「お世話になりました」と言い、九〇歳になる教会員が挨拶をされた。その日の礼拝を最後にシニアハウスに入ると言う。高齢の教会員が多くなり、礼拝出席がままならぬ状況になる。「最近、Aさんを見かけませんね」と教会員が消息を話し合っている。足腰が弱くなったとか、老人ホームに入居したとか、寝たきりになったとか、現実を受け止めざるを得ない。思うことは、礼拝に出席できなくなってしまった皆さんは、それまでは教会を支え、担ってきたのである。今、高齢になって礼拝には出席できない。「最近、お見えになりませんね」と言うとしたら、悲しい現実である。願うことは、高齢となり、朝目覚めては賛美の歌が耳に聞こえ、御言葉にふれる。夕べには感謝のうちに目を閉じる。そういう生活である。
姉は既に天に召されているが、一五年間リュウマチを病んだ。身体のあちこちに骨の補強金具を埋め込み、「せん方つくれどものぞみを失わず」(第二コリント……
旗印を鮮明に、堂々と、元気に
『夕暮れになっても、光がある』(ゼガリヤ書一四章七節)。浜松市郊外、三方原にある社会福祉法人「十字の園」(一九六〇年設立)を訪ねると、この聖句が迎えてくれる。浜松ディアコニッセ母の家に属するハニ・ウォルフ姉妹が長谷川保の協力を得て開設した「十字の園老人ホーム」が始まりである。
初代理事長の鈴木生二は信仰と人格的感化によって事業をよく指導した。現在は、浜松、御殿場、伊豆高原、松崎で養護老人ホームや軽費老人ホーム、デイサービスセンターや訪問看護ステーションなどを運営している。
平井章さんは四代目の理事長(一九九九年~)である。一九四七年生まれ。二七歳の時、御殿場十字の園を会場にして行われた東海教区主催ボランティア・スクールに出席、それがきっかけとなって修善寺教会で受洗、勤務していた楽器会社を退職して十字の園に献身することとなった。
ニーバーの祈り「神よ……
主任担任教師公募のご案内
この度、当教会の主任担任教師の辞任に伴い公募による招聘を行います。左記の要領にてご応募下さる様にご案内申し上げます。
一 年齢六十歳位迄の既婚者(附属幼稚園あり、園長資格のある方が望ましい)
二 提出書類は履歴書、「宣教・牧会について」の基本的考え(原稿一枚以上)及び推薦状
三 選考方法は書類選考の上、面談による。
四 申し出締め切りは、本年十一月三十日。
◎書類送付及び
お問い合わせ先
〒一五三-〇〇六三 目黒区目黒三-四-五/日本基督教団中目黒教会主任担任教師代務者・早川宗八郎/電話〇三-三七一三-四一七二/FAX-四一八二/E-mail nakame96@a00.its.com.net
※お問い合わせは、主任担任教師代務者・早川宗八郎まで
内閣総理大臣小泉純一郎殿
法務大臣 南野知恵子殿
この度、北川晋さんに対する死刑が執行されたことは誠に遺憾であり、強く抗議致します。
9月16日の死刑執行については、衆議院選挙後の国会閉会中を選んで、本人や家族にも予告無しに突然行われたと聞いています。
人命を損なう非人道的行為は、犯罪によるのはもちろん、たとい法の執行によるといえども、許されるべきものではありません。犯罪による被害者やそのご家族のやり場のない深い悲しみや怒りまた恐怖に、心から同情し、共感いたします。それ故にこそ、加害者の命を死刑によって奪うことでは、真の解決にはならず、真の慰めを得ることにはならないことを、この度の死刑執行に際し、改めて訴えます。
私たち日本基督教団は、1982年第22回総会において、日本国家による死刑執行の中止を求める声明を採択し、死刑制度の廃止を求める運動を続けてまいりました。死刑が執行され……
浅草に生きる
浅草教会牧師 小島 仰太
