主に仕える便利屋として
高知教会員
山中 誌朗さん
高知で生まれ育ち、高知教会の傍にある幼稚園に通った山中誌朗さん。幼稚園の行事で教会を訪れたこともあったが、教会に通うことはなかった。
大学では、家の商売を継ぐことを願った父の勧めで商学部に入った。卒業して広告代理店で働いた後、24歳の頃に父が経営する運送会社で働きはじめ、40歳の頃に後を継いだ。50歳になった頃、石油価格の高騰により業界が厳しくなり、会社を畳むことになる。残務処理に携わる中で債務の返済に追われ、付き合いがあった人々が離れて行く悲哀も経験。同時期に父が闘病の末に召され、相続をめぐる親族とのやり取りも加わり、精神的に疲弊しきってしまう。
この頃、相談していた法律事務所が高知教会の傍にあり、集会案内が目に留まり、45年ぶりに教会の門をたたいた。はじめての礼拝で「いつくしみ深き」が歌われ、「世の友われらを捨て去る時……
「運動の輪を広げよう」
隠退教師への感謝とともに
「隠退教師を支える運動」全教区推進協議会が、10月13日に教団会議室において、対面参加22名、ズーム参加5名にて開催された。「運動の輪を広げよう」とのテーマ設定の下で午前10時より午後3時半までの圧縮された中、恵まれた協議会を持てたことを感謝したい。協議会に先立ち礼拝が捧げられ、網中彰子教団総幹事よりマタイによる福音書22章37〜40節のみ言を通して「一方的な神の愛に生かされているからこそ私たちは生きることができる」とのメッセージに与った。協議会に移り、雲然俊美教団総会議長より、協議会あてにメッセージが届けられて励ましを与えられた。その後、山田昌人事務局長の司会の下で、昨年度諸報告、今年度事業計画および、新任推進員のための研修会開催の報告がされた。続いて中川義幸年金局理事長より、教団年金の近況説明として、特に今回は新任推進員のために「年……
ひとり一人に寄り添って
㈻水海道教会学園二葉こども園園長・水海道教会牧師
手束 信吾
水海道教会は、メソジスト監督教会のジュリアス・ソーパー宣教師らによる伝道によって種が蒔かれ、1899年に教会として設立されました。茨城県のプロテスタント教会では、最も歴史ある教会の一つに数えられます。二葉こども園の前身である二葉幼稚園は、1946年に有松八郎牧師によって設立されました。戦後の混乱が続く中、幼い子どもたちが安心して過ごせる居場所をとの思いから始まったと聞いています。保育室は、礼拝堂をはじめとして教会のありとあらゆる部屋が用いられました。戦時中、礼拝堂は軍需工場として徴用されていたので、床面はひどく痛んでいたそうです。そのような状況でスタートした当時、園児数は70名くらいだったそうですが、その後増え続け、1960年代には300名を超えました。
1968年、丹羽清治牧師赴任を機に、個……
★『日本基督教団年鑑2024』刊行
日本基督教団年鑑2024年版が発行されました(定価3,200円+税)。
★『教憲教規および諸規則 2022年2月改定』も特価販売中
税・送料込み1,100円、5冊以上購入の場合は更に割り引きあり。事務局総務部まで。
Tel 03-3202-0541
Fax 03-3207-3918
e-mail〈somu-b☆uccj.org〉
※☆を@マークにかえてください。
主の聖名を賛美いたします。
去る10月7日からのガザ紛争により、双方で1万人を超える死者、数万人の負傷者、また多数の避難者が出ています。
日本基督教団では、一日も早い平和と人々の命が守られることを祈り、社会委員会を通して人道的支援のための募金を行います。すでに支援活動を始めたACT(Act-ion by Churches Together)Allianceの呼びかけに応えた救援募金です。
ご協力をお願いいたします。
2023年11月7日
日本基督教団社会委員長 柳谷知之
◎募金期間 2024年3月末
◎目標額 特に定めず
◎送金先 加入者名/日本基督教団社会委員会
◎郵便振替 00150−2−593699
(通信欄に「ガザ紛争救援募金」とお書きください。)
〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18
日本基督教団社会委員会(電話03-3202-054……
加藤昭之助(隠退教師)
23年1月17日逝去、93歳。秋田県生まれ。91年受允、93年受按。91年より六郷伝道所を牧会し、02年隠退。遺族は、息・加藤忍さん。
