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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4744号】消息

2012年3月24日
森里忠生氏(隠退教師) 12年2月16日逝去、97歳。兵庫県に生まれる。'37年関西学院大学神学部を卒業、同年芦屋教会に赴任、京南教会、八幡浜教会、豊中教会を経て'73年より'86年まで豊中いわお教会を牧会し、隠退した。遺族は息・森里信生さん(関西学院教会主任担任教師)。 高橋久幸氏(隠退教師) 12年2月18日逝去、86歳。東京都に生まれる。'62年東京神学大学を卒業、同年芝教会に赴任、池袋西教会、辻堂教会を経て、05年まで金沢八景教会を牧会し、隠退した。遺族は息・高橋潤さん(神奈川県在住)。

【4744号】部落解放の取り組みが、 さらに支えられることを願いつつ開催 第5回部落解放センター運営委員会

2月2日(木)~3日(金)、教団会議室において第5回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は陪席者をあわせ延べ25名。 今委員会でも多くの議事の審議や報告が行われたが、特に各教区の取り組み報告時に、それぞれの教区での働きを振り返りつつ「運営委員の役割」を朗読して共有し、思いや抱えている課題、悩みを語り合った。運営委員会を通して各教区での取り組みが支えられることを願ってやまない。また、前回委員会に続いて東京電力・福島第一原発事故による放射能差別についての報告がなされた。 活動献金の目標額は昨年に引き続き700万円、また各教区の活動献金目標額も昨年と同額とすることが承認され、2012年度の予算が承認された。 中間決算報告が行われたが、厳しい財政状況が続いている。活動献金の目標達成に向けて呼びかけていくと同時に、組織や活動の見直しが進められている。センターの機構や活動の「みなおし委……

【4744号】郡山で委員会、被災教会のために祈る 第5回教師委員会

昨年秋に委員2名、幹事1名で、東北教区(相双・宮城地区、福島地区、いわき・郡山地区)内の13教会を問安したが、被災教会問安が急に決定したため、委員全員は参加できなかった。そのため第5回教師委員会を2月2日(木)~3日(金)、郡山教会で開催した。 第1に、昨年秋に教団立及び認可6神学校を問安したが、その問安報告に従って、現在の課題や将来への展望などについて協議が行われた。第2に、教規が定める職務に従事しない教師(無任所教師)に関して、堀眞知子委員より発題があり、協議した。第3に、教師のメンタルケアでのサポートに関して、吉澤永委員より発題があり、学びを深めると共に意見交換を行った。第4に、2012年度新任教師オリエンテーションが、6月18日~20日、天城山荘において開催されるが、主題と主たる講師の依頼について協議した。第5に、事務局報告があり、特に「被災教会・伝道所担任教師健診(人間ドック)……

【4744号】一層の経費削減に取り組む 第4回予算決算委員会

1月31日から2月1日にかけて第4回予算決算委員会が開催された。 最初に、内藤留幸総幹事より東日本大震災救援献金の状況、今後の見通し、計画、現地の活動等について報告を受けた。他に、NCCの予算に関して再検討が必要な状況となっていること、センター明確化に伴う会計基準案の検討等の報告を受けた。 続いて、計良祐時財務幹事より、常任委員会報告に関連して、教区活動連帯金検討委員会報告に関して色々な意見が交換されており予算決算委員会においても引き続き検討してほしい旨、報告を受けた。 次に、予算決算委員会関係の議事録の確認が書記の交代などのため、遅れていたので、あらためて書記が読みあげ、議事録を確認した。その中で、負担金検討委員会報告の資料に基づき、負担金算定のための様々な計算方式について意見が交わされた。その結果、現行の計算方式以上に、地方教区の負担を軽減する方式は見出せておらず、全教区において……

【4744号】齋藤篤宣教師派遣式  ケルン・ボン日本語キリスト教会へ

1月27日、齋藤篤宣教師派遣式が、秋山徹牧師による司式、木下宣世世界宣教委員会委員長の、マタイ福音書11章25~30節に基づく説教によって、日本聖書神学校において執り行われた。 齋藤宣教師は、ドイツ、ケルン・ボン日本語キリスト教会に、林原泰樹宣教師の後任として、4月より赴任する。 同教会の前身は、1977年に歩み出した、ボン大学神学部の「ボン聖書集会」であり、後に礼拝場所をケルンに移し「ケルン・ボン教会」となった。2007年には創立30周年を迎えた。 1980年に、同教会は、日本基督教団と当時のドイツ福音主義合同教会(EKU)との協約に基づく教会となり、現在、リンデンタール地区にあるボンヘッファー教会で礼拝を持ち、デュッセルドルフ、ケルン、ボン近郊の日本人伝道を担っている。 これまで、日本基督教団とラインラント州教会が、同教会の財政を支援してきたが、昨今のドイツ教会に共通する財政逼……

