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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4709号】信仰の厚み

2010年10月23日
  以前、教会の会堂や備品を通してそこに積み重ねられてきた信仰生活の重みを味わうことができる幸いをお話したことがあった。破れかけた讃美歌に会員がカバーを着けてくれた喜びを記したが、更に今は聖書にもカバーが掛けられている。会堂にも備品にもその教会の歴史が刻まれて行くのは当然であるが、それは言葉を換えれば信仰の厚みが加えられていくことでもある。礼拝が繰り返され、信徒の信仰生活が積み重ねられていく場がそこにあり、活けるキリストの御体が指し示されている。 聖餐式の折り、ぶどう液のグラスが何種類か用いられていることに気付いた。この教会に来て間もない自分であるが、長い教会の歴史の中で聖餐が繰り返され、グラスもまた補充されてきたことをあらためて感じ取る時であった。そして聖餐に与る人々が、時を経たと思えるグラスを大切に持つ姿は実に印象的であった。もちろん大切なのはそのグラスに注がれて……

【4709号】人ひととき 島田 正彦さん

  礼拝-神の恵みを生きる 「キリスト教信仰の奥深さをもっと受け止めたい」と情熱的に語る正彦さんは83歳。現代史の激動の時代を歩んできた。 勤め先の北海道庁で、クリスチャン同僚の感化を受け、幾つかの教会を経て、月寒教会の礼拝へと通うようになった。 受洗への大きなきっかけは、結婚を考え始めたことだった。日本旧来の封建的な家理解とは訣別したい。新憲法による新しい夫婦像、その根底にあるキリスト教信仰を家庭の基盤にしたいと願った。将来を約束した二人で共に求道し、信仰を共有した家庭形成を祈った。1962年9月に結婚、クリスマスに揃って洗礼を受け、クリスチャン・ホームの出発となった。 信仰生活の第一歩を踏み出した頃、日本社会は「政治の季節」の只中で、大きく揺れ動いていた。信仰と社会生活の関係、両者の結びつきが日々の問いであった。大塚久雄氏や隅谷三喜男氏の著作から……

【4709号】第50回「キリスト教教育主事」認定試験公告

第50回(2011年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。 ◆受験願書提出期限 2010年12月13日(月) (提出物1~7を教区に提出) ◆論文提出期限 2011年2月18日(金) (試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出) ◆試験期日 2011年3月11日(金)   午前11時~午後2時 ◆試験場所 〒540-0004大阪市中央区玉造2-26-47 TEL06-6761-8562 大阪クリスチャンセンター会議室 ◆試験科目 イ.筆記試験  日本基督教団教憲、教規および諸規則(60分) *試験時間に日本基督教団「教憲教規および諸規則」を貸し出します ロ.面  接 ハ.論  文  400字詰原稿用紙 15~20枚 「日本におけるキリスト教教育の歴史と展望」 ◆提出物 ◎以下の書類を整え必ず期限までに教区事務所に提出する。 1.受験……

【4709号】宣教師からの声 番外編

ブゼル先生の働き 東 義也(尚絅学院大学教授) 「But I am among you as one who serves.」( Luke 22:27) アンネー・ブゼル(Anny Syrena Buzzell,1866-1936)は、父オリバーの次女として、マサチューセッツ州ローエル市に生まれた。その後、一家は1877年、ネブラスカ州のジュニアタに定住した。両親は、ユグノー派(フランスのカルヴァン派の新教徒)の家系の出身であった。父は農業に従事するとともに、伝道にも参加し、のちにジュニアタのバプテスト教会牧師となった。このように敬虔な信仰と熱心な開拓伝道の精神に燃える家庭で、アンネーは育てられた。姉のミネー・ブゼルも、1884年秋、中国の汕頭(すわとう)に宣教師として派遣され、3年間宣教活動に従事した。 アンネーは、このような両親や姉の影響を強く受け、海外伝道を志……

【4709号】消息

  山田せき氏(別帳教師) 10年7月29日、逝去。97歳。岩手県に生まれる。'34年東京聖経女学院を卒業、同年本所教会に赴任、'37年より'39年まで南洋クサイ暁星福音学校に務め、神戸六甲教会を経て再び'41年より南洋クサイ暁星福音学校に務めた。 甲原 一氏(隠退教師) 10年8月25日、逝去。89歳。広島県に生まれる。'56年東京神学大学を卒業、同年姫路教会に赴任、龍野教会、四谷新生教会、三崎町教会、仙台ホサナ教会を経て、02年より05年まで宮城野愛泉教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・甲原陽子さん。 中光 弘氏(隠退教師) 10年9月5日、逝去。79歳。福岡県に生まれる。'54年東京聖書学校を卒業、同年玉野教会に赴任、'59年より'99年まで松永教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・中光雅子さん。……

