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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4635号】第1回韓国協約委員会開催

2007年9月22日
第35総会期第一回韓国協約委員会が、七月十二日(木)午後、日本キリスト教会館内会議室で行われた。会に先立って内藤留幸新総幹事からの挨拶を受けた。委員の自己紹介の後、委員会組織につき協議の結果、委員長に菅原力氏、書記に吉岡康子氏を選任した。 報告の最初に今総会期に新たに設置された当委員会に関して、設置への経過と扱うべき事項の説明、さらに先に開かれた当委員会の管轄委員会である世界宣教委員会の報告等を担当の上田博子幹事より受けた。 特に、一九六七年に結ばれた日本基督教団と韓国三教会との協約に基づき、過去に開催されてきた日本基督教団と韓国三教団(韓国基督教長老会・大韓イエス教長老会・基督教大韓監理会)による「日韓四教団宣教協議」が一九九七年の第五回宣教委員会開催以後開かれていない事の事情につき詳しい報告を受けた。 議事として、現在準備が進められている第四回スイス・韓国・日本三国教会協議会開催……

【4635号】『つれもって行こら~-今からここから-』

二〇〇七年八月十四~十七日、大阪府和泉市にある日本基督教団いずみ教会を会場にして『つれもって行こら~-今からここから-』というテーマで第一〇回部落解放青年ゼミナールが行われました。『つれもって行こら~』という言葉は大阪の南西部で語られる泉州弁で『一緒に行こうよ』という意味があります。今年の参加者は四六名、内容が濃いプログラムで充実した学びの時となり、また差別をなくそうと同じ志を持つ仲間との出会いの時となりました。 今年も開会礼拝から始められ、様々なプログラムがありました。「入門講座」では、聞くだけではなく主体的に関わり共に学んでいくことを考え、実行委員が講師を担い、部落差別の歴史や基礎的なことを学びました。「フィールドワーク」では、訪れる場所の説明とその時代背景の説明を事前に受け、部落差別が現実に起きたということを実感しました。また、「信太山盆踊り」への参加は、地域の人とのふれあいがあり……

【4635号】荒野の声

▼学生時代、殆ど睡眠を取ることの出来ない夜警のバイトを終え、日曜の朝、決まった時間のバスを使う。小学校低学年くらいの子どもが男女四人乗って来る。間もなく、四人による合唱が始まる。大抵は音楽の教科書にもあるような名曲を、美しいハーモニーで聞かせてくれる。今も耳に残る「ボルガの舟歌」。音楽教室に通うものらしい。▼バスに乗り合わせるのが楽しみになった。子どもたちが乗る時間は大体決まっている。選択肢は二本。子どもたちの顔が見えないと今日は外れ、がっかりする。▼ある日、彼らはいつものバス停では下りずに、そのまま乗り続け歌い続けた。その時、運転手の声、「うるさい、他人の迷惑も考えろ」。かなり乱暴な物言いだ。▼「そんなひどい」と思い、他の乗客を見渡す。ところが、大方運転手に同調している。下り際、「いつも楽しく聞いてるよ」と大声で言った。▼その日以来、何故か、二度と子どもたちを見なかった。▼バスは混み、余……

【4635号】四国教区の自立連帯献金運動は、信徒たちの祈りから始まった 献金運動推進の歌が誕生

・伝道の中心的課題 -教師謝儀 一九五三年九月の「全国宣教協議会」に参加した四国教区の信徒が、日本伝道の中心的課題は「教師謝儀問題」だとの趣旨の発言に、強い印象を受けて戻って参りました。その信徒を中心として、一九五八年四月。第16回教区総会で「教師謝儀の最低基準確保に関する件」の発議がなされました。これが契機となり、教区の様々の場で「教師謝儀問題」が議論される事となったのです。実際当時の牧師家族の生活は厳しいもので、こんな話が残っています。信徒の方が牧師館を訪問した時、牧師夫人が寝ておられます。「どこかお悪いのですか?」と尋ねると、「動きますとお腹がすくものですから」と答えられたとか。涙無しには聞く事の出来ない話であります。 一九六〇年。第11回教団総会での事。その閉会まぎわ、大阪の信徒議員から、「宣教のために大きな事をしよう!」と、「十億献金」の提案がなされ、議場に大きな拍手がわ……

【4634号】多様性

2007年9月8日
教区総会や常議員会はじめ教団のいろいろな会合で耳にする言葉の一つに「多様性」がある。 合同教会たる教団としてキーワードの「多様性」があるのは当然といえば当然だろう。 しかし、よく考えてみよう。この言葉は「なんでもあり」の同義語ではない。多様性とは信仰的一致の中から生ずる恵みの果実なのだ。 「信仰は一つ、証しは多様」という言葉こそ教団の合言葉だ。信仰告白においては一致している。そして証しはまさに多様で「いずれにせよ、わたしたちは到達したところに基づいて進むべきです」(フィリピ3章16節)となるのであろう。 しかし、ややもすれば「信仰は多様、証しは一つ」になりかねない。復活を信じなくてもいい、でも「キリスト者ならこの政治社会的課題に反対すべきだ」ときめつける。かくして画一化がおこる。 一致と画一化と区別せねばならぬように、多様性と分裂の相違にも注意せねばならぬのではないか。 多様性……

