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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5028号】社会委員会援助団体 社会福祉施設からの声(3面)

2025年1月25日

みんなのトイトイ子ども食堂 《千葉県》

ゆったり無理せず、息ながく

 日頃のご支援ありがとうございます。千葉県市原市辰巳台の京葉中部教会の礼拝堂やキッチンを使って「みんなのトイトイ食堂」の活動を始めて早8年になります。ほんの少しでも孤食になる子の息抜きの場になればと始めた輪が広がって、現在は、毎月第1土曜日と第3土曜日に教会のキッチンで調理し、多目的室、椅子をどけた礼拝堂で、賑やかに遊びや会食を楽しんでいます。会食は大体毎回80食。また担当の方が準備してくださる遊びのグッズは次々工夫され、その道具で遊ぶ子どもたちの反応とエネルギーは私たちにとっても大きな喜びです。

 また予約制ですが月1回のフードパントリーでお米(5キロ)や野菜などを提供する活動も続けています。現在は約50世帯の方が申し込んでいます。活動に共感した方から食材やご寄付を頂くこともあり感謝しつつ、使わせていただいています。私たちは小さな団体ですが、調理、配膳、遊び、パントリーとそれぞれの担当者が責任をもって手早く対応してくださるのも感謝です。

 様々な困難をかかえた毎日の暮らしがしんどい方にとって、また一人ぼっちで日々過ごしている方にとって、そこに行けば笑顔があり、対話があり、子どもの歓声があるという「場」があることの大切さを痛感します。すっかりなじんだ子どもたちが、手続きするお母さんの手を振り切ってさっさと遊びのコーナーに行く姿を見ると「やった!」と、ついニンマリします。

 最近は、大学生や支援学校の生徒さんのボランティアも加わり、子どもたちは年齢の近いお兄さんやお姉さんが遊んでくれるので大喜び(う〜ん、若さには叶わないな、とおばさんのひとり言)。12月はクリスマスということでケーキを奮発!メニューもちょっと豪華!

 試行錯誤は続きますが、ゆったり無理せず今後も継続すること、「支援」ではなく「共に」過ごす時間を大事にすることを目標として、スタッフ一同これからも頑張ります。(山本友子報/みんなのトイトイ食堂代表・京葉中部教会員)


 香櫨園教会のつどい場「地域サロンオアシス」 《兵庫県》

神の代理人としての奉仕

 香櫨園教会は2022年10月から地域に会堂を開放して「地域サロンオアシス」と名付けたつどい場の活動を行っています。この活動は、この地域に、行き場のない子ども、高齢者、障がいを持つ孤独な人が多いことから、「さみしい思いや辛い思いをしている方の居場所を教会の中に作ろう」、「人と人をつなげ、一人ではないと実感できる場所を目指そう」との教会員の願いと祈りによって始まりました。そして、毎月第4土曜日の午後の2時間、参加費100円、30〜40名の規模で開催されています。

 2時間の活動の内容は、毎月趣向を凝らしたメニューを提供して、それに参加してもらう「チャレンジコーナー」が中心です。これまでに、「スマホ教室」、「ボッチャ」、「ノルディック・ウォーキング」など数々の企画をして楽しんでいただきました。その他にも、同じテーブルに座った者同士で交流する「お茶会」や、その季節の歌を歌い、手話も楽しむ「みんなで歌おう」などのコーナーもあります。

 これまでの参加者の中には、「身近な人を亡くした」、「病気と闘っている」など一人暮らしの孤独な方々が多くいました。それでも初めて知り合った参加者の間では、自分の生き方、趣味、その他さまざまなことについて、心を開いて話し合う中で、すぐに打ち解けて人間関係が作られていくようでした。

 教会員のさまざまな賜物によって開始されたつどい場でした。しかし、今では一般参加者、地域の大学生、社会福祉協議会のスタッフなど、さまざまな方々の賜物が生かされる素敵なつどい場に成長しました。

 これからも、私たちはこの活動を通して「地域に関心を向けて、共に生きる人々に愛を示す」キリスト者の役割を果たしていこうと思っています。また、賜物を生かして、神の代理人としての奉仕を重ねていきたいと願います。その理由は、各地域に建つ教会は、神の愛の対象であり、神の代理人だからです。さらに、地域の多くの方々の賜物が用いられることによって、この地域に「愛し合う世界」が現れていくことを祈ります。(宮本幸男報/「地域サロンオアシス」代表・香櫨園教会牧師)

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