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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4588号】噴火・全島避難から5年が 再開された三宅島伝道所礼拝

2005年10月8日
福音伝道の灯を消すな 三宅島の雄山が火を噴いて、二〇〇〇年九月二日に全島民避難の指示が出されてから、四年半ぶりにようやくこれが解除となり、今年二月一日帰島が始まった。そして五月一日に島民以外の者も入島出来るようになったのを待って、五月二日、八月二九日、帰島後第一回目、第二回目の三宅島伝道所礼拝を行った。 五月一日(日)夜に竹芝桟橋に向かうロビーは、釣り客等でごった返していた。東京教区東支区三宅島雄山噴火被害救援委員会の木原恵子姉より聖餐式用のパンとぶどう汁を受け取ると船に乗り込む。同姉はぜんそく気味なので、いまだ有毒ガスの流れる島に渡ることは、残念ながら許されない。乗船したのは三宅島で食料雑貨を扱うストアを経営していた田中正之兄、田中恵美姉、うこっけいの養鶏をしていた赤羽美江姉、三宅島高校の校長夫人であった松尾純子姉。委員会側からは米倉美佐男東支区長、倉橋康夫支区書記、国府田佑……

【4588号】荒野の声

▼我が在所では、まもなくゴミ処理が有料化される。不必要なものを駆け込みで処分しようと、ゴミ置き場は毎回山となる。我が家でも教会でも、押し入れ、物置等の点検をし、大胆に処分しようと勇んだが、なかなかはかどらない。▼権威筋?に依れば、一年間使わなかった品物は、その後も九九%不必要で、三年間蔵出ししていないものは、未来永劫要らないそうだ。そんなものかも知れない。▼教会には、二〇〇〇年来使い続けて来たものと、一〇〇年手を触れることのなかったものとが、渾然としている。価値あるものと、無価値なものと、容易に判別出来ない。お宝とゴミとが、同じ部屋の中に積み上げられているのかも知れない。▼「歴史は本来雑多で無目的な出来事の集積でしかない。しかし、そこに歴史家の光が当てられる時…」S・ツヴァイクの一節だが、図書室がゴミ山と化している今、調べようもない。教会にも雑多で無目的な出来事が積み重なる。しかし、そこに……

【4588号】伝道メッセージ

ヨシュア記一章一~一〇節 足の裏が踏む所 姫井雅夫 教会は、イエス・キリストの十字架による救いの恵みに与った人々の集まりです。ですから教会ではまずその人々によって神を礼拝します。しかし、それで終わってはなりません。主は「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16・15)と遺言なさいました。ですからその人々は出て行き、福音を宣べ伝える活動を始めたのです。 よく言われることですが、日本のクリスチャン人口は一%の壁を超えられないでいます。どこにその理由があるのでしょうか。日本の長年にわたる異教的風習、江戸時代から受け継いでいる地域の結束、この世的な価値観など、多くの理由をあげることが出来ると思います。 最初に述べたふたつのこと、礼拝と宣教(伝道)がしっかりなされていたら、その壁を破ることが出来ていたのではないか、出来るのではないかと思います。礼拝が、……

【4587号】ユダヤ人との距離

2005年9月24日
戦後六〇年という節目にあってさまざまな声明、謝罪、あるいは決意表明がなされている。それら一つ一つの重みを受止めていかねばならない。 しかし、今一つ「近くて遠い」 問題について考えてみなければならないのではないかと思うことがある。それはホロコーストについてのことだ。 ユダヤ人六〇〇万人の虐殺について直接的に日本は関与もしていないし、責任もないという。しかし本当にそう言い切れるのだろうか。 日独伊三国軍事同盟のもとドイツのナチスによるユダヤ人迫害さらには虐殺について日本も密接なドイツとの関係から知っていたにちがいない。しかし、結局は座視、無視したのではなかったか。 この点、日本にとってホロコーストに対する痛みは強くあるべきはずだ。 特にキリスト者にとってはイエス・キリストはユダヤ人だったということ、ユダヤ教からキリスト教が生まれたこと、そのことからしてもユダヤ人問題の距離は日本人の……

