第6回教区活動連帯金検討委員会は、2012年1月19日教団会議室において開かれた。
今回は、先に提案した仮称「伝道資金機構」について、全国財務委員長会議、常議員会等で寄せられた意見を真摯に受け止め、整理検討することとした。
「伝道資金機構」の骨子は以下のとおりである。
全教会経常収入の1%について、その3分の1は各教区に留保し、残りの3分の2を分担金として拠出する。拠出された半分は、ニードの大きい教区へ伝道交付金として交付する。残りの半分は、教会土地取得のための貸出、伝道推進室活動資金など。
委員会は、更なる詰めを行うために、2人の委員が発題の形で意見、質問の吟味と精密なシミュレーション、問題点、教勢、数値的検証等を行った。先ず、提案に対する否定的な意見を要約すれば、教区活動連帯金にこだわりがあること、格差是正の枠組みからの転換を望まないこと、負担増に対する警戒感があること等に集約……
第37総会期の第5回信仰職制員会が1月6日(金)に6名の委員出席により教団会議室で行われた。
最初に宣教方策会議へは菅原力委員長が、本委員会を代表して出席することを承認した。
今回、一つの諮問に対して答申が出された。要旨は以下のようなものである。
【諮問】 沖縄教区の教区規則変更申請について
この度沖縄教区より、教区規則変更承認申請が出されました。その内容は、教区総会議員について、「教会および伝道所の役員たる信徒各教会および伝道所につき一名」とし、伝道所からも信徒議員を選出できるように変更しようとするものです。
この度の沖縄教区の教区規則変更案は認められるでしょうか。
【答申】
教規は、第4章第1節で教会、第2節で伝道所を規定しており、教会と伝道所を区別しています。その上で、教区総会の信徒議員の選出については、教規第61条①(4)に「教区内における教会の役員たる信徒各教会につ……
1月10日、教団会議室にて、教団救援対策本部第8回会議を行った。
震災から10カ月が経過し、厳しい寒さの中で生活している被災者のことを覚える石橋秀雄本部長の祈りをもって始められた。
まず、1月5日現在での、国内募金総額が2億1273万1987円、海外からの献金総額が2億117万3258円となっていることが報告された。
続いて、海外献金プロジェクト小委員会および救援対策本部事務局(11号室)から、仙台エマオ、石巻エマオ、遠野自殺防止センター、福島の子どもたちの短期保養プログラム等の活動状況の報告がなされた。
その中で、釜石における自殺防止センターによる仮設住宅戸別訪問活動について、同市社会福祉協議会との意思疎通に行き違いがあり、釜石での同センターによる活動を一旦休止せざるを得なくなったことの報告を受け、協議の結果、同センターの活動に関しては、新たに次の計画を練ることとした。
続いて……
▼過去に赴任した4教会中3教会で、計5回泥棒に遭った。その内1回は空き巣ではない。学校から帰った娘が、玄関で見知らぬ男に、「こんにちは」と挨拶して、階上の牧師館に入った。その男こそが、泥棒だった。事務室から、現金数万円と数百万円の通帳が盗まれた。通帳分は直ぐに停止し、被害はなかったが。▼教会に出入りを始めた男(求道者?)が、CS生徒の女子高校生に、最高で一日30回電話し、とうとうその子の母親が、娘が教会に通うことを禁じたという出来事もあった。そも、その人は所謂ナンパを主目的として礼拝に出ていた。開かれた教会であるために払わなければならない犠牲は、多大だ。▼お寺、それ以上に神社は、伝統的に地域社会に開かれている。特に境内地のことだ。賽銭泥棒があっても。しかし、一方では、一般は絶対に入ることの出来ない聖域をも持っている。100年に一回しかご開帳にならないご本尊もあるし、誰も一度も見たことのない……
富士・山中湖畔に福島の子どもたちが
東京YMCAの協力のもとに
放射能から子どもの「命」を守るプロジェクト、短期保養プログラム第1回「こひつじキャンプ」が、東京YMCA山中湖センターで、1月13日(金)から15日(日)まで行われました。岡本知之救援対策本部副本部長が企画したもので、福島県内の親子を対象としています。
このキャンプでは主催を日本基督教団救援対策本部とし、共催として会津放射能情報センター、東京YMCAの協力のもと実施されました。7組24名が申し込み、当日は5組17名(キャンセル2組)の参加者が与えられました。
キャンプリーダーには、東京YMCA南コミュニティーセンターの館長松本竹弘氏が中心となって、3名の経験豊富な方々がつき、教団からは、救援対策本部より前北未央が参加致しました。3日目には東京から東京YMCA副総主事・本部事務局長の本田真也氏も駆けつけてくださいました。……