【4634号】人ひととき 宮腰定治さん

餓え渇きに道を示され 大学時代の恩師は、後にA級戦犯となった大川周明だった。愛国学生連盟に属し、日曜はビラ巻きに参加した。繰り上げ卒業で軍に入り、アッツ島に配属された。昭和二〇年。ソ連参戦により、北海道稚内へ赴き、そこで終戦を迎えた。 敗戦から立ち直るには経済の発展が不可欠との思いから、小倉の炭坑に向かった。労働組合の運動にも触れたが、「どこか違う」との思いをぬぐえなかった。隣の炭坑で婦人部長をしていたトミ子夫人と出会ったのも、この時期である。 炭坑をやめた後、技術屋として博多に移住。上司がキリスト者であったことから、キリスト教に触れ、昭和二三年、夫人と共に受洗した。炭坑伝道の志を与えられ、直方(のうがた)福音ルーテル教会の牧師館で生活しながら、伝道所設立のために働いた。子供が自由学園に入学し、羽仁もと子氏の考え方に触れた。一九八二年、それらの経験の結実として、八丈島に「希望の村……

【4634号】隠退教師を支える運動 全教区推進委員会

二〇〇七年六月二六日から二七日にかけて教団会議室で「隠退教師を支える運動・全教区推進委員会」を開催した。出席者は各教区及び東京各支区の推進委員。事務担当者の合計二八名。陪席者として教団総幹事職務代行・愛澤豊重、年金局理事長・髙橋豊、同理事・池田浩二、同業務室長・櫻井淳子の四氏を迎えた。 開会礼拝では愛澤総幹事職務代行より「聖霊によって生かされる」(ローマ7章4~6)と題する説教をいただいた。多田信一委員長・愛澤総幹事職務代行の挨拶の後、四月に行った第35総会期第一回推進委員会の報告。二〇〇六年度の事業報告・決算報告・二〇〇七年度の計画額及び四月~五月の現状報告があった。そして「隠退教師を支える運動・私たちのビジョン」(これは隠退教師を支える運動の基本理念として持っているもの)を全員で朗読。 それから各教区(東京各支区)の推進状況について委員全員よる活動報告があった。同じ目標に向って推進……

【4634号】伝道のともしび

開かれた教会として 羽咋教会牧師 内城 恵 羽咋教会の関連施設である「羽咋白百合幼稚園」園舎移転に伴い、旧園舎を学童保育施設として用いるよう市より委託され、二〇〇三年七月から学校法人 羽咋白百合学院により「ゆりっこ児童クラブ」が開所されました。対象児童は小学校一年生から六年生。しかし多くの児童は低学年の子ども達です。毎日賑やかに、四つの小学校から約六〇名の児童が、放課後の時間にこの場へ帰ってきます。長年、幼稚園園舎を間借りして礼拝を守っている私達の教会は、幼稚園こそが「伝道の場」であると信じ、そのためにいつでも祈り、支えながら歩んでまいりました。今では幼稚園と共に小学生の子ども達が、二〇〇六年度から再開した「教会学校」へと導かれることを切に祈っています。 児童クラブでは礼拝は行われませんが、毎日のおやつを食べる時、夏休みなどに給食を食べる時、感謝のお祈りを捧げます。「神様。美……

【4634号】消息

鈴木平一氏(只見伝道所主任担任教師) 六月十八日、逝去。七五歳。福島県に生まれる。一九五四年農村伝道神学校卒業後、越谷教会に赴任。その後五五年から只見伝道所を牧会した。遺族は子の恵さん。 杢尾義範氏(無任所教師) 七月十四日、逝去。七一歳。兵庫県に生まれる。一九六〇年関西聖書神学校卒業。六六年から山手教会担任教師を務め、六九年から九〇年まで信州教会を牧会した。遺族は妻の静子さん。

【4634号】制度の維持継続に必要な信頼関係 教区活動連帯金配分検討委員会

二〇〇六年度第三回教区活動連帯金配分検討委員会が、七月十日~十一日に教団会議室で開催された。 二月に開催された前回委員会において、二〇〇八年度の「配分額」計算方法に全教会の現住陪餐会員の平均以下の教会をサポートするファクターを加えることを確認した。今回の委員会はその方法で試算したものが現状とどのように符合するかを確認し、九月に開催予定である教区活動連帯金配分協議会に提案するものを最終的にまとめるためのものである。 検討の結果、教会員一人当たりの負担金負担額を平均化することが、この制度の理念と一致するとの認識において、教区活動に用いられる負担金負担率を現在の経常収入の段階的サポートに加算する方法を採用することを決定した。しかし、このような制度の理念を反映する計算方法が加えられたものの、現状の配分金とでは金額的開きが生じる教区も起こることも事実である。このことに対しては、拠出、受入れとも「……
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