【4709号】戒規申立の取り扱いについて協議 第8回・第9回教師委員会

  6月21~23日、天城山荘(教団新任教師オリエンテーション会場)にて、第8回教師委員会、および、9月8日、教団会議室にて、第9回委員会を開催した。 第8回委員会においては、主に新任教師オリエンテーションの具体的な準備として、プログラムの各担当や進行について確認した。 オリエンテーション終了後に委員会を再開し、オリエンテーションの反省をしたところ、プログラムの進行に問題は無かったこと、各講演も好評であったことなどが意見として出された。また、次年度のオリエンテーションについても議題に上げ、日程案を2011年6月20~22日、会場案を天城山荘とすることを話し合った。 続いて、当委員会に寄せられた3件の戒規申立書について審議し、いずれも戒規の適用に該当しないことから、不受理とした。 その他、第37回教団総会報告書に掲載する教師委員会報告の内容について、お……

【4709号】負担金収入0.5%減の予算で一致 第2回全国財務委員長会議

  第36総会期第2回全国財務委員長会議が9月13日~14日に教団会議室で開催された。 伊藤瑞男予算決算委員長は会議の目的を述べると共に、今年のテーマ「教区活動連帯金の現状と、教区活動への影響について」の意見交換が良き示唆となることを願うと挨拶した。 第1日目は、まず北海教区から九州教区まで順番に各教区報告がなされ、ほとんどの教区が教勢低下の中、宣教の進展のために工夫努力していることを共有した。 また、各教区財務報告書内の科目名「負担金」について、教規に従い「教区負担金」と「教会負担金」を統一して記した方が良いのではとの意見が出された。 次に内藤留幸総幹事は「厳しい状況の中、各教区の課題への取組みに励まされている。教区活動連帯金については教区の実情を踏まえ教区間の互助として体制を作り上げていきたい。また謝恩日献金への各教区の努力を感謝する」と述べた。……

【4709号】沖縄宣教連帯金含む予算案審議 第6回予算決算委員会

  第36総会期第6回予算決算委員会が全国財務委員長会議を挟んで、9月13日(月)13時30分~16時及び14日(火)12時~13時30分の両日にわたり教団会議室で開催された。 伊藤瑞男委員長による開会祈祷に続き、議事日程を事務局の提案通り確定して審議に入った。 まず総幹事・財務幹事報告では、内藤留幸総幹事より第37回教団総会の準備が大詰めであること、並行して各委員会が行なわれていること、沖縄教区が総会議員を選出していないため定数に対して10名減の390名で議員が決まっていること、北村慈郎牧師から出されている上告について審判委員会が今まで4回開かれていること等の報告がなされた。 また、計良祐時財務幹事より前年度決算書の一部修正、10年度実行予算については今委員会で審議、センター等の法人税・消費税申告、9月末に予定されている税務署調査等についての報告があった……

【4709号】荒野の声

  ▼「父の棺を入れるために大きな鉛の縁どりのある石棺の蓋を引き開けたとき、ぼくは神が人間をすべて蒐集していることがわかった。父が暗闇へと下ろされていったとき、ぼくはようやく気付いた。ほかの選択肢なんかないのだ。ぼくらは死んだら神のもとへ行かなければならない。...中略...ぼくらの重い死体は十字架のしるしの下に押し込まれるのだ。大きなゴミ容器となんら変わらない。神は、がらくた蒐集家なのだ...『望楼館追想』.文春文庫」。▼冒涜的な言葉だが、一面の真理を突いているとも思う。人間の到達点がどこにあるのか、そして、そこに神の意志が働いていること、この見解には賛成だ。がらくた蒐集家というのも、人間的な目で見れば、その通りかも知れない。▼この言葉を吐いた主人公がそもそもがらくた蒐集家だ。533頁の本の末尾には、52頁にわたって、彼の蒐集物リストが載っている。その大半が傍目にはがらく……

【4709号】東京教区の拠出は依然条件付き 2010年度教区活動連帯金配分協議会

  2010年度教区活動連帯金配分協議会は、9月14日、教団会議室で開催された。 出席者は、各教区総会議長および財務委員長(東海教区、沖縄教区は欠席)、教団宣教委員長、予算決算委員長、総幹事、財務幹事。加えて今回は常議員会のもとに新たに設置された教区活動連帯金検討委員の陪席も得た。なお、教団伝道委員長は欠席であった。 教区活動連帯金配分検討委員会(以下、「検討委員会」)委員長である疋田國磨呂関東教区議長が議長となり、開会祈祷・挨拶を行い、内藤留幸総幹事の挨拶を受け、協議に入った。 前回記録の承認を巡り、前回同様、東海教区が脱退を表明しているのに記録に欠席者として記載されていることへの疑義が出された。協議会の本来の趣旨に鑑み欠席扱いとすることが確認され、前回記録は承認された。 前回はこの制度のあり方に関して多くの時間を割き、様々な意見が出されたが、今回……
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