第2回教師継続教育研修会が、8月20〜22日、ハートピア熱海にて開催された。テーマは「続・説教と牧会」とした。昨年と同じ主題を取り上げることを懸念する声もあったが大事なテーマでもあり、新たな講師を立て、プログラムにも工夫を加えることによって昨年にも劣らない非常に充実した研修会となった。
講師の小島誠志氏(久万教会牧師)と中道基夫氏(関西学院神学部教授)には、それぞれの立場から大変豊かな講演をしてもらった。
小島氏は、自身の説教者・牧会者として歩んできた体験を語り、実存のかかったその話に参加者一同、引き込まれるように熱心に聞き入った。中道氏は、実践神学担当教授として、神学部での豊かな知識に基づき牧会について歴史を辿り、牧会と説教を結び付ける終末的希望の物語としての聖書の全体性の回復と、それが個々人の物語と結ばれることが大事であると語った。
各講演のあとに2回の分団協議の時を持ち、二日目午後にはパネルディスカッションの時を、夜には小島ゼミ、中道ゼミと分かれて講師と過ごす時間を充実して持った。また教師養成制度検討委員会の岡本知之氏(洛北教会牧師)と菅原力氏(新生教会牧師)には、それぞれ講演を受けてのレスポンスをしてもらった。二つの講演を掘り下げ、また説教と牧会についてのさらなる課題についても考える時となった。講演とゼミ、レスポンスもとても内容豊かで、参加者一同が貴重な学びと励ましを受けた。
また三日間、計6回の礼拝は、他の説教者が語る御言葉に励まされ、自身の説教と牧会を見つめ直すよい機会となった。その他に全体会があり、現場での苦労を語り合い、出身神学校や教区の違いを越えて、互いに課題を共有することができた。参加者は30名、講師ほか全体で46名であった。(上原智加子報)