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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4873・74号】「韓日5教団の宣教師に関する実務者会議」

2017年12月23日
 宣教師派遣・受け入れ手続きについて協議  11月27~28日、同志社びわこリトリートセンターにて、第4回韓国3教会と日本2教会の宣教師に関する実務者会議が開催された。これは、大韓イエス教長老会(PCK)、韓国基督教長老会(PROK)、基督教大韓監理会(KMC)の韓国3教団(教会)から、教団の教会等へ派遣される宣教師の人事に関する諸課題を検討する会議である。また、教団は、在日大韓基督教会(KCCJ)との間においても教師や宣教師の人事交流があることから、同教会もこの会議に加わっている。  これまで、韓国と日本において3回の会議が開催されており、各教団(教会)における宣教師の派遣および受け入れに関する手続きの確認、派遣宣教師および受入宣教師の数と働きの現状等の報告がなされている。また、今後の宣教師人事交流における検討課題(宣教師のインターンシップ制度設置の可能性、教団における宣教師会議……

【4873・74号】山梨伝道キャラバン ♦伝道推進室主催  伝道の最前線である教会・学校へ

 伝道推進室主催の伝道キャラバンが、10月28日から30日の日程で、東海教区山梨分区の諸教会・関係学校の篤い協力のもとに開催された。伝道推進室より6名、東京神学大学および日本聖書神学校より神学生10名が参加した。  28日、東京神学大学で祈りがささげられたのち、4台の自動車に分乗して山梨・愛宕町教会へ向かった。山梨分区に属する教職との懇談会がおこなわれ、山梨分区における伝道活動の丁寧な報告をしてもらい、より理解を深める機会となった。夜には分かち合いと祈祷会をもって一日が閉じられた。  29日、参加者による早朝礼拝ののち、午前の主日礼拝は山梨分区内の7教会(愛宕町、南甲府、巨摩、山梨八代、勝沼、大月新生、富士吉田)へ、それぞれ教職・神学生が遣わされた。礼拝では教職・神学生が説教や証しを担当し、教会との良き交わりをもった。  午後には、日下部教会を会場にして「伝道協議会」が開……

【4873・74号】委員会コラム 社会委員会 排他的な対応ではなく

 先日訪れた欧州のある都市で、路上で物乞いをしている人たちが多くいた。教会の前で物乞いをしている高齢者もいた。それに対する道行く人々の対応は冷ややかであり、その国が難民受け入れ政策を掲げていることにも言葉だけの受け入れでしかないとの印象をもった。  かえりみてわが国の状況はどうだろうか。現政権は、この5年間国会で特定秘密保護法、安保関連法、そして共謀罪法などを立て続けに成立させてきた。これらの名目はテロ防止をその旨としているが、在日外国人の権利を著しく阻害する方向をもつことは明らかなことだろう。  旧約聖書・申命記の教えの中には、かつてエジプトで寄留者であった民の経験を思い起こし、孤児と寡婦の権利を守り、寄留者を愛することが勧められている(申命記10・17~19)。またこうした旧約聖書の教えの中で隣人を自分のように愛することを特に大切なものとして示された主イエスの教えがある(マ……

【4873・74号】CCAアジア宣教会議に参加して

 第4回アジア宣教会議が10月12~16日、ミャンマー・ヤンゴンで開催された。当初は400名の参加予定だったが600名に増えた。前回の開催は23年前ソウル。今回はミャンマーバプテスト連盟とミャンマー教会協議会の協力で開催された。テーマは「共に旅をする・アジアで真理と光の証をする」であった。  開会のあいさつでアジアキリスト教協議会(CCA)総幹事マシューズ・ジョージ・チュナカラ博士は「目の前には課題と問題が山積みである。外的要因で教会の宣教活動が破壊され、信頼関係が弱くなることもあるかもしれない。いくつかの国は宣教の戦場となった。しかし、アジアのキリスト教会は使命にしっかりと立ち、宣教に身を委ね、全能の神を証していく必要がある」と語った。  2日目の午後には「真理と光の証・他宗教からの視点」という主題でパネルディスカッションが行われた。ミャンマーは国民の88%が仏教徒だが、国際……

【4873・74号】消息

猿谷恭平氏(無任所教師)  17年11月22日逝去、67歳。東京都生まれ。00年日本聖書神学校卒業。同年より出町、白河教会を牧会。  遺族は妻・猿谷節子さん。   村上 伸氏(隠退教師)  17年11月23日逝去、87歳。福島県生まれ。55年東京神学大学大学院卒業。同年より安城中部、安城、岡崎教会を牧会し、ドイツ・シュツットガルト、南西ドイツ福音主義教会(現EMS/福音連帯宣教会)世界宣教部研究主事、東京女子大学に務め、みくに、代々木上原教会を経て10年隠退。  遺族は妻・村上雅子さん。   木安 透氏(隠退教師)  17年11月26日逝去、80歳。愛媛県生まれ。61年同志社大学大学院卒業。63年より須磨、琴似中央通、南大阪、児島、丹波(現丹波新生)、武蔵野緑、世光教会を牧会し、09年隠退。  遺族は妻・木安茜さん。……

