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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4672号】宣教師からの声

2009年4月11日

豊かにいのちの伸びる場所「グリーンハウス」

ブラウネル・ネイサン、ブラウネル・のぞみ
(RCAとUMCからの派遣宣教師)

私たちは2007年の春に、息子3人(12、8、4歳)とともに米国から横浜に赴任して来ました。現在は、横浜山手にある青少年センター「グリーンハウス」の主事として青少年宣教に従事しています。同時にネイサンはフェリス女学院中高の英語講師を務めています。
「グリーンハウス」は、隣接の横浜ユニオン教会の旧礼拝堂で、ユニオン教会移転後、アメリカ改革派教会が「青少年のための施設を」という目的で備えた場所です。日本の社会で青少年を囲む諸問題が深刻化して行く中、プロテスタント教会では、信徒の高齢化に伴い、次世代への信仰の継承、そして青少年への宣教の重要性が 強く認識されています。その中で、私たちは「青少年が安心して集まり、キリストにある信仰を育んで行くことのできる場所」を目指して、活動を行っています。
日本人は「散り行く桜の美しさ」に代表されるような、物事の移り変わり、そのはかなさに目を留めて、それを大事にしてきました。けれども、それと同時に私たちは「永遠に続くもの」に目を留めて行く必要があるのです。私たちは若い人たちに、周囲の流れや流行に左右されるのではなく、時を超えたものにこそ価値があるの だということを伝えて行きたく願っています。それは、
1 あなたには価値がある。なぜなら、神様があなたをつくられたのだから。
2 主イエスがおられるから、ゆるしと癒しがある。
3 神様はあなたに将来と希望を与えている。
という語りかけです。
今を生きる青少年は、物質的な富と社会的な成功や快楽を与え、要求してくる世界の中で生きています。けれどもそれらはただの幻影、嘘の約束にすぎないのです。より深く、ずっと続く、そして本当の価値のあるもの、キリストにあるいのちを、失望している若い人たちに、若い人たちにわかる方法で示して行くことが教会に求められています。
「盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」(ヨハネ10・10)
「グリーンハウス」では、幼い子どもたちから、中高生、青年層、若い親たちへのプログラムがそれぞれ行われています。
幼い子どもたちのためには、現在米国を中心に世界各地で広く用いられている「子どもと礼拝」プログラムの日本初のセンターとしての働きがあります。
また、近隣のミッションスクールに通う中高生たちが、毎週一度放課後に集まり、各校で英語を教えている短期宣教師たちとの交わりを持ち、信仰の証に触れています。青年たちのためには、海外でキリスト教に触れ、日本に帰国した人たちの「帰国者の会」が行われています。そして、週日の昼間は、誰もが気楽に集うことので きる「コーヒーアワー」として、横浜ユニオン教会のプレスクール(英語幼稚園)の保護者を中心に解放しています。
「グリーンハウス」の働きはまだまだ始まったばかりですが、これからさらに地域の諸教会と協力しつつ、日本キリスト教団の青少年宣教に共に従事して行くことができることを願っています。

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