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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4659号】荒野の声

2008年9月27日
▼大仕事を一つし終えて、たまの贅沢、友人と天麩羅屋のカウンターに座った。季節のものをいろいろと勧められる。ちょっと勘定が気になりながらも、おいしくいただく。「江戸前の穴子です」。「千葉の薩摩芋」。「愛知県の特大アサリ、殻ごと揚げていますが、殻はお勧めしません」。▼この頃の世相を反映してなのか、それとも、良い店はそうなのか、滅多に入ることはないから分からないが、いちいち産地を明らかにする。産地が明確、即ち高級ブランド、高級店ということか。▼ふと気づいた。板前さんが全員名札を付けている。しかも、出身地入り。板前さんも産地を明らかにしなくてはならない時代・世相なのだろうか。そのうち、カレーの店などでも、インド何々州出身とか、名札が下がるかも知れない。▼新報の消息(訃報)欄に、故人が働いた教会名の他に出身学校が入る。他の新聞でも常識だ。その人物の一生を紹介するのに、ごく僅かな字数しかない。学歴が必……

【4659号】夏に集う若者たち 2008

夏に集う若者たち 2008 キリストと教会に仕える 38年変わらぬ主題で、全国教会青年同盟修養会   八月二〇日から二二日までの三日間、恵みシャレー軽井沢を会場として、全国教会青年同盟の主催による「中高生献身キャンプ」と「教会青年夏の修養会」が開催された。 一九六九年秋、全国教会青年宣教会議が教団紛争の影響を受け開催中止となってより、まもなく四〇年を経ようとしている。その中で、参加青年はもとより、紛争勃発時には生まれていなかった教職リーダーたちも含めて、聖別された恵みの時を分かち合った。 中高生キャンプも青年修養会も、「キリストと教会に仕える」との主題の下で行われた。全国教会青年同盟結成以来、変わらずに守られてきたものである。 全国教会青年同盟は、一九七〇年九月十三日、三崎町教会を会場に結成式を行い、集った百名近い全国の教会青年ならびに青……

【4658号】クラス会…

2008年9月13日
一九七〇年四月(大学紛争故に四月にずれ込む)に神学校を卒業して以来三八年。七月末に卒業生十三名中一〇名の出席で、十八年ぶり二回目のクラス会を持った。 我々のクラスは、多才な者が多く、現常議員が二名、神学教師が二名、教区の責任を持った二名。協力牧師をしつつ、今も某短大学長もおり、他教団の神学校校長であった者もいる。かと思えば、学生時代の山岳部の経験を生かし、富士登頂四八回という強者もいる。 順番に自らの三八年を語ったが、当然ながら波瀾万丈であり、出発から躓かされた者がほとんど。 例えば、紛争時に機動隊を導入するような神学校の卒業生はお断りと、決定していた任地を取り消された者も複数いた。 また当時は、教師検定試験が実施されず、「信徒伝道者」として教会に赴任。実際の伝道・牧会をしていても、長老会議長は不可。 このように、所謂教団紛争には、様々な形で関わらざるを得なかった。というより、伝……

【4658号】人ひととき 木村 太郎さん

召命を問い続ける 「今考えると、カナダでの五年間は、伝道者としての召命を確認するための旅だったと思っています」と、木村さんはカナダでの留学生活を、こう述懐した。 伝道師として赴任した教会で二年たったところで、木村さんは体調を崩して辞任した。静養中に新約学のゴードン・フィー教授に惹かれて、カナダ・バンクーバーのリージェント・カレッジへの留学を決意し、海を渡った。 同校では牧会学を専攻したが、といっても、「英語で神学を議論すること、論文を書くことが大変」で、当初はまず一年半英語を学ぶことから始めねばならなかった。結局五年かかって、キリスト教学修士を取得した。 神学校のフィールド・コースで、市内アングリカン教会の日曜学校コーディネーターを務め、中国、インド、ニュージーランド・カリブ海島々の子どもなど、「聞き取りにくい英語、英語の次に通じるのは中国語」といった国際色豊かな教会生活を経験……

【4658号】職員募集

♦職種 出版営業(正職員)。 ♦資格 キリスト者が望ましい。 社会人・新卒ともに可。 ♦待遇 当局規定による。週休2日制。勤務 9:00〜17:00。有給休暇、特別休暇あり。経験者優遇。 ♦応募 履歴書(写真貼付)・職務経歴書(新卒不要)、卒業(見込)証明書、成績証明書を2008年10月17日必着で下記宛郵送下さい。書類選考後、面接・試験日を通知致します。応募書類は返却致しません(秘密厳守)。 日本キリスト教団出版局 総務課 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 TEL.03-3204-0421 ホームページ http://www.bp.uccj.or.jp

