旧統一協会被害の実態について学ぶ
2024年度カルト問題全国連絡会が、10月3〜4日にかけて、東梅田教会を会場に開催された。
まず、岸憲秀代表世話人(宣教委員長)による挨拶ののち、講演Ⅰ「統一協会被害の実態について−信仰選択の自由の侵害」と題し、勝俣彰仁弁護士と川井康雄弁護士による講演があった。旧統一協会の行動がなぜ問題なのかについて、弁護士として成し得ることのできる務めについて、実例を取り上げながら丁寧に講演がなされた。
講演後の質疑応答も活発なものとなった。特に旧統一協会に対する宗教法人解散命令請求がなされている現状と展望についての質問があり、この問題を法的な側面から回答されることで、理解を深める機会となった。
講演Ⅰに続く講演Ⅱ「あなたのマインドコントロール」は、村田敏教師(周防教会)が担当した。カルト対策に全く経験のなかった村田氏がカルト宗教信者に接していくなかで、……
伝道推進室より応援した教会・伝道所
賛美と感謝が溢れる教会
高田教会牧師、新井教会牧師(代務者) 横内 純
2023年度4月より関東教区新潟地区高田教会の主任担任教師、新井教会の主任担任教師代務者を務めている伝道師の横内純です。
日頃、日本基督教団諸教会の祈りの中に加えられていることを神に感謝しています。新井教会は2024年度4月をもって創立116年目となりました。新井教会では1908年7月6日を創立記念日と定めており、これまで日本基督教団の多くの方々の支えがありながら主と共に歩んでくることができた幸いを心より神に感謝します。新井教会の創立記念日である1908年以前に新井の地で伝道がされています。1893年に旧日本メソジスト教会長野教会の橋本睦之先生による上越の出張伝道が為された際に福音の種が蒔かれることとなりました。長野県の旧メソジストの流れが現上越市、現妙高市まで来たと言え……
財務関連、教区提案の2議案を否決
財務関連の諸議案は一日目から三日目にかけて、選挙や報告会による中断を挟みながら多くの時間をかけて審議された。
まず教団歳入歳出の2022年度決算、2023年度決算、2024年度実行予算、2025年度原予算が一括して上程された。また2024年度実行予算と2025年度原予算それぞれに関連する議案が同時上程された。
22年度決算では当期収支差額が諸委員会のオンライン併用開催を主な要因として717万円余りの差益となったこと、株式会社SEELSによる会館室料未払いが収益事業会計に大きな影響を及ぼしていること等が報告された。
23年度決算では当期収支差額に337万円余りの差損が発生したこと、出版局に2200万円を遺贈会計から資金移動して貸付をしたこと、SEELSの未収金に対して訴訟を検討していること等が報告された。
24年度実行予算の審議の前に、同……
教師逝去
勇 文人(富山二番町教会主任担任教師)
24年10月2日逝去、63歳。新潟県生まれ。99年東京神学大学大学院修了、同年より輪島、若草、富山二番町教会を牧会。遺族は妻・勇智子さん。
足立 守(隠退教師)
24年10月11日逝去、93歳。島根県生まれ。59年農村伝道神学校卒業、60年より宮内、上山教会を牧会し、12年隠退。遺族は弟・足立正人さん。
佐竹 明(無任所教師)
24年10月21日逝去、95歳。東京都生まれ。64年受允、同年より77年まで青山学院大学に務める。遺族は妻・久守和子さん。
補教師復帰
見城康佑(第13回常議員会承認)
教師異動
宇都宮東辞(主)森田泰司
〃 就(代)管家英治
神の愛キリスト 辞(代)小池正造
〃 就(代)小池与之祐
井草 辞(主)布村伸一
〃 就(代)石田真一郎
高井戸 辞(代)岩……
10年が経ち、制度の課題と向き合う
10月4日に教団会議室にて第4回伝道資金小委員会(以下、小委員会)が開催された。今総会期の最後の委員会は2025年年度の伝道資金申請書を精査し、2024年度の使途報告において各教区に要請・要望・確認事項を共有することがその大きな目的であった。
委員構成は、総会副議長、常議員1名、宣教委員長1名、伝道委員長1名と常議員会で選ばれた3名の教区議長で構成される。
伝道資金とは、教団全体では把握しにくい各個教会の伝道活動及び小規模教会援助、そして教区の伝道方策に充てるための二段構えの資金制度であり、各教区に一定の計算方式によって割り当てられる仕組みである。ただし、これを配慮や事情によって申請しない教区もあり、また、この仕組みと目的自体に異を唱え、申請しない教区もあることを報告させていただく。
2年間、計4回開催されたこの小委員会は、常議員会で検討……
社会事業奨励日メッセージ
「敬神愛人」の人づくり、社会づくり
