骨太信仰者ここにあり
記章職人と言って何の仕事か解る人は少ないかもしれない。バッジ職人の方がよく解るだろうか。記章の蝋付け職人だった父の縁で、記章屋で修行することになった。生まれた時からバッジとの付き合いがあった。
教会との出会いも小さい時から。自宅の前が浅草教会だった。教会付属小百合幼稚園に入園。そのまま日曜学校の生徒として成長。中学生時代「日曜学校」ではなく「教会」を意識するようになった。自分の罪を誰が救うことができるのか。谷底へ落ちるような、そんな状態から自分を救ってくれるのはイエス様しかいない。そんな気持ちで洗礼を受けた。しかし、赦して頂いても次から次へと罪を犯す自分がいた。とても苦しかった。自分が罪人であると気付くのも洗礼の意味なのだと納得するまでにずいぶん時間が掛かったという。しかし、その間教会との関わりは密接になっていった。一九六六年、夫人の邦子さんと結婚。クリスチャ……
★日本基督教団年鑑二〇〇六年版の追録を発行いたしました。
教団年鑑二〇〇六年版において、ミスが多少あったことについてお詫び申し上げます。そこで当年鑑の正誤表を内容とする追録を、年鑑をご購入された方々に差し上げます。年鑑を購入された書店、もしくは教団事務局総務部年鑑係(

03-3202-0541)に直接お申し込みください。
なお、統計一覧の一部訂正が追録から漏れてしまいましたので、ここに記します。
▼神奈川教区経常収入計=一、〇七五、九九九。同平均=一〇、一五一。
▼全国経常収入計=一二、九〇二、〇〇八。同平均=七、八三四。
以前より申請が出ていた全国教会幼稚園連絡会(全教幼)の自主活動団体認定が、一一月七-八日開催の宣教委員会で承認された。前総会期からの継続審議であったが、慎重な審議の末、今日に至った。
また、全教幼は一一月一四-一五日に教区連絡会と総会とを行ったが、その席上に岩﨑隆宣教委員長が訪れ、直接、認定を報告し、認定証を授与した。
自主活動団体とは、教規四十一条④に規定されている教団の機関であり、宣教委員会の目的を側面から支える団体とされている。全国教会婦人会連合が既に自主活動団体として活動している。
全教幼は教団年鑑に出ている約四百の教会関係幼稚園の連絡体であり、教会関係幼稚園が各個教会の宣教のわざとして存立しているという意味においても、教団の自主活動団体として位置づけられるべきものであった。今後、教団のなかで明確な位置を持つことにより、より宣教の課題としての幼稚園のわざに仕えるものと期待され……
今、地方教会の時代
長門教会牧師 稲垣 裕一
今春、山陰地方と東京を走り続けていた、特急寝台列車が廃止された。私の街でも、昨年、唯一の特急列車が廃止になっている。
今、地方の過疎化が進んでいる。半世紀後に、教団の教会は地方にどれだけの数が残っているだろうか。地方教会の牧師たちは、緊張感をもちながら伝道している。
「長門教会に行かないか」というお誘いを受けたのは八年前だった。いくつかの候補があり、都会の教会も含まれていた。その中で、山陰の小さな街の教会に赴任することにはためらいがあった。
条件は、伝道することと当時の半分の謝儀。退職金はない。教会員は一八人。平均年齢は六〇代で給与所得者は二名である。伝道者は遣わされた地へ行くが、家族に苦労をかけることは目に見える。
「大丈夫。飢え死にはしないから」私の授洗者である大澤務牧師が開拓伝道に赴く時に、そう励まされたと聞く。
神……
清原平ハリス氏(隠退教師)
二月六日、逝去。八五歳。米国、ロサンゼルスに生まれる。一九五一年日本基督教神学専門学校卒業後、五日市伝道所に赴任。七一年から八六年まで昭島教会担任教師を務め、隠退した。遺族は妻の和子さん。
美伝道五〇年から問われること
西畑 望
今年九州教区は奄美伝道五〇年を憶えていくつかのプログラムを計画している。一九五三年クリスマスの日に奄美諸島の施政権が、アメリカから返還されたのを受けて、教団「奄美特別開拓伝道」が開始された。一九五六年四月のことである。もちろんこれ以前にも奄美には教会があった。アメリカ軍占領時期においても他教派などは沖縄の教会と連携を取りながら奄美の伝道を継続していた。しかし教団は政治のシステムに追随する形で伝道を開始したのである。
