【4663号】過疎の地の伝道拠点を守る 能登の大地震から一年七ヶ月

 〇七年三月二五日、日曜の朝九時三八分、能登半島をマグニチュード六・九の大地震が襲ってから一年七カ月。輪島の街は、ところどころ虫食いのように穴が空いている。全壊したか、みなし全壊と判断されて取り壊された空き地だ。
輪島教会は、空き地となった隣家の土地を長年蓄えていた資金で購入し、牧師館の建設に踏み切った。会堂裏の牧師館が土台の亀裂、柱の歪みなどで窓の開閉もままならなくなり、「費用的に見ても補修より建て替え」の診断が出たためだ。十一月初め訪れた時、木造二階建て延べ86㎡の牧師館はほぼ完成し、外構の工事が行われていた。十二月九日に完成礼拝が行われる。
壁の亀裂、天井が落ち、窓枠が破損した会堂は、改修工事が終わり、外壁も塗り直された。無牧となっていた輪島教会は、本年四月以来、隠退教師の大隅啓三牧師が牧師館に住み、礼拝を守っている。
その日の新聞は「輪島の人口は前年比七〇〇人減」と報じていた。能登一帯で人口減は続いているが、「朝拝十四、五人、夕拝四、五人、祈祷会八人と熱心な信徒に勇気づけられる。新任教師の赴任まで頑張りたい」と八〇歳の大隅牧師は語った。
能登半島は、南北100㎞、東西30?50㎞、東京都にほぼ匹敵するという広大な半島で、教団の三教会、一伝道所が点在する。いずれも小規模教会だが、三教会は、九〇年から百年という歴史の古い伝道の拠点である。
震源地に近い富来伝道所近くを歩くと、建物診断の札が張られたまま、無人となった家が目立つ。一九五二年、信徒の家の寄贈を受けて始まった富来伝道所は、地震で建物が歪み、基礎に亀裂が入って使用不能となった。木造平屋建て83㎡の小綺麗な会堂は全容を現し、工事が急ピッチで進んでいた。十二月中旬、完成、クリスマス礼拝から使用開始の予定で、来春、献堂式が行われる。
伝道所には内城恵牧師が、毎週四〇分かけて羽咋教会から通っている。礼拝出席三?五人だが、中心部の町立病院(元小学校、町役場跡)の正面という地の利もあり、西海岸の伝道の拠点としての将来が期待される。「羽咋教会でクリスマスに一〇年ぶりの受洗者が与えられるが、富来伝道所に通っていた人だった」と内城牧師は 喜びを隠し切れない様子だった。
基礎に亀裂、梁が折れて改築した七尾教会牧師館も今年一月、完工し、今年度の被災教会再建工事は、順調に進捗している。七尾教会の釜土達雄牧師は、「能登の教会はどこも、思いはあっても自分たちだけで改築する力はないから、再建作業を通じて、教区、教団の連帯を痛切に感じた」と語っている。
地震直後、教会の建物被害は比較的軽微と言われたが、専門家の目が入ると、土台、地盤の亀裂、建物の歪み、地盤液状化などにより、改築の診断が下ることが多かった。
コンクリート・ブロック積みで「火災に強いが地震に弱い」七尾教会会堂は建て替えの診断が下り、鉄筋コンクリートだが多数の亀裂が入って、耐震工事の必要性を指摘され、多額の費用を要する耐震工事か改築かを迷っていた羽咋教会は、信徒から900㎡の土地提供の申し出を受けて改築に踏み切ることとした。
両教会の会堂建設は、いずれも二〇一〇年度の工事着工が予定されている。支援募金は、いま九五〇九万円(08・10・31現在)と目標一億五千万円の六三%に達し、これまでに六四九二万円を諸教会に送ることが出来た。今後の会堂建設のために、目標の完遂が必要条件となる。
過疎の地の伝道の拠点を守るために、教団の連帯と一致を証しするために、どうかクリスマス献金で能登半島地震被災教会支援募金を覚えて下さいますように。
(永井清陽報)
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能登半島地震被災教会支援募金
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00140?8?706607

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