世界宣教担当幹事に就任
本年2月の常議員会で内藤留幸総幹事は、加藤誠嘱託幹事について「英語力」を任用の第一の理由に挙げた。新任早々の加藤さんにそのことを話すと、「中学、高校時代、英語は一番苦手な教科だった」と意外な答えが返って来た。上達のきっかけは、大学時代、「ふとしたきっかけでESSに入り、そこで夢中になって勉強したから」だった。
召命を受けて神学校に転じ、教団の教師となった最初の赴任地の和歌山・丸の内教会時代、「英会話を忘れないために、宣教師のバイブルクラスに通った」が、忘れていないどころか、そのうち宣教師の代理で英会話の指導を任されるようになった。
12年過ごした名古屋西教会時代は、通訳をしたことがきっかけで、金城幼稚園のお母さんたちに英会話を教えた。
静岡一番町教会時代に教団の教育委員会委員を3期務めたが、教団の英文広報紙、教団ニュースレターに原稿を依頼され、英文で原稿を執筆した。その英語力が評価されて、本年3月まで1年間、教団ニュースレターの編集長を務めていた。
世界宣教担当幹事になるに当たって、11年間過ごした静岡一番町教会から教団事務局近くのシロアム教会に移り、週4日教団勤務とフル回転で働いている。
教団は現在22人の教師を海外の諸教会に送り込んでいるが、費用は受け入れ先、関係教会・サポート団体などが支えている。「教団が少しでも経済的にサポート出来たら」というのが、加藤さんの願いだ。
送り込んでいる数の4倍近い80数人の宣教師が、日本各地の教会・学校で奉仕している。「散らばっているから、孤立しがちで、それぞれ違う環境下で個別の問題に直面して、悩んだり、問題を抱えている」。加藤さんは、海外ミッションボードとの信頼関係を深めつつ、「よろず引受係」の相談役に徹するつもりでいる。