第1回委員会が3月20日教団B会議室で開催された。招集者である佐々木美知夫(静岡)の他、飯田敏勝(大曲)、熊江秀一(新津)、小泉健(東京神学大学)、寺田信一(横須賀小川町)、林牧人(西新井)、松井睦(聖徒)そして担当幹事の道家紀一が出席、自己紹介をした。その後、長崎哲夫総幹事の挨拶を受けた。
議事ではまず、現行「宣教研究所規定」を確認し、今期委員会の任務について協議した。その結果、今期は「改訂宣教基礎理論」の案文を確定するための作業を最優先することを申し合わせるに至った。
また、第37総会期宣教研究所委員会からの申し送り事項に関して、道家幹事から資料「『改訂宣教基礎理論』作成の経過」ならびに「第37総会期 第9回宣教研究所委員会議事録」に基づいて説明を受けた。
しかしこの際、前期委員会が常議員会において配付した第1次草案を一部削除訂正して各教区へ送るはずであったものが、事務上の誤りで……
伝道を推し進めるために
3月31日、復活日夕刻、伝道推進室発足記念大会が銀座教会にて開催された。第1部記念礼拝は銀座教会の主日夕礼拝に合流して守られ、第2部に記念講演が行われた。
記念礼拝には、説教者として小島誠志氏(久万 教会牧師)が御言葉を取り次いだ。「夜明けの岸辺」と題し、ヨハネ福音書21章1〜14節をテキストとした。
一晩中、全く収穫がなかった弟子の徒労、岸辺に立つ者からの命令に「結果はわかりきっているとの思いで、仕方なしに網を打った」弟子たちのあきらめから語りはじめられた。
夜が明けて、岸辺に立つ者によって、決定的な場面転換が起こっていることにまだ弟子たちは気付いていない。しかし、新しいときを既に迎え、「復活の主が弟子たちの働きに手を添え、弟子たちの働きの意味が決定的に変わっている」。弟子たちが主に気付くときは、「自分の不信仰を思い知らされ、伝道する者が経験する、祝福……
ローマの信徒への手紙8章18〜25節
芳賀 力
生に疲れた人々
5人の男が肩を落として長いすに座っています。修道服のようなものを着て、目はうつろに地面を見つめ、祈るために組まれたはずの両手には力がなく、もう何をしても無駄だとすっかり観念しているかのようです。まん中の男は骨と皮ばかりの上半身をさらけ出し、手を両側にだらりと垂らして、もう祈ることすら諦めてしまったようです。絵につけられた名前は「生に疲れた人々」。スイスの画家フェルディナンド・ホドラーの作品です。この風変わりな絵は、精も根も尽き果てた時の人間の様子を見事に表現しています。自分の力ではもうどうしようもない現実をつきつけられて、絶望するほかない人間の姿です。いったいどうやって立ち上がればよいというのでしょう。
「被造物は虚無に服している」(ローマ8・20)。そう使徒パウロは言います。すべての被造物がその中で共にう……
「仙台エマオ」シニア世代のボランティアを
昨年、神学校の卒業期に、被災者支援センター、「仙台エマオ」の教団派遣専従者の口が掛かった。「小さな教会の牧師になろうと思っていたので、悩みに悩んだ」そうだが、夫人から、「神様が呼んでくれている」と励まされて決断した。
以来、主日は担任教師として教会で、平日は仙台エマオで、ボランティアのコーディネーター、ニューズ・レター、メール・マガジンの作成、教会・大学回り、ドライバー役と、八面六ぴの活躍をしている。
大震災後最初の1年は、担当者が次々と交代し、佐藤さんが初の教団派遣専従者となった。
「もう農業を諦めていたが、泥まみれになって働く若者を見て、もう1度農業をする気になった」と話すお年寄りが何人も現れたそうだし、七郷・笹屋敷地区では、佐藤さんが、町内会に出席を求められるようになった。仙台エマオの活動が、地域の人たちに欠かせない存在になったこ……
遺愛は2011年1月に創基137周年を迎えた北海道で最も長い伝統をもつ女子中学高校である。
創基に関わったM・C・ハリス夫妻が米国メソジスト監督教会から伝道のために日本に派遣され、函館に到着したのが1874年1月26日であった。ハリス夫人はすぐに子女を集め『日々学校』を始め、英語や聖書、裁縫、作法などを教えた。最初の生徒は5人であったが、ハリス夫人にとってはこの5人の生徒を得たことは生涯忘れることのできない歓びの一つだった。
『日々学校』の生徒たちは、その後、M・C・ハリスの開いた私塾『愛育学校』で学んだ。ハリス夫人は平常教育は行っていたものの不十分と考え、寮つきの正式な女学校を作りたいと願い、祈り、アメリカメソジスト監督教会の婦人外国宣教協会(WFMS)の『Heathen Woman's Friend』という機関誌に寄稿した。
その文章が当時、愛娘を病気で失い悲しみのなかにあったカ……
