七月一日~二日、教団会議室で二〇〇八年度「隠退教師を支える運動」全教区推進委員会が開催された。
各教区と東京各支区の推進委員、事務担当、内藤留幸教団総幹事、髙橋豊年金局理事長、櫻井淳子同業務室長の陪席者が加わり三〇名の出席者であった。
多田信一委員長の開会祈祷、挨拶に続いて髙橋年金局理事長、内藤総幹事より挨拶をいただいた。
二〇〇七年度事業報告、決算報告等の説明後、新しく加わった三名の委員が紹介された。多くの方がこの業に携わって下さり、「支える運動」の意義がさらに深められ、広められていくことを願うと共に、これまでの御手の御導きを感謝するものである。今年は教団総会決議から三〇年の節目を迎えた。「『隠退教師を支える運動』私たちのビジョン」を全員で朗読し、思いを新たにした。また、三〇年記念誌発行の準備作業中であることが報告された。
各教区での取り組み方、工夫等の話し合いでは、それぞれの教……
人の心には多くの計画がある。しかし、ただ主のみ旨だけが堅く立つ。
高橋さとり (深川愛隣伝道所会員)
子どもの頃、牧師夫人とは何でも「できる」、パワフルな存在でした。母も、また近隣の教会の牧師夫人もそうだったからです。伝道に燃え、人の相談に熱心に耳を傾け、山の様な食事をテキパキ作り、「大丈夫よ」と言われると安心できる。そんな才は私にはない…私には無理だ、と思っていました。ところが、五年の台北生活の中で、何人もの牧師夫人に出会う中で、パワフルな人だけでなく色々なタイプの方が、それぞれに用いられている姿を見たのです。そんな中で、牧師夫人とは「なる・ならない」でも「できる・できない」でもないのだと知りました。どんな仕事や立場にも、神様が選んで下さり、そのままの自分を神様が用いて下さるのだと。そう気付かされた頃に、神学生だった夫との出会いがあり、結婚へと導かれたのでした。
私たちが結婚し……
第36回 日本基督教団総会開催について
第36回 日本基督教団総会を左のとおり開催いたしますので、ここに公告します。
会 期 三日間 二〇〇八年十月二十一日(火)
午後一時三十分〜二十三日(木) 午後三時
会 場 ホテルメトロポリタン
東京都豊島区池袋一丁目六番一号
二〇〇八年八月一日
日本基督教団総会議長 山北宣久
傍聴希望者は左の要領に従って手続きをしてください。
一. 傍聴資格
本教団の教師および現住陪餐会員たる信徒に限ります。なお、信徒の方は所属教会牧師の推薦が必要です。
二. 傍聴者人数 一五一名
(傍聴者座席数を限度とします)
三. 参加費 五千円(会場費二千円、資料代三千円)
四. 申込方法
九月十九日までに郵便はがきでお申し込みください。この日で、傍聴者人数を超えた場合は抽選になります。
五. 手続き
抽選結果は本人宛に通知いたし……
松田定雄氏(隠退教師)
四月九日、逝去。八四歳。沖縄県に生まれる。一九五五年青山学院大学キリスト教学科卒業後、沖縄キリスト教団兼次教会に赴任。その後、沖縄キリスト教団読谷教会を牧会し、七二年から八八年まで沖縄キリスト教短期大学教務教師として奉職し、九六年隠退した。遺族は息の啓行さん。
永井 修氏(隠退教師)
六月二四日、逝去。八一歳。兵庫県に生まれる。一九五〇年日本基督教神学専門学校卒業後、森小路教会に赴任し一九九八年まで牧師として務め、隠退した。
日本基督教団と1984年に「協約」を結んでいる在日大韓基督教会(KCCJ)が、今年に宣教100周年を迎えた。宣教100周年の主題「感謝の100年、希望の100年」(Ⅰテサロニケ5:18)と副題「遣わされたこの地で宣教に参与する教会」(創世記45:5)のもとに、今年8月13~15日には宣教100周年記念合同修養会(於:東京プリンスホテル)を、また、10月13日には記念大会(於:大阪女学院ヘールチャペル)を開催する。
KCCJの歴史を概観すると、1908年に平壌から鄭 益魯(チョンインノ)長老が来日した際に、金 貞植(キム ジョンシク)東京朝鮮YMCA総務や留学生たちと教会を設立(東京教会)することで意見が一致し、朝鮮長老会へ牧師派遣を要請したことがその宣教の始まりとなっている。翌年10月に朝鮮イエス教長老会の韓 錫晋(ハンリッチン)牧師が来日し、教会組織を整え、1912年、朝鮮の長老会と監……
六月十六日~十七日に第35総会期第六回宣教研究所委員会が開催された。第五回委員会において、宣教基本方策及び宣教基礎理論に関して新しいものを策定する必要性を確認したことに基づき、今回の委員会においていよいよ策定に向けて着手した。
