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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4592号】人ひととき ダニエル・ヘラーさん

2005年12月10日
主にある真理に生かされて 米国育ちのダニエルさんが、はじめて教会の礼拝に足を踏み入れたのはアメリカの大学時代である。当時のダニエルさんは部活動、アルバイト、成績トップを目指しての勉強にと我武者羅に生きていた。しかしその反動による不安や疲れで、人間関係も勉強も思うようにいかなくなった。その頃、教会を訪れる機会があり、自分がそれまで生きてきたのと全く違う世界、聖書の語る真理に触れた。そして教会でしか見つけられない平安、聖書に示される神の素晴らしさに心惹かれるようになり、独り子イエス・キリストを信じ、一九九五年一〇月、受洗へと至った。それから一年後に日本へ留学、聖ヶ丘教会に導かれた。そこで日本におけるキリスト者として「神と人とを愛したい、奉仕したい」との志が与えられた。 ダニエルさんは元々ビジネスの実践に興味があり、日本のビジネスや語学の習得が来日の動機だった。しかし日本で学ぶうちに、ビ……

【4592号】被災を覚えた1日リタジー 関東教区新潟地区信徒大会

関東教区新潟地区は3年に一度、信徒大会を開催している。今年は開催年にあたり、10月10日にこの一年間に起きた新潟地区の水害、中越地震、大雪といった自然災害の被災経験を覚えて「あなたはだいじなたからもの」というテーマで、6つの被災教会のひとつである小出教会の清心保育園を会場に一日リタジーを行った。 当日は嬉しいことに新潟地区で活動する全ての教会、伝道所からの参加があり、また清心保育園関係者、関東教区からの参加も合わせ約220名の大会となった。 また、当日参加できない方々も共にこの信徒大会に参与できるようにと福引付き500円券を発行していた。当日の昼食、ミニバザーは全てこの金券で購入し、更に福引のお楽しみがあった。金券は目標の400枚を軽く上回る売上があり、大成功だった。 リタジーの中では、水害、地震、大雪被災を経験した三条、長岡、見附、栃尾、小出、十日町の六教会の思いや経験の分かち合い……

【4592号】伝道のともしび

町の灯りとして立つ 新栄教会牧師 川上 憲雄 新栄教会は、東京で初めて創立された教会である。元々は、築地にあった。一八七三年(明治六年)九月に、アメリカ長老教会の宣教師ダビッド・タムソン氏の指導の下、築地明石町六番地にてキリスト者男女八名が、東京公会と称して教会を組織した。これが、当教会の始まりである。初期の信徒たちは、伝道に燃えて東京に幾つかの教会を設立している。その後約七〇年間築地にて、福音宣教に励んだ。 第二次世界大戦の末期に、空襲対策から採られた強制疎開政策によって、築地から目黒の地に疎開してきた。それ以後、目黒中町一丁目の目黒通り沿いの地に六〇年間根を張って、宣教して来た。とにかく長い歴史を持つ教会で、今年九月二〇日で一三二周年を迎えた。 時折、見知らぬ方から「明治の終わりに祖父が洗礼を受けたが、調べてほしい」との依頼が来る。そのような依頼を聞くと、新栄教会の歴史……

【4592号】訂正

四五九一号三面、日本キリスト教社会事業同盟の現状と課題欄、小見出し「社会事業同盟と教会の関係」を、「社会事業同盟と教団の関係」に訂正いたします。

【4592号】教区コラム 四国教区

伝道のための祈りと応援 野村忠規 室戸教会に出かけた。伝道集会の応援の為である。松山から高速で南国まで、そこでコーヒーを一杯。また気持ちを入れ替えて走った。しかし、走っても走っても走っても室戸は遠い。やっと町に入ると、商店街はみなシャッターを下ろしており、ただそこには強い海からの風が通り抜けていた。いやこんな所で牧師は、また教会はどんな気持ちで伝道しておられるのだろうか? 勝手に暗い気持ちになり、教会の前に車を止めた。しかし次の瞬間、これがどんなに愚かな想像であったかを知らされた。なんと教会は隣接地を購入し、伝道をさらに前進させようとしておられたのだ。この事は室戸の町の人々からも驚かれているとの事。教会はこの町の中で、同じ厳しい状況に立たされながらも、今も生きて働き給う神によって新たな幻を与えられ、新しい時代を生み出す共同体がここに立派に形成されていたのである。この事は、室戸の教会……