比嘉多恵子氏(隠退教師)
13年2月4日逝去、98歳。東京都に生まれる。'39年日本神学校を中退。'62年受允、'72年受按。'62年那覇中央教会に赴任、'84年まで牧会し、隠退した。遺族は義弟・比嘉盛二郎さん。
小国清子氏(休職教師)
13年2月13日逝去、90歳。香川県に生まれる。'54年日本聖書神学校を卒業。同年田園調布教会に赴任、香川豊島教会、香川直島伝道所を12年まで牧会し、休職した。遺族は甥・田中暉彦さん。
杉原 助氏(隠退教師)
13年2月26日逝去、85歳。岡山県に生まれる。'52年日本基督教神学専門学校を卒業。同年長府教会に赴任、岩国東教会、広島南部教会を経て安行教会を'97年まで牧会し、隠退した。遺族は娘・徳村葉子さん。
田島信之氏(無任所教師)
12年1年31日逝去、96歳。東京都に生まれる。'42年ユニオン神学校を卒業。'50年牛込払方町教……
2013年2月19日~25日の間、南インド合同教会(以下CSI)の招きにより、日本基督教団より秋山徹世界宣教委員会委員長と大三島義孝宣教委員会幹事及び加藤誠世界宣教幹事がチェンナイ(タミル・ナードゥ州州都)にあるCSI本部を訪れた。
目的は共に合同教会である両教団の理解を深め、人事交流を含め、どのような宣教の分野で協力できるかを協議するためであった。
20日朝の礼拝からプログラムが始まった。秋山牧師が説教を担当した。靴を脱ぎ、カーペットに座って礼拝を守った。本部の中の各部署を案内してもらった後、午後から第1回目の協議が始まった。
CSIからは、教団総会議長であるRev.Dr.G.Devakadashamビショップを始めとして副議長、総幹事、財務責任者と4人のディレクターと婦人会担当幹事が出席した。最初それぞれの教団の歴史を紹介し、具体的な分野での協議に入った。
CSI側からは、豊か……
第38回総会期第1回宣教委員会が3月18日〜19日、教団会議室で開催された。今期委員は、張田眞、加藤幹夫、具志堅篤、白戸清、田中かおる、望月修、宮本義弘の7名に、小林克哉(伝道)、清藤淳(教育)、釜土逹雄(社会)、渡辺多恵子(全国教会婦人会連合)、石井錦一(日本キリスト教保育所同盟)、古屋博規(全国教会幼稚園連絡会)が陪席者として加わる。
張田委員による開会礼拝の後、委員長に張田委員、書記に具志堅委員、「障がい」を考える小委員会に加藤委員を委員長として選任した。
前期委員会からの申し送り事項「①キリスト教社会事業同盟、キリスト教保育所同盟との連携強化。②『障がい』を考える小委員会の継続。③『牧会者とその家族のための相談室』設置。④幼稚園、保育園問題の課題(伝道協力)。⑤グローバル化時代の宣教形態の研究。⑥東日本大震災国際会議」をもとに、今期宣教委員会のあり方について協議した。
前期に……
第38総会期第1回予算決算委員会が3月7日~8日に教団会議室において行われた。
互選の結果、愛澤豊重委員(松沢)を委員長に、長谷川洋介委員(石岡記念)を書記に選出、他は森川惠美子委員(阿佐ヶ谷)、奥山盾夫委員(千葉本町)、小平正宣委員(代々木中部)、宮下重康委員(玉川)、森研四郎委員(鎌倉)である。
常任委員として委員長と書記、互選により森川委員を選任した。
第37総会期委員会よりの申し送り事項について次のように確認すると共にその検討を開始した。
①未収入金・未払い金の解明・整理 帳簿をたどって解明する必要がある。会計報告をわかりやすくする。
②より適正な教区負担金賦課方式の検討 各教区ごとの教会員一人あたりの負担金額を確認し比較してみる。また現在の教区負担金賦課計算式を確認してみる。
③教区活動連帯金の制度変更への対応 現状維持ということではなく、伝道目的の理念で構築され提案……
東日本大震災国際会議開催のための第2回実行委員会が、3月12日に教団会議室において委員5名の出席を得て開催された。
開会祈祷、前回議事録承認後の報告事項では、岡本知之副委員長から2月28日に伊藤瑞男委員長、高橋和人委員、飯島信幹事と共に東北学院大学を訪問したことの報告を主に受けた。
東北学院大学の全面的な協力を得られることが報告され、本会議が日本基督教団と東北学院大学との共催で行われることが決定した。日程は当初、2014年3月4日~7日が考えられていたが、今回の訪問により2014年3月11日~14日に確定した。
協議においては会議の構成に意見が集中した。まず、初日の3月11日が震災3周年にあたることにより、日本基督教団としての記念礼拝をささげることが決定した。
会議は三部構成からなる。第1は礼拝後の同時通訳付きの記念講演である。講師は姜尚中氏(東京大学大学院情報学環・学際情報学府教……