多くの苦悩を抱えながら教会形成を始めた奄美の教会の声を断ち切るかのように、教団の伝道計画は一〇年をもって終了した。教団の人材と資金を主流とした一方的参与と資金のパイプ役に徹する九州教区の姿が浮かび上がる。
《私共は、大変熱心に、気負うて「ひとりの改宗者をつくるために、海と陸とを巡り歩いて来たのである」(マタイ二三・一五)が、私……
第34総会期第三回部落解放センター運営委員会が教団会議室にて二月七~八日に開催。委員会はまず、現在病気療養中の谷本一広活動委員長に代わり、センター常任運営委員会にて岩橋常久活動委員を委員長代行に選任したことを了承。
日本基督教団は二〇〇五年度より「同宗連」の副議長教団を務めているが、小林眞教団副議長より「同宗連」副議長教団就任の挨拶および「同宗連」の現状について報告がなされた。またセンターでは、インド洋大津波により甚大な被害を受けたインド南部ダリッド村を支援するため、「インド・ダリッド緊急募金」を募ってきた。全国より集められた約三二〇万円の募金を届けるために南インド合同教会を訪問した報告が、辻中昭一センター活動委員よりなされたが、今も復旧が進んでいないとの説明を受け、センターでは引き続き募金活動を続け支援してゆくことを決めた。
ところで、昨年六月開催の新任教師オリエンテーションにて、セ……
第一一五回神奈川教区総会が、二月二五日、清水ヶ丘教会を会場に行われた。藤掛順一氏の司式により開会礼拝が行われた後、正議員二二四名中、一四三名で総会は成立。組織会に続いて、「正教師の按手礼執行に関する件」が上程された。
五名の按手礼志願者が所信を表明し、それを受けて質疑の時間に入ったが、按手礼志願者に対する質疑に関して東野尚志議員が議場に向けて次のような趣旨の意見を述べた。「按手礼式は、教会が正教師を立てる喜ばしい業である。そして、教区が教団からその執行を委ねられているということは、地域の教会が共に正教師を立てることを喜び祝う按手礼式が執行されることを願ってであると信じる。志願者の背後にある教会の祈り願い喜びを裏切らないでほしい」。これに賛同して、直ちに採決を求める意見も出されたが、議運から、質疑の時間に入ったので質疑がなされるべきとの提案があり、質疑に入った。ところが、一人の質問者と一人……
キリスト教教育主事 五名誕生
第34総会期第四回教育委員会が二月七日、八日教団会議室で全委員が出席してもたれた。
主な報告と協議事項は、①委員会直前まで行われていた「教区担当者会」の反省と課題の確認。
②三月七日実施予定のキリスト教教育主事認定試験に関する件。五名の志願者の受験を承認し、論文審査、面接等のスケジュールを確認した。キリスト教教育主事養成機関でもある聖和大学より認定試験後に懇談の申し入れがあった。
③「ユースミッション2006」に関する件。教育委員会が呼びかけ二〇〇六年一月三一日に実行委員会が組織された経緯が報告された。八月三日からの日程等の話し合いがなされ、次回実行委員会に教育委員会案として提出することを決定した(下記に主な日程)。
なお真壁巌委員を実行委員として選任し岸憲秀委員長と共に派遣することが承認された。
④「教師の友」編集委員会、全国幼稚園連絡会等の……
去る二月二一日から二二日にかけて教団会議室において第三回委員会が開催された。
◎諸報告においてNCC靖国委員会より「靖国神社と国立追悼施設」に関するパンフレットを四ヶ国語に翻訳中との報告があった。
◎北海教区靖国神社問題特別委員会よりの「靖国・天皇制問題小委員会の活動についての質問」について協議した。
質問の趣旨は、当委員会が「小泉純一郎首相が意図している靖国神社参拝を阻止するなど、現実の課題に正対して取り組む直接活動をせず、具体的活動から離れた議論(信仰告白共同体としての教団の形成に寄与する働きを目指す)をしているだけでよいのか」「教団の委員会として各教区の関連委員会に対して、この運動の方向性を打ち出し、的確な情報を発信し、運動を組織することをしないでいるのはなぜか」というものであった。
協議において、当委員会が方向性や情報の発信、小泉首相の靖国神社参拝反対声明などは出しているが……