教区活動方針について議論、原案を可決
第131回神奈川教区総会は、2月22日、清水ヶ丘教会で正議員235名中、160名出席で開催された。 2名の准允と2名の按手礼が執行された。なお、執行前には志願者の所信表明がなされた。
今総会で最も活発に議論されたのは、次年度教区活動方針関連であった。教区宣教の項目冒頭に「教区を挙げてイエス・キリストの福音を伝道することに全力を注ぐ」を付加する修正案も一括上程されたが、議場から「修正案に関しては、伝道との言葉を入れることに意図的なものを感じる」、「全力とは何を意味しているのか」との声が挙がった。修正案には、文言を教区活動基本方策案の前文に置く修正動議が提出された。これ以降も議論は続き、「原案において、伝道は自明であり、大前提であるので、敢えて挿入する必要はない」、「私たちが信頼するのは、福音の力である。神が与える福音の基盤に立って全力を注いでいきたい」、「修正案は、何かを切り捨てるのではない。伝道の具体的な形は幾らでもある。それ故に、最初に一言加えるものである」との意見が飛び交う中、平良愛香議長は議論を打ち切った。
修正動議は、154名中58名で否決。修正案も61名で否決。原案が89名の賛成で可決された。
また、近年実態との乖離が指摘されていた教区規則および運営細則の改正が行われた。運営細則の三選の禁止条項が、各部各委員から委員長だけになることに関して、「この条項は、教区の活動が特定の個人やグループの活動となることを防ぐものなので、実態を改正前に合せるようにすべきではないか」との質疑に対し、古谷正仁副議長は、「改正は、活動の継続性と課題に関わる責任を考えた結果である」と応答した。
三選禁止条項のみ他の改正とは異質なので、切り離し採決するように修正動議が提出されたが、少数否決。議案は分割されず145名中135名の賛成を得て可決された。
北村慈郎教師の「免職処分」撤回を求め、教団内に聖餐の在り方を議論する場を設ける議案では、「話し合い一致するのではなく、信仰における一致を見出し、それから議論すべき」、「按手を受けた者の按手を取り上げるのは如何なものだろうか」と言う意見が寄せられる中、129名中85名で可決された。
その他には、「教区特別積立金および任意積立金取扱規定」、「教区災害救援資金取扱規定」が定められ、「特定秘密保護法の採決に抗議し、廃止を求める件」が可決された。(佐藤進報)