【4658号】隠退教師を支える運動 「三〇年記念感謝礼拝」に出席して

隠退教師を支える運動が教団総会で可決され、全国的に取り組まれるようになって、今年で三〇年を迎えました。 三〇年にわたる神様の導き、数えきれないほどの人々の支えと協力、そして運動の今後の発展を祈念して、七月二日(水)午前九時二〇分から教団会議室で「三〇年記念感謝礼拝」が行なわれました。 前日から開かれていた「隠退教師を支える運動全教区推進委員会」の委員と年金局理事長、業務室長、その他合計三〇名によって行なわれ、教団総幹事内藤留幸先生から、マルコによる福音書3章13〜19節に基づき「主に選ばれた者たちの務め」と題する説教をいただきました。 イエスが弟子たちを呼び集め(召命)、派遣されたように、隠退教師を支える運動の推進のために、神様がこれと思う人々を召し、派遣していてくださるということ。またコヘレトの言葉3章1節以下から、人間は「時」を区切って物事を考える知恵が与えられているので、この運……

【4658号】宣教師からの声 日本での宣教所感

李 孟哲 (台湾基督長老教会からの派遣宣教師) あきらおじさんは初めて息子に会いにアメリカに行きました。 二日目。近くの公園に行って、ジョギングをしていました。途中で同じ年ぐらいのアメリカ人に会い、「Good Morning!」と挨拶されました。あきらおじさんは英語がわからないため、何を言われたのか、さっぱりわかりませんでした。心の中で、きっと私の名前をきいているに違いない、とそう思い、「あきらです」と、とっさに答えました。 家に戻って、あきらおじさんは息子の嫁に聞きました。「Good Morning」ってどういう意味?「おはようって朝の挨拶のことばですよ」と息子の嫁が答えました。「そうか。なるほど」あきらおじさんはようやく意味がわかりました。 次の日。あきらおじさんはまた公園にジョギングをしに行きました。途中で昨日挨拶してくれたアメリカ人にまた会いました。今回あきらおじさん……

【4658号】消息

長幡ツネ子氏(別帳教師) 昨年一月八日、逝去。九九歳。島根県に生まれる。一九二九年東京聖書学院卒業。四五年受允受領。遺族は娘の伊藤康子さん。 加藤 潔氏(隠退教師) 七月二日、逝去。六六歳。東京都に生まれる。一九六六年東京神学大学大学院修了後、金沢教会、野幌教会を経、八七年から〇五年まで稚内北星学園大学教務教師を務め、〇七年隠退した。遺族は妻の喜美子さん。

【4658号】教区コラム 東支区

三宅島伝道所再建について 倉橋康夫 当支区が、全国の皆さんに対して責任を負っている課題は、「三宅島伝道所の再建」です。三宅島伝道所会堂は、一九八三年の雄山噴火の際消失し、それ以来民宿などを借りて礼拝や集会を行っていましたが、二〇〇〇年九月、大規模なガス爆発により、全島避難が実施され帰島できない状態が続きました。 二〇〇五年二月に避難指示が解除され、同年九月から伝道所活動(礼拝と集会)を再開できるようになりました。 そこで、支区の責任で会堂建築を実行することを決意し、二〇〇六年一〇月「再建委員会」名で、全国募金を呼びかけましたところ、多くの団体・個人からの支援が寄せられました。ところが、建築用地を入手したものの、その後、会堂建築計画に難題が発生し、建築に着手できない状態となり、今日に至っております。 早急に募金状況を取りまとめ、建築計画頓挫の経緯説明と共に、将来に向けての三宅島……

【4658号】スリランカのランカ神学大学へ 岡田則子宣教師派遣式

岡田則子宣教師派遣式が七月二九日に教団会議室で木下宣世世界宣教委員会委員長の説教、伊藤瑞男同委員会委員の司式で執り行われた。岡田則子氏はスリランカのランカ神学大学へ当初二年間の任期で八月から派遣される。 ランカ神学大学は一九六三年に創設され、聖公会、メソジスト教会、バプテスト教会、長老教会の四教会によって支えられているエキュメニカルな神学教育機関であり、これら四教会の教職と聖書科の教員を養成している。スリランカではメソジスト教会が一九八三年から、また聖公会が二〇〇六年から女性教職按手を実施し、同校では女性神学生が増加し、女性の神学教育が大きな課題となってきた。 岡田氏は青山学院大学文学部神学科を卒業後、米国で学んだ。一九八一年から八六年までスリランカでボランティア等の活動をした。帰国後、大学の教員をしつつ、一九九六年に教団教師となり、東京教区北支区の百人町教会の担任教師として奉仕した。……
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