今から68年前(1956年)、教団が発行した「基督教新報」の論説の中で、野本数男社会委員長は次のように述べている。「今年の十二月二日は社会事業奨励日である。我々はもっと社会事業に関心を持ち、社会事業者に話をする機会を作り、このために献金をし、又見学する等、その教会の事情に応じて実行して頂きたい。教区は教区内の社会事業の施設や実状等を各教会に知らせて連絡を計ってほしい。この方面に献身する人々が起こるよう祈り、協力し、又奨学金制度の活動を希望する」。
あれから68年経った今、教会との連携等、同様のお願いをしたい面もあれば、かなり変化した状況もあるのでお伝えしたい。
まず、「社会事業」という言葉について。この言葉を使った「社会事業法」は1938年に制定されたが、1951年には「社会福祉事業法」になり、2000年には「社会……
出版局運転資金3千万円の借入を承認
第13回常議員会が10月28日、教団会議室で常議員28名出席で行われた。
総幹事報告で網中彰子総幹事は、「2024年能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会」が設置され、救援対策委員会は活動を終え、今後は人道支援のバックアップを行う「能登災害ボランティア窓口」として継続すること等を報告した。
伝道資金小委員会の報告で、藤盛勇紀委員長は、制度を開始して10年になり、問題や課題が浮き彫りになっていることを受けて、次総会期に規則の見直しの検討をすること等を要望した。
2024年能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会報告では、岡村恒書記が、再建支援に関するルールを整えるため、「覚え書き(案)」を作成したことを報告。質疑の中で、髙橋潤委員長が、「公平性を保ちつつ、柔軟性を持って取り組むことを目指している」と述べた。
第43回教団総会に関して、……
大学生の頃、選挙でいわゆるウグイス嬢をしたことがある。幼稚園の友人の父親が区議選に出た。文房具店を営む候補の家に幼小時代よく遊びに行き、おしゃべりなので私はキャー子と呼ばれた。選対本部から地域の課題や候補が伝えたい内容が資料として渡される。自己宣伝は苦手だが他者のことを伝えるのは楽しかった。次は衆議院選挙。渋谷のスクランブル交差点近くで選挙カーの上で運動員として手を振っていた。候補の到着が遅れている。応援弁士が交代しながら場を繋いでいたが小声で(もう持たない。代わって)。仕方なくマイクを握った。下から視線を感じた。教会の高校生。礼拝後「アミ姉やってんな(笑)楽しそうだった」と言われた。政治や経済、社会現象。多様な考えがあり人それぞれ。意見を尊重しながら責任あるあらゆる立場の方が適切な判断ができるよう主の導きを祈る。
誰もがアーメンと共に言う普遍性を持つ祈り。救い主に出会ってほしいとの……
機構改定等、課題に具体的に取り 組む総会期に
第43回教団総会が10月29~31日、ホテルメトロポリタンで、開会時、議員総数400名中367名の出席で開催された。
冒頭、雲然俊美議長が挨拶し、沖縄教区からの議員がいないことを痛みに覚えると告げると共に、前総会で選出できず、常議員会で選出した網中彰子総幹事を紹介した。網中総幹事は、「全ての教会、伝道所の礼拝が祝福され、平安の内に礼拝を捧げ続けて行けるよう力を注いで行きたい」と挨拶した。
議事日程承認の中で雲然議長が、北村慈郎教師の戒規についての再検討を求める2議案について、教憲教規に再検討を可能とする規定がないこと、再検討をした場合、審判委員会での決定を最終決定とする施行細則と齟齬を来すこと、上程した場合、前例となり、教団の活動の混乱が予想されること等を理由に上程できないことを告げた。「公正、中立……
20カ国から47名が参加
9月13〜14日、「ベルリン宣教会創立200周年(200 Years Berlin Mission)」を祝う会議が、ドイツ・ベルリン市の宣教会本部を会場に、「義の実は、平和をもたらす人たちによって平和のうちに蒔かれる」(ヤコブ3・18)の聖句を掲げて開催された。
協力関係にある教会からは、アフリカ、全欧州、パレスチナ、インドと東北アジア、北中米の20カ国から47名が参加し、私は日本基督教団を代表した。これに加えてドイツの関連教区から9名の代表者が、ベルリン宣教会およびゴスナ宣教会から14名の牧師たちが、そして9カ国から13名のボランティアが会議を支えた。
ベルリン教区監督のU・トラウトヴァイン牧師によるキーノートスピーチでは、社会が二極化する中で教会は立場の異なる人々を「橋渡し」する役割を担うこと、移民たちが平和の証人である限り彼らの異なる信仰を尊重す……