【4592号】2004年度全国教会学校クリスマス献金贈呈 教育委員会

教育委員会では、毎年クリスマスに諸教会、幼稚園、キリスト教学校等にクリスマス献金を募っている。 これら全国の子どもたちからささげられた献金は、一部の事務費を差し引き、毎年、予め定められた目的でささげられているが、去る九月二二日、教団総幹事室において、二〇〇四年度のクリスマス献金を二団体の代表にお越しいただき贈呈した。 二〇〇四年度の贈呈先は、児童虐待の課題に取り組むカリヨン子どもセンターと、主としてネパールでの医療活動の働きをなしているペシャワール会で、それぞれ三〇〇万円を贈呈した。 今までは、献金を指定された振込先に送金するのみであったが、子どもたちの熱い祈りが少しでも身近なものとされ、お互いの思いをひとつとする意味でも、このような贈呈の仕方を取ることが相応しいと考え、今回このような形を取った。 なお、献金の送り先はこの他、継続的に支援しているアイヌ奨学金委員会があるが、クリスマ……

【4592号】高雄めぐみ園(台湾)に信徒宣教師 宣教師派遣式

一〇月二〇日、髙久華子氏の宣教師派遣式が大宮溥世界宣教協力委員会委員長の司式、西田直樹平塚教会牧師の説教で、平塚教会付属二葉幼稚園で執り行われた。平塚教会が会堂建築中のためである。 髙久氏は台湾、高雄日本語教会付属めぐみ園に信徒宣教師として派遣された。説教の中で西田牧師は、山崎ミネ子元宣教師を派遣して十数年後に再び髙久宣教師を平塚教会から派遣することのできる幸いを述べた。そして、使徒言行録一八章一節から一一節に基づいて、アジアでの日本の立場を身に受けて生活していく中で、充分に恐れずに福音を語り続けるよう説いた。 派遣式後にもたれた茶話会では、平塚教会員や髙久宣教師の同労者であった二葉幼稚園の教諭が多数参加し、祝辞やエピソードを語った。また、山崎ミネ子氏、髙久氏の前任者である栢森幸子前宣教師もアドバイスとともに祝辞を述べ励ました。 高雄めぐみ園は二年前に園庭のある園舎が与えられ園児も増……

【4592号】震災から一年、支援の輪の広がりを 「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会

一一月四日(金)教団会議室で第六回「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会が開かれた。関東教区被災支援センター統括主任の交替があり、今回より村田元原市教会牧師が陪席することとなった。 (1)事務局報告 ◎「被災教会・被災地を覚える主日」に向け、中越地震支援ニュース№3を全国へ発送した。 ◎ 被災信徒宅へのお見舞金(八、一一〇、〇〇〇円)を送付した。夫々の方からお礼状が届いている。 ◎ 栃尾教会、長岡教会の補修費用(二、九八六、四九〇円)を送付した。 ◎会計報告(一一月四日現在)募金額四四、三一二、一五三円。 ◎一〇月一九日の三役打合せ会に、一〇月二三日、十日町教会で行なわれる記念礼拝に小林眞副議長の出席を要請。副議長が出席、挨拶をされた。 (2)関東教区報告 ◎一〇月二三日記念礼拝には一三六名の出席があった。教団の関わりを感謝している。 ◎栃尾・長岡教会は雪前に補修……

【4592号】社会事業奨励日メッセージ

イエスはガリラヤで「教え、御国の福音を宣べ伝え、また、民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされた」とあります。社会における「いやし」のわざは、主の働きの欠かせないものでありました。 ホスピティウム(暖かいもてなし)を語源としてホスピス、ホスピタルは生まれました。多くの社会事業がキリスト者たちによって始められたのもむべなるかなであります。教会は今や教会とは別法人であるとはいえ、このようなキリストのわざに励むキリスト教社会事業同盟の施設や働きを自分たちの働きの大事なものを専門的に共に担っておられる働きとして覚え、祈りましょう。 日本基督教団は一二月第一日曜日を、各教会がキリスト教社会事業を覚えて祈る日と定めています。私たちはこの日に各教会で、これらの働きのために、また、キリスト者でこの働きに献身している人たちのために覚えて祈りましょう。そして、このような働きのために献身していかれる人々をお……

【4592号】人材・施設データベース化へ 第2回障害者差別問題小委員会

第34総会期第二回障害者差別問題小委員会が、教団会議室にて一〇月三一日~一一月一日に行われた。 開会礼拝では、鈴木優子委員がヨハネによる福音書四章四三~五四節より「帰りなさい。あなたの息子は生きる」というイエス様の御言葉は「新しい事態が待ち受けているところに帰れ」という意味であり、「信仰を持って生きる者は、たとえどのような状況にあっても、無限の可能性を信じることができる」というメッセージが語られた。 前回記録承認、第二回宣教委員会報告が、それぞれ資料に基づいて行われた。 人材・施設などのデータベースについて、藤崎義宣委員より、資料に基づいて説明があった。障害者およびその家族も含めて、教会では対応できない範囲があることを再確認すると共に、このような資料を全国的に整えていくことの必要性を考えさせられた。掲載許可を得ることなど問題もあるが、各委員ができる範囲で資料を収集し、次期委員会にも申……
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