第10回日本基督教団と台湾基督長老教会との教会協議会
共 同 声 明
日本基督教団と台湾基督長老教会は2005年11月14日から16日まで、日本基督教団学生キリスト教友愛会会館において、第10回教会協議会を開催した。両教会は第二次世界大戦後の1963年に宣教協約を締結したが、これをさらに強力なものとするために、1985年にこれを改訂した。本年は改訂後20年の記念すべき年に当たる。われわれは「日本基督教団と台湾基督長老教会との協約改訂20年-歴史と展望」を主題として、これまでの共同の歴史を確認し評価反省すると共に、現在両教会が直面している歴史的状況と宣教の課題を追求し、これを協力関係教会として分かち合い共に担ってゆく、新しい具体的な関係を構築しようと努力した。歴史の主の導きの下に、21世紀の教会の共働の歩みが築かれることを祈りつつ、両教会は以下の共同声明を発表する。
1. 世界宣教……
教会を生み出せる教区に
吉岡光人
西東京教区では毎年秋に、信徒・教師がともに学び議論する『教区伝道協議会』を開催しています。今年は「開拓伝道」についてのテーマで行われました。教区内の約四分の三の教会・伝道所が一九四五年以降に設立されており、比較的歴史の浅い教会が多いのがこの教区の特徴です。また三〇年ほど前から人口の激増した八王子・町田などの市部にはまだまだ教会のない地域が多く、東京教区西支区時代から開拓伝道の必要性が叫ばれていました。西支区が教区になりたいという願いを持ち続けてきたのも、そうしたことが背景にあります。そのために支区時代から「親教会群伝道」による伝道協力体制や「伝道互助制度」などを整えてきました。
一方、礼拝出席者の減少傾向、経済的な困難さなど、各個教会の現実も大変厳しいものがあります。このような時に開拓伝道ということがらを話し合うことは、各個教会の現実を反映したも……
第一〇回日本基督教団(以下教団と記す)と台湾基督長老教会(以下PCTと記す Presbyterian Church in Taiwanの略)との教会協議会が一一月一四日(月)から一六日(水)まで東京で「台湾基督長老教会との協約改定二〇年-歴史と展望」を主題として開かれた。
この協議会は原則として二年ごとに台湾と日本において交互に開催されてきた。PCTから一五名、教団からは三役、総幹事、担当幹事、教会婦人会連合などをはじめ一四教区から参加者があった。PCTが北海教区に送り出してくださっている宣教師ディヴァン・スクルマン師も北海教区から参加してくださった。東京台湾教会が所属する西東京教区から多くの方がレセプションと開会礼拝に出席してくださったことは、教区における台湾教会の役割と位置づけ、また関係性の重要性を感じさせる出来事であった。
レセプションが宿泊場所でもあった中野サンプラザ、開会礼拝……
第34総会期第三回宣教委員会が一一月七~八日、教団A会議室にて開催された。開会礼拝を川崎善三委員が担当し、一コリント一三章一二節に基づいて、教団の更なる連携による形成を願う説教がなされた。
諸報告では、常議員会、常設専門委員会等の報告がなされ、協議に入った。
協議の主要事項の一つは宣教方策会議に関する件である。前回にも報告したが、第33総会期は、宣教理解の行き詰まりのゆえに対立を際立たせかねないと、会議の開催が懸念されていた。そのため教団の「宣教」を巡る概念、語義について学びを重ねてきたが、残念ながら宣教方策会議の開催を見送らざるを得なかった。
そこで今期委員会は全教区・教会・伝道所が共有できる宣教に資する課題を提起し、それをもとに宣教方策会議の開催への協議を継続してきた。殊に八月下旬には宣教方策会議準備会を行い、そこに一六教区(沖縄教区は欠席)の宣教委員長またはそれに代わる担当者を……
東海教区部落差別問題特別委員会主催の第一六回「にんげん大学」が十一月三日沼津教会を会場にして開催された。
講師は、教団部落解放センター運営委員会委員長の東岡山治氏で、第一部「怒りから祈りへ」第二部「糾弾から尊敬へ」と題した二度の講演を通して参加者に部落解放への啓発を促した。参加者は二三教会四八名であった。