松波義郎(隠退教師)
23年9月21日逝去、93歳。神奈川県生まれ。60年日本聖書神学校卒業。同年より池袋西、東京愛隣、島原、津屋崎教会を牧会し、97年隠退。遺族は、妻・松波余年子さん。
飛田悦子(隠退教師)
23年10月2日逝去、101歳。鳥取県生まれ。57年聖宣神学院を卒業し、69年より福知山、新見、玉島教会を牧会し、88年隠退。遺族は、甥・飛田茂樹さん。
安部一德(北見望ヶ丘教会主任担任教師)
23年10月9日逝去、55歳。東京都生まれ。96年農村伝道神学校卒業。同年より道北クリスチャンセンターに務め、厚別、杉並、北見望ヶ丘教会を牧会。遺族は、妻・安部美香さん。
本宮 喨(隠退教師)
23年10月1……
各個教会を支えるために
四国教区議長
寺島 謙
教区の色々な委員会に出席する機会を与えられている。四国教区は4県6分区から構成されているが、委員会は分区を超え、県境を超えて開かれる場合が多い。移動時間もそれなりにかかり、運転好きではない自分にとって負担感がないわけではない。だが、いつも楽しみにしていることがある。それは信徒たちとの出会いである。あの教会のあの人に、この人に再会出来る喜びは長距離移動の疲れを癒やしてくれる。何よりも神様から託された四国伝道の使命を果たすために共に働くことが出来るのは、牧師にとって大きな恵みであり励ましである。
神学校を卒業して四国教区の教会に赴任して23年目を歩んでいる。教区の働きを通して新たな出会いと交わりが与え続けられている。信徒との何気ない会話の中に、はっとさせられる言葉やその方自身の生きた信仰に触れる経験をすることがある。皆、決して若くはな……
「水平社100年と『わたし』そしてこれから」
第15回日本基督教団部落解放全国会議in京都を9月26〜28日京都教会を主会場に行った。テーマは「水平社100年と『わたし』そしてこれから」、副題は「きれいな言葉ではなくてもいい 一人ひとりの言葉で語ろう」。参加者は全国より91名。
基調講演では、京都で長く部落解放運動に携わった山本栄子さんが「わたしの歩み−水平社100年」と題し語った。山本さんは現在92歳。部落解放運動と出会い、「文字を取り戻せ」との教えを受け、差別と貧困の中闘ってきた。水平社創立から101年、今なお差別はなくならないが、山本さんは差別に苦しみ、差別と闘う人々との新しい出会いを求め活動を続ける。次に主題講演では地域福祉センター希望の家所長の前川修さんが「全国水平社創立大会宣言について」と題し水平社宣言成立の背景と現代から見た課題を語った。
二日目午前は前川さんが「……
教区伝道委員長会議
「これからの伝道協力を考える」をテーマに
10月18〜19日、日本基督教団会議室において「これからの伝道協力を考える」をテーマに教区伝道委員長会議が開かれた。15教区から16名、発題者3名、伝道委員・事務局総勢29名(内オンライン8名)が参加した。
⑴発題
教区内・支区内・分区内ですでに行われている伝道協力の実際。
久世そらち教師は様々なデータから北海教区の教会・伝道所の現状を分析。他教区とも比較して北海教区の特色と将来の見通しを語った。
謝儀互助や主任担任教師不在教会への礼拝支援がなされ、教区定期総会では全ての教会・伝道所の報告が共有されている。「何よりも信徒同士の濃厚な繋がりがあるのが北海教区の強みです」との言葉が印象に残った。
岡田真希教師は三宅島伝道所に2020年度、38年ぶりの定住牧師として遣わされている。東京教区東支区の伝道協力の経緯……
伝道推進室委員会
今総会期の活動について協議
第8回伝道推進室委員会が、10月6日、教団会議室で開催された。
まず、「日本伝道の推進を祈る日」への取り組みについて、全国伝道推進献金の呼びかけと『信徒の友』の各教区の記事掲載の3巡目(2022年1月〜2023年5月)会計の最終報告をおこなった。全国伝道推進献金による収入は299万6727円であり、教区・教会・伝道所への指定献金81万557円を送金し、3巡目終了時の残金は249万4591円となった。なお、全国伝道推進献金については、4巡目が6月から開始されており、全国から祈りとともに、献金がささげられている。
次いで、「42総会期の伝道推進室の活動」について協議をおこなった。これについては、本総会期において第1回委員会より協議を重ねている。
41総会期において、コロナ禍による中断があったため、あらためて本総会期において、伝道推……