第38総会期第2回台湾協約委員会が1月22日・23日の両日、教団小会議室において行われた。
田中文宏委員長の開会祈祷の後、会議の冒頭、加藤誠幹事より昨年韓国釜山において行われたWCC総会の報告があった。
世界中より500以上の教派が集うこの総会において、震災後特にその意味を増した世界の教会と日本基督教団の連帯、特にアジアの教会との連帯が必要とされていることを確認した。また台湾基督長老教会(PCT)からは青年が15名派遣され常設のブースを構えており、積極的に海外や教会の働きへと青年を派遣し、トレーニングを行っている姿勢などが報告された。
全てのWCC加盟教会の共通の課題と関心として「宣教」があり、アジアやアフリカにおける宣教の熱の報告を受け、我々も想いを新たにした。
次に、今年3月に仙台において予定されている「東日本大震災国際会議」については、WCC総会場においても本会議のアピールがなされ参加者が与えられたとの報告を受けた。
WCC総会期間中に、今年8月に予定されている「第14回台湾基督長老教会と日本基督教団の教会協議会」についての最初の打ち合わせをPCT担当者と行った。
PCTと教団とが震災という試練を通して共に協力し分かち合った出来事を振り返り、その協力関係をより強いものとし未来へとつなげてゆく想いなどを分かち合った。
本協議会は、2年に一度PCTと教団と持ち回りで実施されているものであり、今回は日本で行われるということで想いと祈りをもって話し合った。
決定したこととして、今回会場は北海道札幌とし、PCTから北海道へ派遣されている宣教師の働きを分かち合うとともに、アイヌ文化の学びのフィールドワークの実施なども検討した。
またテーマは、震災などの苦難を通してより深まった両教団がその先に主の希望を見出すことを願い、イザヤ書43・19より「荒れ野に道を、砂漠に河を-主の希望に生きる共同体として-」に決まった。
協議会の主題としては、①青年の霊的成長(交流)、 ②災害協力、③宣教師の働きの支援、となった。特に両教団による青年共同プログラムの充実を一つの目標とする旨が決定した。
そのためにも今回の協議会にはPCT・教団双方から、積極的に青年と若い教職が派遣され、出会いと学びを通して次世代の両教団・教会を担う青年育成の基盤が作られることを願っている。
豊かな協議の時に感謝しつつ、2日間の委員会を李孟哲委員の閉会祈祷をもって終えた。(野田 沢報)