この「にんげん大学」は東海教区が部落解放運動の一環として取り組んでいる企画で、教区内にある六分区を輪番に会場として行なわれている。東岡氏への講師依頼には、主催者側から以下のような視点を踏まえての講演としていただく依頼をした。それは、「ペトロの手紙一第三章九節にある『悪をもって悪に、侮辱をもって侮辱に報いてはなりません。かえって祝福を祈りなさい。祝福を受け継ぐためにあなたがたは召されたのです』というみ言葉が、水平社宣言の根底に流れる祈りと重なっていると信じますが、この点について東岡先生……
一一月二三~二四日、富士箱根ランドスコーレプラザホテルを会場に開催された西東京教区伝道協議会で、日本に於ける現在の教会事情に照らしても大いに注目すべき主題講演がなされた。山口隆康東京神学大学教授による『伝道する教会(の建設)』がそれである。 講演は、箴言の「幻がなければ民は堕落する/教えを守る者は幸いである(29章18節)」の引用で始められた。
「『民(信仰者)が、堕落する』とは、『民がわがままにふるまう』という意味であり、『わがまま(堕落)』は自己追求の罪、神への服従の反対語で、『伝道の幻』は、わたしたちを堕落した信仰者、即ち、わがままで自己中心的な『神への服従なき信仰者』から解放してくれる。私たちが伝道する理由は、それが復活の主イエス・キリストのご命令だから、『あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい…マタイ28章19~20節』。わたしたちが、この主のご命令に服従してい……
▼教会員が、一枚の写真を携えて来た。セピアに変色した八〇年近い昔の集合写真には、青年から幼児まで九〇人ばかりの顔が見える。その最前列真ん中、おかっぱ頭の少女が当人とのこと。成る程面影を見る。▼牛込のとある民家でのクリスマス集会とは覚えているが、所番地や教会名は不確か。▼この時のことが、昨日の出来事のように鮮やかに思い出されると言う。人数に圧倒されて後ろの方にいたら、前にいらっしゃいと呼び出され真ん中に座らされた。恥ずかしいような得意なような。あの日に帰りたい。もう一度あの場所を訪ねたい。三晩続けて同じ夢を見たそうだ。▼他には手がかりがないまま、コピーをもって教団に行ったら、直ぐに有力な情報を得た。写真の一人が故M牧師だろうと見当がついた。▼初めてイエス様に声を掛けられた日、信仰の友を得て、高らかに讃美を歌った日。そんな思い出を持つ人はなんと恵まれたことか。例え写真が色褪せる程の年月が経って……
「教団新報」次号四五九四・九五号を合併号とし、一月二八日に発行致します。
なお教団事務局、出版局、年金局は二九日~一月四日は休業致します。
総幹事 竹前 昇
マタイによる福音書二章一~一二節
異邦人を照らす光 上原智加子
・全ての人が招かれている日
今年もまたクリスマスがやって来ました。至る所で、クリスマスの楽しい雰囲気で盛り上がっているのを目にします。でもどうして教会以外の場所で、クリスチャンでもない人々が、これほどまでクリスマスを祝うのでしょうか?
おそらく毎年来るイベントの一つとしてお祝いしているだけかもしれません。しかし、クリスマスは、単なるイベントで、楽しみたい人だけが参加して、楽しんだらそれで終わりなのではありません。むしろ、クリスマスは、分け隔てなくすべての人が喜び祝い、この喜びに生きるように招かれている日なのであります。なぜなら、その日は、神の御子が世を照らす真の光として、すべての人を照らすためにお生まれになった日だからであります。御子が生まれたこの日、ユダヤ人だけでなく異邦人にも、神を喜び讃美する救いの道が……
教団新報に掲載されないニュースについて報告したい。職責上いろいろな関係を持つが、その中から三つを取り上げる。
①九月一二日 東京基督教大学・神学校の教授陣と「伝道について」協議をなした。これは同国際キリスト教学科長・倉沢正則教授の申し出により実現したもので、教団からは、私のほか疋田國麿呂関東教区宣教委員長、米倉美佐男東支区長が出席、良き交歓と有意義な共有をなした。今後も継続していく予定である。議長は同じ会館にある日本福音同盟(JEA)の事務所を訪問、具志堅聖総主事らと出会いの時を持った。
②一〇月一六日 午後四時、在日大韓基督教会関東地方会の伝道集会にて説教をさせていただいた。会場の東京教会の青年部を中心にした讃美にはじまり金柄鎬牧師(府中教会)の引き付ける司会で会は盛り上がった。各々の教会が礼拝を終えて参集し、伝道集会を持つ迫力と実力に教えられた。川崎教会長老・高麗博物館長の宋富子氏……