることから問題の解決……
作田和夫氏(隠退教師)
16年5月28日逝去、84歳。北海道生まれ。63年日本聖書神学校卒業。同年より郡中教会を牧会し12年に隠退。
遺族は妻・作田英子さん。
石川守正氏(隠退教師)
16年8月30日逝去、87歳。東京都生まれ。57年東京聖書学校卒業。同年より下総旭町、小見川、山梨八代、石和教会を経て05年隠退。
遺族は息・石川健治さん。
台湾基督長老教会(以下PCT)と日本基督教団(以下教団)の教会協議会が8月22日から25日まで台湾で行われた。今回で15回を数える協議会は2年に一度、台湾と日本で交互に開催されており、今回は台湾南部の關子嶺で「共にキリストに倣い、へりくだって神に仕えるしもべとなる」(ミカ書6章8節、コリントの信徒への手紙一11章1節)をテーマに開催された。教団からの参加者22名を含めて合計49名で、開会・閉会礼拝、2回の朝の祈り、6回のセッションを持ち、共同声明が発表された。
両教会・教団の三役、総幹事、担当幹事、だけでなく、教区から送り出された出席者、それぞれの派遣宣教師に加えて、青年たちが生き生きと役割を担って主体的に参加している姿に希望を見出す思いがした。
「教会の現状と課題」、「教会青年の未来」、「宣教活動の振り返り-災害救援と復興」、「宣教活動の振り返り-原住民宣教」、「国際組……
去る9月10日晴天の下、千葉支区主催、「首都圏農村キリスト者との集い~ぶどうの木の下で~」が、小江戸情緒漂う伊能忠敬ゆかりの地・香取市佐原において、佐原教会・塚本ファミリーぶどう園を会場に開催された。千葉支区内19教会伝道所、西南支区・神奈川教区・北海教区・他教派各1教会より108名の参加。
東京教区千葉支区は、千葉県下にある61教会・伝道所で構成されている。東京に近い都市部から、農漁村部まである。今回、首都圏において農業に従事するキリスト者との交わりを深め、信仰の証しを聞き、互いに励ましと希望を与えられたいとの願いをもって企画された。また、多くの方々が集えるよう、東葛、内房・北総、東総、計3路線で貸切バスを運行した。
午前11時、参加者は、バス・自家用車に分乗し、佐原教会に集合、礼拝を共にした。佐原教会は、今年創立128年。去る6月に献堂式を挙げたばかりの教会。礼拝司式……
8月10~12日まで、兵庫・神戸イエス団教会にて第19回部落解放青年ゼミナールが行われた。「変わる・変われる・変えられる~関わりあいは変わりあい~」をテーマに、様々な学びや出会いを通して意識や思いが変化していくこと、そしてその変化があらゆる差別をなくす希望となることに焦点を置いての開催となった。参加者43名。
初日は東京での「連続大量差別はがき事件」について被害者の一人でもある浦本誉至史さんから講演をいただいた。東京在住の被差別部落出身の人々を対象に、大量に差別的な内容のはがきが約1年半に渡って送りつけられ続けた事件、被害者の中で最も多くのはがきを受け取った浦本さんは、はがきが送りつけられ続ける日々を「生き地獄」であったと語る。そして、この事件の犯人は被差別部落についての正しく詳細な情報を持ち合わせていなかったこと、無知であったことが差別行為につながったことを厳しく指摘された。無……
パソコンを使って、日本語を操る外国人は増えたが、東京・杉並の学生友愛会(SCF)主事補として、英語と日本語で「聖書を読む会」を受け持つジュングさんほどの、外国人の日本語使いは、それほど多くない。出会った人の誰もが、まず、その日本語にびっくりする。
日本生まれでも、日本に留学した訳でもない。ジュングさんは、アフリカ・コンゴ民主共和国生まれのコンゴ人。8歳の時、父親が宣教師として米国に赴き、翌年、アフリカ・セネガル共和国の宣教兼務となったことから、ジュングさんも、米国とセネガルを行き来し、高3の時、米国に定住した。
ボストンの高校から、ノースカロライナ大学に入学。外国語は3年間学んだが、日本語は第2専攻だった。大学4年の時、短期間だったが、名古屋を訪れる機会に恵まれ、日本への関心が高まった。
ジュングさんは、建築設計の道を志して大学院に進んだが、「大学院に入ったら、学……
私共の礼拝堂には聖餐時に用いる恵みの座がある。普段は目立たないが、聖餐式では専用の赤い絨毯が敷かれ、信仰者たちがそこに跪いて聖餐を受けるのである。膝を置く部分、手を置く部分の木には、恵みの座が作られた時からの丸みに加えて、年月が作り出した丸みがあることに気づかされる。様々なことでついた小さなきずもたくさんあるが、明らかに人々の膝や手が置かれることで作られた丸みがそこには加わっている。一体どれだけの人々がそこで聖餐の恵みにあずかったことか、信仰の力を得たことか、聖餐式を行うたびに深く思わされることである。礼拝に於いて、イエス・キリストの贖いの恵みを受け取る座として信徒一人一人に掛け替えのない大切な場である。
新会堂を建てる計画が今、進められているが、建築の基本的な理念の中に、恵みの座を用いる教会の伝統に従って聖礼典を執り行い、人々の霊性を豊かに育てる教会、ということが記されている。……
西東京・北海教区 子どもの交流会
31年の協約、さらに先を望んで
西東京教区と北海教区は、宣教協約を結んで31年目を迎えている(1期5年で第7期の1年目)。2013年の夏、西東京教区の小中学生数名を派遣して、道北クリスチャンセンター、興部伝道所に宿泊させてもらい、子どもたちが出会い、北海教区の様子や自然に直に触れる機会が与えられた。そのときの出会いや一緒に礼拝を共にしたことの大きな恵みを受けて、各自の成長ぶりに開催を心から感謝した。次回はぜひ、北海教区の子どもたちを迎えたいと願って、3年後の今年、8月1日〜4日にやっと実現することができた。
当初は、冬休み、春休みを検討したが、北海道の長い休みと日程が合わず結果的に涼しい北海道から暑い東京に迎えた。直前に興部の子どもたちが来られなくなり、1人は釧路、1人は函館、2人の引率者が紋別から出発して羽田で落ち合うという、どきどきのスタ……
小さいときからリレーというとワクワクする。幼稚園のとき良い思いをしたのが原点にある。バトンが来るまでのドキドキ、受けるときの緊張、そして受取って全開でコースを走り出し、前を走る相手を懸命に追いかける気持ち、その後も何度か経験した。今も幼稚園の子供たちのリレーにも思わず応援に力が入ってしまう。▼日本チームがリレーで、100メートル9秒台を擁する他国チームと互角に戦ったのは、バトンパスを数十センチずつ伸ばし大人が両手を広げたほどのわずかな距離を稼いでコンマ何秒を削り出したことが大きな勝因と聞いた。スムーズなバトンパス、的確なバトンの受け渡しが2着をもたらしたということだ。▼使徒は、後ろのものを忘れ前のものに全身を向けつつと言う。バトンを受取って解き放たれたらそうだ。次の走者にバトンを渡すことに懸命だ。けれども、手にするバトンをここまで繋いでくれた前走者たちがいる。教会の歴史、神の民の歴史を決……