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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4766号】「臨床宗教師」の育成を目指して 東北大学実践宗教学寄附講座

2013年2月9日
東北ヘルプは、教団救援対策本部を中心とした献金をもって、東日本大震災への対応として、地元の諸宗教者・医療者と協働し、東北大学に「実践宗教学寄附講座」を開設しました。これは、1922年に富士見町教会信徒によって「キリスト教の学術的研究」を目的とした寄附講座が京都大学に開設され現在に至っていることにも比すべき出来事と考えられます。 以下、その経緯・意義・目標を簡潔に記します。 1.経緯 東日本大震災は、一瞬のうちに万を数える人々の命を奪った。海岸線だけでも500キロに及ぶ地域が津波の被害を受け、更に原子力発電所の爆発事故が重なった。まさに未曾有の事態である。 この大惨事に、宗教者が宗教の別を越えて協働した。情報を共有し、共に被災者を見舞い、電話相談を開設して心のケアに当たった。支援を自らの勢力拡大の手立てとせずに、しかし、宗教者にこそ可能な支援を行うこと。今次の震災直後、悲嘆に暮れる人……

【4766号】荒野の声

▼この1月、成人の日の連休を挟んで東京も大雪に見舞われた。雪深い地方の教会の皆さんからは、これで大雪か、と笑われてしまうかもしれない。だが雪に無防備な町では5センチ、10センチの雪で交通も、人々の歩行も麻痺してしまう。振袖姿のお嬢さんが坂で転んでしまうかわいそうな姿もあった▼仕えている教会には幼稚園がある。雪が降った翌日、園庭は真っ白。子どもたちがじっとしているわけがない。たいていの東京の雪ならば、朝一番に園庭に出た子たちが一遊びすると、あっという間に雪遊びだか、泥遊びだかわからなくなってしまう。ところが、今度の雪は長持ちした。いつまでも泥まみれにならない。水を含んで湿ってパックした重い雪だった。気温が低い日も続いた。建物の北側の雪もなかなか消えなかった、今度の雪は白さを長く保った▼主は、あなたがたの罪が緋のようであっても雪のように白くすることができる、と言ってくださった。これを信ずるとこ……

【4766号】平和メッセージ 平和への道

ルカによる福音書19章41〜44節 伊藤瑞男 きのこ雲の下で 1945年8月6日午前8時15分、広島市中心部の上空600メートルで原子爆弾が炸裂しました。 私はそのとき、爆心地から10キロ位離れた、宮島(厳島)の小学校の教室にいて皆と一緒に自習をしていました。 原爆の閃光が教室の中に貫き入りました。小学校2年生の子どもたちは、顔を見合わせて、何だろうと言い合いました。 すると、暫くして、激しい衝撃波が襲ってきました。教室は激しく揺れ、窓ガラスが割れました。子どもたちは一斉に悲鳴を上げ、争って教室から運動場へ出ました。 その時、皆は、近くに爆弾が落ちたと思い、運動場に立って、周囲を見回しました。 すると、背後の山の端から、きのこ雲が現われ、非常な勢いで立ちのぼっていきました。この原子雲の下で、どんなことが起きているのかは、子どもの私にはわからず、呆然と見上げていま……

【4765号】総幹事に就任して

2013年1月26日
第38回教団総会で総幹事に指名された翌週月曜日朝から、正式な就任式等ないまま、東京山手教会牧師として本年3月末までを続けることで西早稲田に通い始めた。 その日、朝9時より「信徒の友・週日聖書日課」による「祈りの教会」を覚えて献げる礼拝から始まった。この直後、事務局全職員の打合せを総幹事室で行い、各自その週の仕事と予定を確認し合った。会社勤めや幼稚園等携わったことのない自分にはそれが実に新鮮であった。教団幹事との「幹事会」が、その後開かれているとのこと。慣例でそれも総幹事室で行われていた。だが、教団運営上これは極めて重要な会議であり、ソファーと応接用の低いテーブルですることではないとの判断から、会議室に移して行うことを提案し、了承された。これは、月一度教団三役と幹事会との合同会議である「役員打ち合わせ会」もそのようにして今日に至っている。 ところで総幹事室であるが、此処には古くは中嶋正昭……

【4765号】人ひととき 飯島 信さん 救援対策担当幹事に就任

1948年東京都生まれ。 ICU大学院・日本聖書神学校卒。豊島岡教会担任教師。 昨夏、仙台・石巻エマオに台湾から100人のボランティアがやって来た。4チームに分かれて奉仕したが、大工さんが加わっていたことから、引っ張りだこになった。このボランティアは、台湾で大きな関心を集め、1、000人もの応募者があったという。東日本大震災・海外募金の3割強が台湾からであることとあいまって、台湾諸教会の熱い支援の気持ちがよく伝わってくる。 本年3月の大震災2周年メモリアル・デーには、石橋秀雄・教団総会議長を招いて、記念集会が台湾で開催される。 昨年9月、救援対策幹事に就任した飯島さんは、都内の公立中学で31年間教鞭を執っていたが、「神様との約束を果たしていないことが心をよぎり」、53歳で日本聖書神学校に入学した。 14歳で受洗し、17歳で召命を感じた飯島さんは、高卒後、神学校入学を考えたが、……