「♪テケテンツクテテツクテン♪…」祭囃子の賑やかな音、そして、足袋に町ごとの揃いの半纏を「粋」に着こなした神輿の「担ぎ手」の声が、「せいやっ!せいやっ!」「おいさ!おいさ!」と町のあっちこっちで響き渡る。神輿と担ぎ手がピタッと一つとなる。その姿、雰囲気は、活字で表現できるものではない。毎年五月、年に一度の「三社祭」で、「浅草っ子」は燃える。「俺たちは三社(祭)のために生きてんだ!」と堂々と言ってのける。その威勢のよさに、ただただ圧倒されてしまう。「祭り好き」の一言に尽きる。この浅草の「三社祭」は全国的にもよく知られ、盛大に行われるが、ここでは、その他次々と何かしらの祭りをやっている。
この町で生活を始めてから一年半が過ぎた。浅草教会は、今年の八月で百十九周年を迎えた。教会周辺は、神社は言うまでもなく、寺院も多く立ち並ぶ。教会のある芝崎東……
四五八九号三面、消息欄、小室 烈氏の遺族、「岩崎容子氏」を「岸﨑容子氏」にお詫びして、訂正いたします。
松澤 刧氏(隠退教師)
九月一三日、逝去。八四歳。静岡県に生まれる。一九四三年日本西部神学校(現関西学院大学神学部)卒業。四六年、相良教会に赴任。その後、四九年から六九年まで嶋田教会牧師を務め、二〇〇〇年隠退した。遺族は妻ののよさん。
自らを問いかえしつつ
小林 聖
阪神・淡路大地震から一〇年の今年、兵庫教区は教区総会において四つの「決意(意見)表明」を採択した(「『合同のとらえなおし』に関して」「『災害と向かい合う宣教』に関して」「セクシュアル・ハラスメント控訴審判決を受けて」「いのちを脅かすものに対する働きに関して」)。一つ一つの表明について語るだけの紙面スペースはないが、そこに共通して流れているのは「私自身のありようを問う」という姿勢である。
私たちはともすれば「~問題」という形で課題を対象化してしまいやすいが、種々の課題を前にして問われているのは常に「自分自身」である。私はどのように生きるのか(あるいは、生きているのか)が問われているのであり、そのような自分自身との向かい合いがない中で何らかの課題を自らのものとして担っていくことはできないであろう。あえて例をあげるとすれば、「合同のとらえなおし」は「(ヤ……
第34総会期第三回信仰職制委員会が、九月一五日(木)~一六日(金)、教団B会議室で開催された。
一、教団出版局より、教団教会暦・行事について、過去に作成された文章を検討してほしいとの問い合わせがあった。「降誕日、受難日、復活日、聖霊降臨日、宗教改革記念日」等の教会暦、「信教の自由を守る日、神学校日、伝道献身者奨励日」等の行事の由来と内容について、文章を整えた。
二、式文改定小委員会より、主日礼拝式案が提示され、新しい式文の作成の形態について趣旨説明がなされた。(a)牧師のみならず信徒も持つことの出来る礼拝書とする。(b)使用の利便性を考え、分冊で出版する。(c)信仰職制委員会編として、まず試用版を出版し、広く意見を求め、さらに内容を検討する。
三、教師検定委員会より、補教師である宣教師の正教師受験に関して次のような諮問があった。「現在日本基督教団の補教師であって、宣教師として海外に派……
第34総会期第三回世界宣教協力委員会が去る一〇月三日(月)午前一一時より午後五時まで教団会議室において開かれた。
今回も前半は十数件に及ぶ報告事項を聞き、必要な事項に関しては協議をし、後半は九件の議事を取扱うなど、実に多くの案件が提出された。
世界の各地に派遣されている宣教師の方々、及びそのご家族、また現地の集会その他の働きに対する配慮、さらには受入れ先の教会や諸機関との交流、交渉等々、この委員会が負わされている責任がいかに多様で重大であるかということの表れであろう。
ここではごくかいつまんで報告させて頂きたい。
まずは協議会のお知らせ。来る一一月一四日(月)〜一六日(水)に第一〇回日本基督教団と台湾基督長老教会との協議会が東京で行われる。主題「台湾基督長老教会との協約改訂二〇年-歴史と展望」の下、台湾側から十数名、日本側から約三〇名、合計で約五〇名が出席する予定である。この協議会……