かつて宣研が宣教基本方策と宣教基礎理論を策定した際には、まず宣教基本方策を策定し、それから宣教基礎理論を策定する道筋をたどったが、本委員会においては先に宣教基礎理論を策定し、その理論に基づいた宣教基本方策を策定する順をたどる。今回の委員会においては出席した六人の委員(一名欠席)一人一人が「宣教とは何か」について短く発表することにより策定に向けての第一歩を記した。六人の発表に概ね共通することを拾い上げると以下の骨子になる。
宣教とは世に福音を宣べ伝えること。福音とは主イエス・キリストの十字架と復活による罪の赦しである。この福音が「日本」の社会文化を踏まえつつ伝えら……
第五回宣教委員会が、六月十八日(水)~十九日(木)教団会議室にて行われた。前日より戸山サンライズで開催された障害者差別問題小委員会主催の「『障がい』を考える全国交流会」に引き続いての日程である。
主な協議内容を報告する。
一、協議では先ず、「『障がい』を考える全国交流会」の評価について話し合われた。参加者の良き交流がなされ、「①障がいの苦しみの根底にある心と、魂の配慮を豊かにするために」「②教会における取り組みのわかちあい」と掲げられた目的にかなった集会となった。委員会の名称について、全体協議でフロアーから「差別問題」という言葉を残して欲しいという意見があったが、障がいに伴う課題は差別を含めて多岐にわたり、前回決定した名称を確認し、常議員会への提案文書を策定した。
二、教団議長より「機構検討特設委員会の答申」についての検討依頼に対し、前回の協議を意見書に纏めた。
①常議員会で責任を……
第36回教団総会開催に関する件では、石橋秀雄準備委員会書記より、常議員選挙方法は議長提案として一〇名連記を提案する。推薦議員には、沖縄教区から新旧三役ならびに常置委員を加える等の報告がなされた。これを受けての質疑では、常議員選挙方法について議長の見解を質す意見があり、山北宣久議長は、「本来は全数連記であるが、三名から移行するのに一〇名をステップとしたい。しかし、総会議場での判断があることは留意している」と述べた。
これに対し、少数意見の尊重を求めて、三名連記のままとするべきであるとの意見が出される一方、少数意見を尊重するとは、それをいかに決議の中に反映させるかであり、総会議員には、全数連記の権利がある。制限連記は、議員の権利の侵害であるとの意見が出された。
また、傍聴については先着順ではなく、抽選で行う等の配慮を願うとの要望が出された。この後、採決に入り、報告承認は賛成十九、推薦議員承……
前回常議員会で、機構検討特設委員会より「出版局は理事会を廃止し、出版局長を経営最高責任者とし、局長の他、五名の経営審議会を設ける」旨の答申がなされた。
それを受けて今回は山北宣久議長より「『出版局規定全面変更に関する件』を常議員会提案として第36回教団総会に提出する」との提案が議案として提出された。
小島誠志出版局理事長からは「出版事業の低迷にあって規則変更はやむを得ないが、この提案内容については前回議長が発言されたように、三役と話し合って十分内容を議論する時間が必要である」と意見が述べられた。
それに対し、佐々木美知夫機構検討特設委員長は「本提案の責任主体は常議員会にある。また出版局理事長の認識は理解するが、この規則変更は出版局業務の責任所在を明確にするために避けて通れない問題である。従来の機構と提案された機構のどちらがよいのか真剣に検討してほしい」と発言した。
その他「教規五〇……
第二日目、「出版局規則全面変更」案件を取扱った後、次の重要事項を審議した。「宣教研究所規則変更」、「宣教委員会廃止教規変更」、「教師検定規則変更」、「教務教師等の登録申請」、「合衆国長老教会、米改革派教会との宣教協約」。
「宣教研究所規則変更」と「宣教委員会廃止教規変更」とは、内容上重なるため併せ審議された。共に機構検討特設委員会答申を受けての議長提案である。宣教研究所規則変更は、研究所設置目的、使命をさらに明確にするための提案。理由にて「いわゆる教団紛争以来、教規四一条①も、宣教研究所規則三条、八条も殆ど内実を持てない状況」としている。研究所の使命を明確にすることは、結果として宣教委員会の司る事項との重複が明らかとなり、本委員会廃止が提案された。提案理由の中で「本来、宣教研究所で研究される事柄である宣教基本方策や社会活動基本方針の『見直し』という作業が宣教委員会の活動となってしまい、『……