【4765号】主の召しに応えて 伝道のともしび

地域の声に聴く伝道 周船寺教会牧師 駒木 亮 初めに、東日本大震災で被災された方々、それに続く福島第一原子力発電所の事故によって今なお不安の中に置かれた方々に主の慰めをお祈りいたします。 私は2011年4月から福岡市の西端にある周船寺教会で奉仕させていただいています。周船寺は糸島半島の内陸部に位置する、南は脊振山地、北は玄界灘に挟まれた自然豊かな地域です。この地域は『魏志倭人伝』に出てくる「伊都国」(怡土)であると考えられています。 また地元の大学が学部移転を進めている新キャンパスが周船寺の北にあります。この地域は大学のキャンパス移転に伴って都市開発が進んでいる場所でもあり、人口流入の多い地域の一つです。 周船寺教会は設立当初(1946年)から「地域に仕える」教会を目指してきたと言えます。周船寺教会は草創期に付属の周船寺幼稚園を設立しました。これは周船寺教会を設立した初代……

【4765号】消息

佐藤駿一郎氏(隠退教師) 12年10月25日逝去、83歳。 大分県に生まれる。'63年日本聖書神学校を卒業。同年江刺教会に赴任、花輪教会を経て'76年より04年まで瀬戸内教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・佐藤鈴子さん。 片岡健吉氏(隠退教師) 12年11月13日逝去、83歳。滋賀県に生まれる。'59年日本聖書神学校を卒業。同年初芝教会に赴任、倉敷平和教会、琴平教会、阿漕教会、新丸子教会を経て、04年より09年までひの木教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・片岡公子さん。 木村知己氏(隠退教師) 12年11月26日逝去、86歳。東京都に生まれる。'52年東京神学大学大学院を修了。同年高輪教会に赴任、行人坂教会、衣笠病院を経て、02年まで佐賀キリスト教事業団に勤め、城西教会、南久が原教会を代務し、07年隠退。遺族は息・木村良己さん。

【4765号】常設委員会等委員選考結果

★=招集者、○=信徒 常設委員会》 【宣教委員会=7名】 ★張田眞(鳥居坂)、加藤幹夫(阿漕)、具志堅篤(読谷)、白戸清(野辺地)、田中かおる(安行)、望月修(仙台広瀬河畔)、望月修治(同志社) 【教師委員会=7名】 ★小宮山剛(逗子)、宇田真(岩村田)、大友英樹(赤羽)、願念望(国分寺)、岸俊彦(経堂北)、関川瑞恵(十貫坂)、吉澤永(愛知) 【信仰職制委員会=7名】 ★小堀康彦(富山鹿島町)、東野尚志(聖学院)、深井智朗(金城学院大学)、松木田博(甲府)、宮地健一(向日町)、○須藤繁(谷村)、○深谷松男(仙台広瀬河畔) 【教師検定委員会=7名】 ★武田真治(広島)、小池磨理子(玉出)、鷹澤匠(信州)、服部修(蕃山町)、福島純雄(筑波学園)、若月健悟(諸川)、渡部和使(名古屋北) 【予算決算委員会=7名】 ★愛澤豊重(松沢)、長谷川洋介(石岡記念)、山上清之(桜木……

【4765号】救援対策基金を海外に活用

2日目、休憩後のセッションでは、「センター設置運営細則」、「救援対策基金」に関すること等が協議された。 「愛知老人コミュニティーセンター」、「にじのいえ信愛荘」から、運営細則と、運営委員、監事の候補者が提出され、賛成多数で承認された。愛知老人コミュニティーセンターについては、「『日本基督教団』という文言が付くべきではないか」との意見が出た。「法の構造上、各センターは教団のもとで責任をもって運営されて行くことになり、日本基督教団という冠は、記さなくても、当然のことである」との意見が出された。 「全国の軍事基地撤去を求める声明を内外に向かって表明する件」が西中国教区から提出された。柴田もゆる教区議長は、「米軍再編が推し進められる中、配備強化の流れにある。オスプレイ配備は、全国に訓練空域があり、全国の地域に関わる問題である。是非、可決してほしい」と説明した。十分な時間が取れないとの理由で継続……

【4765号】「東日本大震災国際会議」へ実行委

37総会期第7回常議員会において承認された「東日本大震災国際会議開催」についての準備委員会報告が岡本知之委員長よりなされた。 常議員会への提案として「開催日程2014年3月に変更する。会場は東北学院大学とする。『東日本大震災国際会議実行委員会』を組織する。予定費用は800万円」と述べた。それを受けて様々な意見交換が1日目夜のセッションにおいてなされた。 費用、会場についての質問に対し、岡本委員長は「500万円は三国間協議会の予算があるので、さらに300万円の用意が必要」「東北学院大学は教団との関係を考慮し、協力くださる。共催であれば、学校施設の使用が可能ということである」と答えた。意見交換が続出し翌日に継続された。 2日目も費用、時期、内容についての意見が多数出された。 「内容を明確にした上で献金を募りたい」「震災から3年経つことになる、事故からの回復について話さなければならない。……
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