【4873・74号】伝道のともしび ひとつのことを主に願う

 2017年9月3日、私共の教会は創立119周年の記念の礼拝を守った。ディサイプルス派の流れをくみ1898年マデン宣教師によって福音の種が蒔かれ、しばらく信徒宅で伝道がなされた。やがて今の福島市新町に1928年W・Mヴォーリズ氏の設計により会堂が建てられた。会堂は築89年を迎える。119年、伝道の業がとぎれることなく今日まで導かれていることは大きな恵みである。  あの東日本大震災から6年9ヶ月が経った。特に震災から今日までの教会の歩みを振り返りつつ、いくつかの点にふれたいと思う。2011年3月11日、震度7弱、礼拝堂は四方八方漆喰壁が崩れ落ち、ひたすら片付けに追われ、やっと3月13日、主日礼拝を捧げた。はたして何名礼拝に出席されるだろうかと案じていたが、22名(いつもは26名前後)もの方が出席。皆さんが励んでいらしたのに驚いた。「よくぞ、困難な中、おいでになられた」と感謝で一杯だった……

【4873・74号】人ひととき 濱﨑カツヱさん 用いられる喜び

 今年も、彼女はキャンプの台所に立って麦茶沸かしに奮闘していた。  九州教区福岡地区では、毎年夏に子どもたちを対象とした2泊3日の「ヤング・キャンプ」を開催している。  以前は、キャンプの一環として参加者が自ら食事の用意をしていたが、現在では、参加者とは別に「キッチン・スタッフ」数名が教師、参加者の食事をすべて用意している。とても貴重な働きだ。そのスタッフの一人に、濱﨑カツヱさんがいる。  濱﨑さんは長崎生まれの長崎育ち。子どもさんがキリスト教学校に進学したことでキリスト教と出会い、51歳の時に長崎古町教会にて受洗した。  ずっと捉えていてくださる主を感じ、主日礼拝では、生きていくために必要な答え、魂の糧である御言葉をいただくことに感謝している。  濱﨑さんの話す姿は笑顔で満ちている。それも屈託のない「子どものような」笑顔だ。しかし、その背後には大きな苦労があ……

【4873・74号】浦上五番崩れ

 11月23日、日本福音ルーテル教会と日本カトリック司教協議会共同開催の宗教改革500周年記念シンポジウムと礼拝に招かれてカトリック浦上教会に行ってきた。「長崎からの声—苦難の歴史を踏まえて」と題した橋本勲司教(カトリック中町教会主任司教)の話は興味深かった。浦上四番崩れを紹介しながら、原爆を五番崩れと指摘していく話に引き付けられた  キリシタン集落の大量検挙事件は、1793年から3回の弾圧を一番から三番崩れ、1867年を四番崩れと言う。四番崩れは、檀家寺から離れて信仰を鮮明にしたことで他とは決定的に異なる。殉教するか、信仰を隠すか、棄教をするか、決断を迫られ多くの殉教者が出た。  信仰が崩されるところで信仰が純化される。信仰の純化、福音化はカトリック教会の課題である。福音化とはイエス・キリストへの純化、復活体験に遡り、一切の人工添加物(免罪符等)を取り除き、そこから見直す作業……

【4872号】第40総会期第3回常議員会

2017年12月2日
熊本・大分、東日本震災支援を報告  第40総会期第3回常議員会は10月16・17両日、教団会議室で開かれ、常議員30名全員が出席した。横山良樹常議員による開会礼拝後、議事に入り、総幹事報告で、道家紀一総幹事事務取扱は、「熊本・大分被災教会会堂等再建支援募金は、8月31日現在8571万1521円。東日本大震災募金貸付残高は、2億240万円。15教区への18年度伝道資金は、8592万6958円となっている」と報告した。  熊本・大分地震被災教会会堂等再建支援報告で高橋潤委員長は、「別府不老町教会から2500万円、由布院教会から4000万円の援助交付金申請があり、協議の結果、満額承認した。由布院教会牧師館の申請はまだ出ていない。隈府教会は17年12月~18年1月に完成予定で、八代教会は、これから再建計画に取り組む」と述べた。  東日本大震災救援対策継続事業委員会報告で、真壁巌書記は……

【4872号】荒野の声

 前号に続き教会学校の話題だが。一人の小学科の子から質問を受けた。いつも明るくゆかいな子だが、このときはなかなか真剣な表情だった。▼明日、学校の遠足でお寺を訪ねるのだが、しおりに、お寺をお参りしましょう、と書いてあったと言うのだ。自分はずっと教会に通って神様に礼拝を捧げてきたので、この案内に困ってしまった、とのこと。彼女の通う学校は私立だが宗教色のない学校で、しおりを作った先生たちも単純に日本的な習慣で「お参り」という言葉を使ったのだろう。しかし、ここに彼女は真剣に引掛ったのである。▼大人のキリスト者であるわたしたちの日常にも信仰ゆえ同じ葛藤が起る。家族の仏事、町内会費の支出先、会社の神事等々、小さな日常から国の成り行きまで。この国に暮らす限り、彼女の経験した葛藤と無関係でありえない。▼彼女には、お寺はきっと立派な建物だろうからよく見ておいで、と言ってあげた。でも、明日の朝、担任の先生に、……
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