【4744号】互いの災害の痛みを共有し 第3回台湾協約委員会

第37総会期、第3回台湾協約委員会が、2月26日(木)14時より、教団小会議室において行われた。 田中文宏委員長の開会祈祷の後、今回の主要課題である「台湾基督長老教会と日本基督教団との教会協議会」についての話し合いがなされた。 最初に、今協議会のテーマを、「震災の痛みの共有と、地域・教会の復興への歩み」とすることが確認された。 台湾基督長老教会(PCT)も、2009年に起きた大水害(八八水害)において大いなる痛みを負い、そこからの回復期にある。また教団にとって、台湾はこの度の東日本大震災における最大の支援国であり、PCTは最大の支援団体(献金総額約6、300万円)であることから、日本基督教団としても、今回の協議会において、最大級の謝意を示したいと願っている。 その後、協議会の具体的な内容について話し合われ、互いの震災とその対応についての発題に充分な時間を取ることとし、教団からは震災……

【4744号】第127回 神奈川教区総会 「脱原発に取り組む決議」可決 6名の教師が受按

第127回神奈川教区総会が、2月25日(土)、清水ヶ丘教会を会場に、議員総数237名中、開会時の登録数173名をもって開催された。 議員点呼、開会宣言の前に、常置委員会推薦の北村慈郎議員の議席を巡って、異論があった。信徒議員扱いになっているが、正教師・正議員として認め、按手礼にも加わることが出来るようにすべき、教団による免職は誤りだとの意見が述べられた。これに対して岩﨑隆議長は、残念だがと前置きし、教団の手続きの現状について説明し、推薦議員としたのは教区としての配慮であると述べ、議員点呼と開会宣言を行った。 議案第1号の按手礼執行に関する件では、志願者6名全員によって所信表明がなされた。内5名が、明確に教憲・教規を遵守する意味のことを述べ、他の1名も、個人的には宗教改革の万人祭司の考え方に立つと言明した一方で、教団の決まりは大事にすると述べた。 議員から、教師免職問題や二種教職制につ……

【4744号】荒野の声

▼「聖体拝領は、よい人たちにはさいわいとなるが、わるい者にはわざわいとなる。その結果として、地獄に堕ちるはずの者も天国にいるのだが、その者にとっては、天国は地獄である。『重力と恩寵…ちくま学芸文庫』」▼学生時代に夢中になって読んだシモーヌ・ヴェイユを、古本屋で見つけ、久し振りに読んだ。何十年も手にしなかった。昼食を抜いて買い求めた選集も処分した。▼最初の任地で、高校生相手に、聖書よりもシモーヌ・ヴェイユの話をしていた。その一人が、より深く学びたいから神学校へ進むと言い出したのを、反対して止めさせた。年齢的にも未だ本当には献身の覚悟が出来ていない、一般大学を出てからでも遅くはないと諭した。この娘は、大学一年で重大な病を発症し、亡くなった。▼本当に覚悟がなかったのは、この高校生ではなく、教師たる私の方だった。▼受洗志願はともかく、献身志願となると、責任が持てないと、躊躇う。伝道そのものも同じこ……

【4744号】3. 11メッセージ 立っている所が揺れ動いた

11年、3・11、その日に 「あなたは、あなたの馬に、海を大水の逆巻くところを通って行かせられた。それを聞いて、わたしの内臓は震え、その響きに、唇はわなないた」 (ハバクク3・15~16) 2011年3月11日は、2日前の9日から主の受難節に入ったばかりの日であった。東京は寒いが陽の光は春めき、木々は水気を含んで匂い立っていた。 その時、わたしは西早稲田の教団ビル5階東京教区事務所でその夕開催する常置委員会を準備していた。 地震、とは思ったが、それは意外に長引き、階下から轟音すら突き上げた。 棚上の荷物は落ち、目前のお茶がこぼれた時、初めて机の下へ潜れと叫びながら自分もそうした。 最早エレベーターは動かず、4階出版局は避難したのかいち早く戸閉め。3階事務局には2、3人残ってはいたものの、ミシミシ軋む第2震の中、耐震装置無き脆弱な階段を庭に降りた。 午後3時半。人々の慙愧……

【4743号】キリストさんとお墓まで

2012年3月10日
東北教区エマオのセンターから仙台の七郷地区へのボランティアを派遣しつづけている。非常に保守的な地域で、外部から入ることは難しい、もちろん宗教はとんでもない。 この地区の代表者の菅原忠夫さんは、荒浜地区の少年野球チームの会長でもある。 昨年のクリスマス、エマオで300個のプレゼントを作って、野球チームの少年たちのためにクリスマス会を行った。 わたしは腹話術でクリスマスの話をした。 「クリスマスの御言葉一つ言ってくれる。イエス様の御言葉だよ」。 「あなたがたは地の塩である」。大きな声で少年たちが聖書の言葉を言ってくれた。 同行の教団の幹事たちはハラハラして見ていた。 2箇所のグランドで、4チームの少年たちと保護者の前で行ったクリスマス会だ。 この地域の代表者の挨拶が心に沁みた。 「わたしはキリストさんではないけれど、キリストさんとは墓に行くまで付き合いたい」。 エマオの活動……
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