災害の爪痕が生々しく残る地で
10月22日から25日にかけて行われた日本基督教団能登半島地震支援ボランティアに参加しました。私がこの報告を書いていいのかわかりませんが、24日には尼崎に帰る必要があり、中途半端に帰りました。これから参加をお考えの方は全日参加で予定を組まれた方がよいと思います。
1月に震災が起こり、9月に水害が起こった能登ですが、ワークで訪れた時点で1か月ほどが経過していました。地震により道路はボコボコになり、迂回するように道路が補修された部分がいくつもあり、段差も激しく残っていました。ワークで訪れた輪島には、水害で堆積した土砂があちらこちらに残っていました。能登半島を北上するにつれ、災害の爪痕が少しずつ見えるようになると、心がざわめきました。震災による被害からの復興がされていたさ中に、水害が起こるということはその地に住む人々にとって大きな辛さを与えたということは想像に難くありません。そのような経験をした「爪痕」が生々しく残る地での生活があります。
ワークの内容は、輪島教会の教会員宅の水害被害の片付けでした。泥にまみれたものも多く、パッと見ただけでは何かわからないモノですが、被災された方にとっては掛け替えのない生活の一部にほかなりません。災害に関連して多くのものがゴミとして積み上げられている光景もありますが、それは単なるゴミではなく大切なものであるという想像力が大切であるということを思わされました。
震災が起こってから間もなく1年を迎えようとしています。報道でよく流れた輪島の倒壊したビルは私たちが訪れる少し前から解体作業が始まったと聞きました。普段の生活が戻ることを望みながら、なかなか進まない復興の現状を知らされました。自分の生活の場から離れた場所のことを、祈りながら覚えることが私たちにはできます。能登半島の災害を覚え続けるということを強く感じました。
震災からは1年が経とうとして、冬が訪れています。この冬のさ中に、被災地に生きる方々の命が守られることを祈る者でありたいと思います。(桝田翔希報)
日本基督教団 各教区 諸教会・伝道所の皆さま
主の御名を賛美します。 いつも能登半島地震被災教会と関連施設をお覚え下さり、感謝申し上げます。
中部教区では「能登半島地震1年を覚えて」地震発生1月1日16 時10分に黙祷し、祈りを合わせるために冊子「祈りのしおり」を作成しました。
これをもとに中部教区主催で、1月1日(水)16:10 発災に合わせて 40 分ほど、オンライン祈祷会を行うことを決議しました。
そこで、全国の各教区、諸教会・伝道所の皆さまにも、この時に祈りを合わせていただければと思い、「祈りのしおり」を配布し、YouTubeで祈祷会を配信します。
配信URL:https://youtube.com/live/yQE6U6vsR3U
祈りのしおり:2025.1.1能登半島地震_祈りのしおり(PDF)
まだまだ再建には時がかかりますが、今後とも、お祈りにお覚え下さり、ご支援をいただきたく お願い申し上げます。