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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4628号】教区内の対立が深まる中で 大阪

2007年6月9日

大阪教区総会は、五月三日(木)~四日(金)にかけて大阪女学院ヘールチャペルにおいて開催された。
憲法9条を「改悪」しようとする動きが強まる中、今年は総会開始時間を遅らせて、午後一時より国際基督教大学の森本あんり教師を招いて、「戦後日本人として憲法の歴史を生きる」と題する講演会を教区主催で開催した。そして、正議員総数二九二名中二二〇名の出席により、午後三時に議長より総会成立が宣言された。組織会、仮議事日程案等の承認後、開会礼拝が守られ、その中で准允・按手礼が執り行われた。〔准允:阿部啓(南紀の台)、堀江知己(堺)、南豊(天満)、按手:中井大介(千里聖愛)〕。また、開会礼拝の説教者については、総会前の第10回常置委員会において、総会準備委員会が提案した説教者に対する疑義が出され、採決の後これが否決されるという事態を受けて、大阪教区の中心的な議案である「三号議案」に関わる働きを続けてきた大阪教区問題小委員会の田中清嗣教師が説教者として立てられ、「三号議案に関わってきた委員会の長として、痛みを持ってこの場に立っている」との言葉から開会礼拝説教が語られた。第二日目には、宮路正彦教師、小澤一雄教師、中野節子教師、米田勝教師、田中テル子教師を覚えて、召天者記念礼拝が守られた。
今総会において承認された主な議案は次の通りである。2006年度教区決算承認に関する件、2007年度教区予算案に関する件、大阪教区「三号議案」の精神を継承する件、宣教ネットワーク設置計画の終結に関する件、大阪教区における人権侵害防止対策に関する件、教師互助委員会の設置に関する件、大阪教区互助規定改定に関する件、自然災害発生時の緊急的な活動組織の設置に関する件、「日本基督教団大阪教区剰余金積立等管理規則」の制定に関する件。また、大阪教区が諸教会・諸伝道所に、信仰職制委員会の答申が理解されるよう再度知らせる件については、議論の後、内容議論は大阪教区で継続実施中の聖餐の学びにおいて行うこととし議案は終結するとの議長提案が出され、採決の結果、一七三名中一一七名の賛成により議案は終結となった。「三号議案」に関する件は継続。
常置委員会における開会礼拝説教者の否決等、教区内の対立が深まる様相を呈する中で、対立する双方の真理契機を認め合い、異なる意見にも耳を傾け対話をするという「三号議案」の精神がますます大切となるであろうことを思わされる総会であった。
三役選挙結果  【議長】向井希夫(大阪聖和)、【副議長】伊勢富士夫(天満)、【書記】佐藤成美(高槻)
教区常置委員選挙結果
【教職】村山盛芳(浪花)、小豆真人(東梅田)、小林よう子(箕面)、上地武(大正)、
岡村恒(大阪)、舘山英夫(大阪淡路)、田邊由紀夫(茨木)、軽込昇(茨木春日丘)、佐藤直樹(大和榛原)、市川忠彦(大和キリスト)、浅見覚(枚岡)
【信徒】池田和弘(浪花)、東谷誠(いずみ)、鎌田英子(玉出)、山田淳子(大阪聖和)、江本義一(茨木東)、楠原道温(茨木)、糸本資(石津)、丸山健樹(和歌山)
(佐藤成美報)

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