インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4767号】妻のいることろに行きたい

2013年2月23日
わたしが今牧している教会は、牧師館がないので、自宅から車で通っている。 ある日教会に来たら、郵便受けにメモが入っていた。それにはこう書いてあった。「 わたしは75歳の男性でAと申します。キリスト教の信仰に入りたいと思います。これから、日曜日の礼拝に来ますのでよろしくお願いします」。 次の礼拝後、Aさんは初めての対話で、できるだけ早く洗礼を受けたい、と言ったのに驚いた。 事情を聞くと、Aさんは10年前に妻を亡くしたが、彼女はクリスチャンであった。今、自分は癌にかかって余命数か月と言われている。死んだら妻のいるところに行きたい。彼女は、駅に近い別の教派の教会に属していたが、自分は葬儀の時以外その教会には行ったことがない。それに、病気が進行することを考えると、家から歩いて数分のこの教会がよいと思うので来ました、と言った。 それから、Aさんは毎週礼拝に出て、準備の学びを受けて、1ヶ月後に洗……

【4767号】人ひととき 山田 昌人さん 伝道者養成に仕える信徒

山田さんは「聖ヶ丘教会に育てられたという思いがある」と語る。中学生のときから教会に通い、地の塩会(中高生会)に所属し、聖歌隊に入った。また西南支区音楽部の一員として、近隣教会の集会を奉仕して回った。 大学生のとき通っていた桐生東部教会で受洗、卒業後、再び聖ヶ丘教会に通うようになり、転入会した。ほどなくして山北宣久牧師が副牧師に迎えられ、青年会活動が活発になっていった。そのことが「東京神学大学」との出会いにも結びついていった。聖書・教会・キリストについて、より深く学びたいという思いから、青年会の友と、東京神学大学夜間神学講座に通うようになった。「神学とは教会に仕える学問である」と当時の竹森満佐一学長が開講式で語られた言葉は今でも「学び」の原点であるという。この夜間講座で出会いが与えられ、光子さんと結婚した。 その後転勤などもあったが、1996年以来、再び聖ヶ丘教会に通うようになった。 ……

【4767号】主の召しに応えて 伝道のともしび

12月24日、教会に与えられるプレゼント 郡中南教会牧師 小林 秀樹 この3月で、私がこの地に赴任してちょうど10年となります。初めての任地であったこともあり、着任当初は10年後に自分がどうなっているか、全く想像がつかなったことなど、懐かしく思い出されます。 この、郡中南教会がある愛媛県伊予市は、四国最大の都市、松山市の郊外にあり、人口およそ4万人、農林水産業が中心でのどかな町で、教会の周りも、田畑が広がり、近くには山林もあります。 現在、会員は10名、礼拝出席は8名ほど、教区の互助を受けながら、その歩みを続けています。この10年で、5名の会員を天に送りました。一時は大きな悲しみを感じましたが、その後、受洗者や転入者も与えられ、ただただ感謝した、ということもありました。 私が着任した最初の年のクリスマス、24日の夜に、しばらく途絶えていた燭火礼拝をしてはどうかとの声が上がり、……

【4767号】東日本大震災関連記念行事日程

♦奥羽教区「東日本大震災2年を覚えての礼拝」 〈秋田地区〉3月9日(土)13時、秋田高陽教会《説教者=赤田直樹》 〈北東地区=青森〉3月10日(日)14時、大三沢教会《説教者=東山道晴》 〈北西地区=青森〉3月10日(日)14時30分、弘前学院チャペル 〈岩手地区〉3月10日(日)14時30分、宮古教会《説教者=小田島久子》、新生釜石教会《説教者=生嶌陽子》、大船渡教会《説教者=邑原宗男》 (℡019-622-5770 奥羽教区事務所) ♦東北教区「3・11東日本大震災記念礼拝」 3月11日(月)12時30分、仙台東一番丁教会《説教者=小西望》 《活動報告=大阪教区派遣医師・山崎知行》 (℡022-222-0998 東北教区事務所) ♦関東教区「記念礼拝」 3月11日(月)14時、宇都宮上町教会《説教者=秋山徹》《ゲスト=布興大立(ぷしんたり)・台湾基督……

【4767号】消息

川島正行氏(三里塚教会主任担任教師) 12年9月25日逝去、79歳。千葉県に生まれる。'64年農村伝道神学校を卒業。同年三里塚教会に赴任。遺族は妻・川島豊子さん。 山添順二氏(隠退教師) 12年12月13日逝去、80歳。大阪府に生まれる。'58年東京神学大学大学院を修了、同年品川教会に赴任、板橋教会、熊谷教会、下谷教会を経て、08年まで岩槻教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・山添和加さん。 喜田典雄(つねお)氏(摂津富田教会担任教師) 12年12月14日逝去、96歳。兵庫県に生まれる。'37年福井高等工業学校を卒業、00年受允、02年摂津富田教会に赴任し、牧会した。遺族は娘・石田和美さん。 深渡重秀氏(紀伊岩出伝道所主任担任教師) 12年12月29日逝去、62歳。和歌山県に生まれる。'79年和歌山大学を卒業、'96年受允、'98年受按、'96年粉河教会に赴任、'99……