【4587号】人ひととき 真崎みよ子さん

地域の幼子のために 浦和母の会幼稚園は、浦和駅から徒歩で一〇分ほどの住宅街に溶け込むように建っている。園舎は、まったく幼稚園の建物らしくなく、大きな住宅と言った感じである。 この園舎には、真崎さんの幼稚園についての考え方が具体的に表現されている。一つは、幼稚園教育は小学校の単なる準備教育ではなく、学校を幼児のために縮小したものでもないということ。家庭が幼児の人間形成に重要なように、幼稚園も家庭生活、家庭教育の延長でありたいし、家庭と協力し幼児の成長に尽くしたいと願う。もう一つは、この幼稚園の始まりが個人や学校、教会の志によるのではなく、地域住民が自分たちの子供への教育を願い、これによって始められたことがある。この願いにキリスト者たちが協力した。終戦直後のことである。 一つ屋根の下にいるような心地よさ、地域から浮き上がることのない佇まいは、こんな願い、始まりの表れである。 真崎さ……

【4587号】お知らせ

★JOCSチャリティ映画会 /時=10月8日(土)14時半と18時の2回 /上映作品=ザ・カップ~夢のアンテナ /所=千代田区公会堂 /入場料=千円 /申込み・問合せ=JOCS事務局☎〇三-三二〇八-二四一六

【4587号】教育現場への「国旗、国歌」強制の中止を求める要請

内閣総理大臣小泉純一郎様 文部科学大臣 中山成彬様 一九九九年「国旗、国歌法」の成立以来、それまでにもまして全国各地で、学校儀式などにおける「国旗、国歌」の強制が強まっています。 とりわけ東京都では二〇〇四年春の卒業式、入学式での処分が二〇〇名を超え、二〇〇五年も処分者が六三名に及んでいます。このような力による「国旗、国歌」の強制は、法制定時の国会答弁に反するのみならず学校現場に無用の混乱をもたらし、多くの教職員が強いストレスによって心を病み、休職者や早期退職者が増加するという事態を引き起こしています。 天皇への賛歌でもある「君が代」の伴奏を信仰上、あるいは音楽的な理由から拒否した音楽の教師たちが処分に追い込まれ司法の場に問題が提起されています。 また、公立学校のみならず私学に対しても地方自治体当局から「国旗の掲揚、国歌の斉唱」についての通達という形で、圧力が強まっています。 ……

【4587号】牧師のパートナー

新しい人として 的場 武彦 (下田教会員) 二〇歳で受洗したが社会に出ると会社人間となり、娘の受洗まで教会とは長いご無沙汰期間があった。献身しても妻は妻、自分は自分の生活だったが、四年半前に下田教会から牧師である妻に招聘があったとき主の導きと信じ、妻と共に下田へ移り下田教会員となる決意をした。 ◇◇◇ 今回振り返ってみて自分が教会員・牧師パートナー・社会奉仕と三つも中心点を持って生活していることに気づかされた。 教会から「一信徒として牧師と一緒に来て下さい」と言われ、そのつもりで生活し始めた頃「分区牧師夫人の会」の案内状を受け取った。慣例として新任牧師の伴侶へ出した案内状であったかも知れないが、「新しい道を行け」と主が示してくださった気がして出席した。この会に参加したことで牧師夫人の担う役割の多様性や複雑さに気づかされたのが、会社人間からの脱皮の始まりだった。わたしに始まり……

【4587号】消息

ウィリアム・H・W・ジャクソン 氏(神愛教会牧師) 六月二四日、逝去。八六歳。北アイルランドに生まれる。一九四九年英国エマヌエル聖書神学校卒業後、五三年来日。六八年上山教会に赴任。七二年から神愛教会牧師を務めた。遺族は妻の信(ノブ)F.さん。連絡先/静岡市清水区沼田町8-5

【4587号】教区コラム 東京教区

今年度の東京教区の取り組み 木下宣世 二〇〇五年度、東京教区が特に力を入れて取組もうとしていることがある。 それは教区内の教会・伝道所に対する助成制度の整備に関することである。 これまで東京教区には「教会強化のための支援要網」というものがあった。これは比較的短期間に自立する可能性のある教会を対象としたもので、例えばこの支援により教師がアルバイト等から解放され、牧会・伝道に専念できれば教会の強化につながるのではないか、というのが当初の意図であった。 しかし、この要網が実施されたのは一九六九年であり、その後起こった長期に亘る紛争のため実際にはこの要網は有効に機能することはなかった。 また、今日となってみると時代の変化により、実情に合わない面も出てきている。 そこで、この要網を見直し、今日の実情に合ったものを作ろうというわけである。 加えて東京教区には「教会設立および伝道所開……
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