8月末に銀座教会で行われました緊急シンポジウム「現代の危機とキリスト教」が本になって出版されました。私たちは何を聞き何を語るか、この本に、いっぱい詰まっています。
身近な方々へのご紹介を是非お勧めします。
《発売日》 12月19日
《価 格》 1,995円(内150円は救援募金)
《内 容》
教会は神からどのような問いかけを聞くのか、それに答えて何を語っていくのか、東日本大震災と原発事故を、信仰者としてどう受け止め、何を語るか。
教会、神学、キリスト教教育、キリスト教社会福祉の4つの視点から考える。
【はじめに】 石橋秀雄
開会礼拝説教
「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」(北紀吉)
教団総会議長挨拶
「神の迫り」(石橋秀雄)
発題1 キリスト教学校の視点から
「何を学び、何を作りだしていくか」(中山昇)
発題2 神学者の視点から
「なぜ神は『悲しみの……
◎日時 2012年3月20日(火)
10時30分~15時40分
◎場所 仙台青葉荘教会とエマオ
入場無料(支援のための席上献金あり)
◎目的 震災から1年を覚え、主にある慰めといやしを祈る。それとともに神の御心に沿った真の復興とは何かとみんなで問い、語り合い、祈り合い、ここから主にあるところの希望ある将来への足がかり、また出発点とする。
◎内容 前半は真の復興とは何かをふまえ、向かうべき将来の教会および伝道の形についてシンポジウムを開き、全体で意見交換していく。後半は具体的に教区各委員会と教団救援委員からのメッセージ。その後、東日本大震災のこと、また何よりこの時がレントの期間中であることを覚え「灰の礼拝」と題する礼拝と祈祷の時をもつ。
◎問合せ 東北教区宣教部中村英之(0233-22-5733 新庄新生教会)
地域の人々の救いに仕える教会再建を
総幹事 内藤留幸
東日本大震災発生から、間もなく1年が経とうとしている。初動の緊急支援から、教団も教区・教会においても、精一杯の救援活動を行うことができたことを改めて、主に感謝したい。
教団の支援体制は今、瓦礫撤去に象徴される初動支援から、『会堂再建』を中核とした『教会再建』という長期支援に移行しようとしている。
『教会再建』は単に教会のみの事柄ではなく、被災した地域社会の復興に仕えるための土台となることなのである。
そこで今までの教団の救援活動をふりかえり、今後の救援活動を推進するために役立てたい。
Ⅰ.大震災翌日の3月12日(土)、内藤留幸総幹事のもとに『救援対策委員会』を設置し、救援活動を開始した。
この委員会設置は、第37総会期第1回常議委員会で可決された『救援対策基金に関する運用規定』に基づいている。
直ちに実行したことは、
……
「雪国にある教会では、冬の期間は、日曜日の朝に教会の玄関を開けて、それで礼拝を始める、というわけにはいかないからね」。ある先輩牧師の言葉であった。
確かにその通りだ。まず除雪をしなければならないからだ。東京での神学生時代、冬でも日曜日には教会の玄関を開け、ほうきで掃き、それで教会学校の子どもたちを迎えることができた。けれども、雪が降る地域では、土曜日に何時間もかけて除雪をしても、日曜日の朝に雪が積もっていれば、また、時間をかけて除雪をしなければ礼拝を始めることができない。もちろん、ストーブを点けたり、そのための灯油の手配や給油も忘れるわけにはいかない。冬期間、被災地である岩手・宮城沿岸地域の寒さは特に厳しいことを思う。
正直なところ、「この除雪の時間を聖書研究や説教の準備に使えたら…」と思う。けれども、雪国では誰もがその労苦を担いながら生活をしている。除雪をしていると、道行く人が「ご苦……
1940年生まれ。元アジア学院院長、元国際基督教大学教授、牛込払方町教会員。
熱心なクリスチャンの家庭に生まれる。言論統制下の戦時中、教師だった父は子供たちに事実をありのままに作文させる「生活綴り方運動」に加わり、雑誌に軍部批判を書いたために捕まったこともあった。父が獄中にあり、母は勤労奉仕の間、一歳に満たない田坂さんは、松の木に括り付けられていたため低体温になった。そのため母から、繰り返し、「一度は失いかけた命を助けられたのだから、神様から任された使命がある」と言われて育ち、大学3年で受洗。幼い頃の母の言葉が、信仰を与えられる素地となったと振り返る。
大学では、有機リンの化学を専攻。松本サリン事件の際には、最初にサリン説に言及し、マスコミで注目されたこともある。1970年に国際基督教大学の教員となってからは、自然界に放出された有害化学物質を調査することに専念。カネミ油症事件で問題……