【4733号】荒野の声

▼毎週利用する地下鉄に、節電のために止められているエスカレーターがあった。止まったままに、階段として用いられていた。▼最初の時のことだ。一歩踏み出して、たたらを踏むというのだろうか、転びそうになった。エスカレーターは全く動いていない。もう一度やり直したが、違和感は残った。その後は、普通の階段を上るのと変わらず、頂上まで辿り着いた。そこから床に足を踏み出して、また戸惑う。前のめりになった。▼多くの人が同様の経験をしたと思う。エスカレーターが停止していることは、目で見て、頭では承知している。しかし、足の方に思い込みがあるようなのだ。無意識のうちに、エスカレーターの慣れた動きに歩幅をそろえてしまうのだ。▼運動会でお父さんが転げるのも、同じ理屈だと聞いたことがある。若かった時のスピードが、体の内に、記憶として残っている。しかし、運動不足の足がついて行かないから転ぶのだそうだ。▼改めて地震のことを思う。依り立つ地面が崩れた。依って立つ生活が無に帰した。安心・平和の根拠が崩れた。「当たり前」が「当たり前」でないのは本当に辛い。▼数日後、またこのエスカレーターに乗った。矢張り最初の一歩に戸惑う。▼険しい階段を、自分の足で、一歩一歩登って行かなくてはならない。

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