佐久間さんは戦時中に生まれ育ち、22歳のとき、1960年イースターに国際キリスト教団代々木教会で受洗。その7年後、教会員の女性、弘子さんと結婚し、志木教会へ転入会した。
大衆伝道の時代、代々木教会の平和の鐘運動に参加し、毎日早天祈祷会、路傍伝道をしながら職場へ行き、夜間は国際宣教神学校で学び、家庭礼拝をささげた。やがて母、妹、2人の姉夫婦、兄夫婦、父と、次々に家族が受洗した。
49歳のとき、市役所に勤めていた妻の勧めで、日本社会事業大学の講習を受けた。学長から「これから大変な時代、社会福祉の時代がやってくる」と言われ、すぐに会社を退職し、大学へ入学、社会福祉士の資格を習得した。
その後、日本社会事業大学の非常勤講師を務めつつ、地域福祉論、ボランティア論を学んだ。介護保険制度前から全国社会福祉協議会の会議で制度設計に関わり、初年度からケアマネージャーを務めている。基本理念は「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイ7章12節)、「あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい」(ルカ6章36節)であるという。
佐久間さんは「主が不思議な仕方で道を開いてくださった。コーリング(召命)に応える、マックス・ヴェーバーの考え方でさせていただいている」と語る。
教会では役員を長年務めている。10数年前の埼玉地区総会で「主の御心ならば」と祈りのうちに、地区委員に選出され財務を担当、そして関東教区でも財務委員長を長年務めた。
キリスト者として介護現場に携わる佐久間さんは、「家族の認知症や介護の課題など、教会は今後どのように家庭と寄り添えるか、『憐れみ深い者となりなさい』との御言葉に聞きつつ、取り組んでいかなければならない」と語る。
東京生まれ、「たすけあいネット志木」理事長・主任介護支援専門員、志木教会員、教団常議員。