【4733号】あの日から主に導かれて 奥羽教区被災教会と共に

地震と津波、奥羽教区内の教会はすべて少なからず被災の中にある。しかし、すでに報告されているように津波による被害の大きさに誰の目も奪われている。確かに甚大な被害は、その総額を計算することができない、津波被害を受けている宮古教会と新生釜石教会は、抜本的な再建計画に着手できない。もちろん、そこには地方自治体の判断が直ぐに出ないということもあるが、各教会とも、建築や整備が終わっていたから会堂建築に備えてはいなかったのだ。
さらに高齢化した信徒が、再建に向けて、なかなか腰を上げることができない。何とかしなければと言う思いと、自分たちの力ではと言う思いとが交錯しているからだ。何回も何回もお訪ねする中でその思いは当然だと思えて仕方がない。でも、そのままにしておけば良いのではない。
そのため、各教会は応急処置を始めている。少なくとも壁や床をはがし、ヘドロの塊を取り除き、再び壁と床を張る作業を10月末までに行わないと、いくら奥羽教区内で温暖な地三陸沿岸と言っても、雪が降り寒風が吹き込んで来る状態に置く事はできない。役員会で決断し、例え、500万円費用が必要になろうと応急処置は行わなければならない。
まず、役員会で教会員の意見を集約して取りかからなければならない。確かに各教会への各地の教会や知友人からの献金が届いていて、それを用いることができるとして、決して充分ではなく、教区や教団全体の祈りが必要である。
教会の再建に向け考えることは、また教会の立てられている地域へどのように仕えることができるかを問うこととなる。宮古教会・新生釜石教会はもちろん、津波被災地となった大船渡教会も、3月から今日に至るまで、地域の復旧復興のために共に働き続けているため、当然のように礼拝堂も集会室も庭すらも多くのボランティアの受け入れ拠点としても活動を続けてきた。
奥羽教区はできる限り現地被災教会の負担を軽減するために奥羽教区事務所で調整することとした。しかし、ボランティアをされる方々は、まさに善意の塊ですから、今、自分たちが出かけることがよいと思われ直接出かけられた。何度も奥羽教区事務所を通すようにと伝えてもホームページやブログに掲載してもほとんど無視された。
もちろんきちっと教区を通された方については、宮古教会は盛岡YMCAと協力して宮古市や近隣の町村での働きを続け、新生釜石教会は独自の自称コーディネーターにつなぎ釜石市と近隣の町村での活動を継続し、大船渡教会は、チャイルドファンドジャパンと協力し社会福祉協議会につなぎ活動を継続した。この活動は現在の状況でも継続されている。
いずれの教会も、多くの方々から送られてきた支援物資を、奥羽教区事務所で整理して、配布状況に応じて配送ボランティアをお願いしたり、訪問する方に委ねるなどして、配布を行った。
しかし、5月初めから不思議なことに小職の携帯電話に「○○の商店街の者だが、いつまで無料配布を続けるのか」という内容の苦情が来始め、ついに6月末で支援物資の収集と配布を終了することを決断した。地域の被災された方への配慮として始めた支援物資配布が、地域の個人商店営業を妨げることになっていたことは本当に申し訳ないことでした。各教会の役員会の決定に基づき収束することを決定しました。それでも大船渡教会は7月末まで規模を縮小して行い、宮古教会も新生釜石教会も教会に残っているものを配布することを続けています。
地震のため、使用不能となった千厩教会の礼拝堂・牧師館については、移転新築を前提として検討している。ただ、この教会の抱える課題は、津波被災教会と同じく、少数の信徒が高齢化していること、もちろん若い方々もおられるが責任が重い。津波被災に目が向く中で決して忘れてはならない震災の被害が甚大となっている教会である。この教会にこそすべての祈りを集中することが必要。
さらに内陸部に位置する一関教会、江刺教会、北上教会、遠野教会、秋南教会、三戸伝道所が被害が大きく今後修繕に入ることになるので、これらにも支援を検討しなければならない。
さらに、教区関係施設としてひかり幼稚園(宮古)釜石保育園(新生釜石)千厩小羊幼稚園(千厩)睦保育園(一関)認定こども園ひかりの子(日詰)遠野聖光幼稚園(遠野)へも祈りを集めなければならない。もちろん法人別で状況が違うこともあるが、被災地にある教会関係施設として主の御業を担ってくださっていることを覚えていたい。
余震は今もなお続いている。それも震度5という大きさだ。この様な中、全国の教区・教会から、信徒の方々から、神の大きな愛の賜物が届けられた。確かに被災したことは突然であり、誰も備えなどあるわけがない。しかし、この奥羽の地で、明らかになったのは、主の大きな愛が確かに現されていることだ。
確かに、教会員の亡くなられた大船渡教会や内丸教会の痛みがある。教会員の家族が亡くなられた教会、家屋や家財を流出・消失した教会員がおられる。この方々に、さらに地域の方々に主イエスにある慰めの言葉を語り続けることが許されている。あの日から主に導かれて「わたしたちの助けは、天地を造られた主の御名にある」と。
(奥羽教区総会議長・
江刺教会 邑原宗男)

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