【4767号】厳冬に吹く温かい風 東日本大震災を覚える石巻コンサート

1月10日、教団救援対策本部が主催し、東北教区被災者支援センター・エマオ石巻が協賛した新春コンサートが、被災地である宮城県石巻市で行われました。 この企画は、昨年の夏の終わり、新日本フィルの現役奏者とその仲間たちが私たちに申し出て実現したものです。鈴木隆太さん(ピアノ)、山口幸子さん(ヴァイオリン)、渡辺玲雄さん(コントラバス)、田中成行さん(ファゴット)の4人の奏者が2台の車に分乗し、石巻を訪れました。演奏会は、午前中は石巻栄光教会附属栄光幼稚園(小鮒實園長)、午後は津波に襲われた石巻市立石巻小学校(鈴木則男校長)、夜は石巻山城町教会(関川祐一郎伝道師)が会場でした。幼稚園は50名の園児と保護者、小学校は300名の児童と保護者、そして教会は厳寒の中を訪れた50名を超える地域の人々が観客でした。 この4つの楽器の組み合わせは珍しいものでしたが、本当に素晴らしい演奏でした。特に、夜の部の……

【4767号】理事長に籔田氏を再選 第1回年金局理事会

第38総会期第1回年金局理事会が1月25日(金)教団会議室で開催され、教区代表理事、東京教区支区代表を含め24名(北海教区欠席、九州教区代理出席、沖縄教区欠員)が出席した。 理事長には招集者である籔田安晴理事が推薦され、満場一致で再選された。常任理事に池田浩二、川原正言、長崎哲夫(総幹事)、中林克彦、疋田國磨呂各理事が推薦され、承認された。常任理事会の下に、従来通り制度検討諮問委員会と資産運用諮問委員会を置き、中林常任理事が制度検討諮問委員長に、川原常任理事が資産運用諮問委員長に推薦され、承認された。 資産運用に関して以下の報告がされた。 米国、欧州、中国の景気後退の影響を受け、円高で日経平均株価は低迷を続け、資産運用環境は厳しい状況であった。外部の専門家から将来の経済の見通し等についてレクチャーを受け、それを参考にしながら資産運用の実行をしてきた。12月の政権交代後は急速に円安が進……

【4767号】母国語で御言葉を、賛美を ドイツ・ベルリン日本語教会から

ドイツ、ベルリン。この東西分断を乗り越えた未曽有の歴史を持つヨーロッパの国際的大都市にも日本語教会があります。 80年代に日本人牧師の呼びかけで始まった日本語礼拝は、ささやかながらも主に守られ導かれて今日まで歩みを続けてきました。礼拝に集う人々は、在独数十年という方から留学生、ご家族の転勤に伴って、ワーキングホリデーの方、旅行者、日本語や文化に興味のある外国の方など実に様々です。 しかしながら大都市とはいえ邦人数は決して多くはなく、街中で日本人に出会うことは非常に稀です。そんな中いかに教会の存在を多くの人に知ってもらうか、試行錯誤しながら皆で心を砕く日々です。 言葉や食事、習慣、気候など海外生活は予想以上に不安や困難が多いものです。教会にも人とのコンタクトを切実に求めて来られる方や、疲れた日常の中ふと昔の教会学校を思い出して行ってみようと思って、という方も多くいます。この規模でほぼ毎……

【4767号】函館「元町・教会めぐり」2012 各教派合同企画によるツアー

北海道函館市の西部地区元町において、昨年9月29日(土)午後、キリスト教各教派による合同企画、「元町・教会めぐり」が行われた。「一般市民に、音楽を通じてそれぞれの教会の伝統や特色に触れていただこう」という、一昨年に続く2回目の試みであった。 函館は、安政5カ国条約(1858年)における開港5港(箱館、新潟、神奈川、神戸、長崎)の一つであり、幕末から明治初めにかけて伝道を開始したキリスト教各派の会堂が、函館港に面する函館山の山裾斜面に集中的に存在する。その範囲は直線で3百メートル足らずである。こうした歴史的・地理的背景を利用して、それぞれの教会を順次訪ね、約30分ずつ各教会の特徴的な音楽に触れていただこうというのが企画の趣旨である。 土曜日の午後1時30分、いちばん坂下に位置する教団函館教会からツアーは始まった。参加者はほぼ170人、各教会で待機していた人々を加えると最終的には250人を……

【4767号】荒野の声

「あなたがたは、何を見に荒野へ行ったのか」。風にたおやかにそよぐ水辺の葦、着心地の良い服を着飾った高貴な人々だったか。主の問いかけにどう答えるであろうか▼荒野では熱風が吹きつければ、昨日咲いていた花も今日はもう枯れている。水の豊かな国に暮らす者には想像できない厳しさかもしれない。では、瑞々しさに満ちたこの国に荒野はないだろうか。わたしたちの間に殺伐とした荒野は、命を恐怖に陥れる脅威はないだろうか▼ひとりの教会員が、震災直後からこの2年に亘り、被災したひとつの地域に通い続けている。彼女は絵を描くことを生業としている。子どもたちを集めて絵を描かせている。色の乏しかった絵が少しずつ色を取り戻してきたそうだ▼震災で昨日まであった暮らしが一瞬で流されてしまった。すべてを流されてしまった地が麗しさを取り戻すことができるよう願う▼荒野にあったのは、声であり、預言者、いやそれ以上の者である。これが主のお答……
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan